アレックス・カッツ「Four Seasons」、8/29(金)よりSCAI PIRAMIDEで開催
1927年、ニューヨーク生まれのアレックス・カッツは、80年を超えるキャリアの中で、具象と抽象の狭間を軽やかに行き来しながら、独自の絵画世界を築き上げてきた。シンプルな構図と鮮やかな色彩で日常の情景をとらえ、新写実主義(アメリカンリアリズム)やポップアートの文脈においても重要な位置を占めている。

Alex Katz Summer 17 2023 Oil on linen 121.9 × 182.9 cm Alex Katz is represented by GRAY Chicago/New York
「Seasons」シリーズは、iPhoneで撮影したスナップショットをもとにスケッチを起こし、そこから大きなキャンバスへと展開する手法で制作される。ときには一気に描き上げられるというその絵画は、修正を重ねるのではなく即時性を優先し、観る者を没入させる。地平線を取り除いた構図は、空間の制約を解き放ち、力強いフォルムと色彩が鑑賞者を包み込む。各キャンバスは、知覚された季節の瞬間を詩的に記録するかのように立ち現れる。
例えば、《Spring 7》(2023)、《Autumn 13》(2023)といった大作は、2メートルを超えるスケールで季節の光と空気をとらえ、時間的な広がりと情感をあわせ持つ。簡潔でリズミカルな構成の中に、刹那の感覚を永遠に変えるような力が宿っている。

Alex Katz《Spring 7》2023, Oil on linen, 182.9×243.8cm Alex Katz is represented by GRAY Chicago/New York Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE
本展「Four Seasons」は、カッツがとらえた四季の気配を通して、私たちが日常の中で見過ごしてしまう一瞬の美しさに気づかせてくれるだろう。
【作家プロフィール】
アレックス・カッツ
1927年ニューヨーク生まれ。1954年より作品を発表し始め、絵画、ドローイング、版画、彫刻など多彩な表現を展開。抽象表現主義とポップアートの狭間に位置し、鮮やかな色彩と簡潔な構図による独自のリアリズムで知られる。これまでにニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館、テートモダンなど世界の主要美術館で個展を開催。作品は世界各地の美術館に収蔵されている。
【開催情報】
展覧会名:アレックス・カッツ「Four Seasons」
会期:2025年8月29日(金)-10月18日(土)
会場:SCAI PIRAMIDE(東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル3F)
開館時間:12:00-18:00
休館日:日・月・火・水・祝日
観覧料:無料
公式サイト:SCAI THE BATHHOUSE