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メイ・エンゲルギールによる企画展「UTSUROI HYMN(うつろいの讃歌)」、両足院に残る古布を再構築した新作を展示

May 26, 2026
京都・建仁寺塔頭 両足院で、京都を拠点に活動するテキスタイルアーティスト メイ・エンゲルギールによる企画展「UTSUROI HYMN」が、2026年5月29日から7月12日まで開催される。寺院に受け継がれてきた古布を用い、“うつろい”をテーマに制作した新作群を、方丈や書院空間で展開する。 (IMAGE:Photos by Hidenori Suzuki)

メイ・エンゲルギールによる企画展「UTSUROI HYMN(うつろいの讃歌)」、両足院に残る古布を再構築した新作を展示

May 26, 2026 - NEWS
京都・建仁寺塔頭 両足院で、京都を拠点に活動するテキスタイルアーティスト メイ・エンゲルギールによる企画展「UTSUROI HYMN」が、2026年5月29日から7月12日まで開催される。寺院に受け継がれてきた古布を用い、“うつろい”をテーマに制作した新作群を、方丈や書院空間で展開する。 (IMAGE:Photos by Hidenori Suzuki)

南北朝時代に創建された両足院には、法要や寺院装飾に用いられてきた布地や袈裟、地域の人々から奉納された生地など、多様なテキスタイルが保存されている。今回エンゲルギールは、その歴史的アーカイブの一部を素材として使用。主に江戸時代まで遡る古布を再構築し、記憶や時間の蓄積に向き合った作品を制作した。

Photos by Hidenori Suzuki

Photos by Hidenori Suzuki

エンゲルギールは、布を裁断し、重ね合わせながら新たな構成へと組み替えていく表現で知られる。今回の作品では、褪色や劣化、補修の痕跡も素材の一部として取り込み、布が持つ背景や時間の痕跡を浮かび上がらせる。過去の素材と現代的な感覚が交差することで、静かな緊張感を帯びた空間が生まれている。

会場には、袈裟の幾何学模様に絹や麻のテクスチャーを重ねた屏風作品のほか、“たとう紙”をモチーフにしたオブジェも展示される。かつて布を包み保管していた形状を参照しながら、内包されていた古布そのものを作品化することで、素材の循環を意識したインスタレーションとして展開される。

また、展示期間中には書院前庭の“半夏生(はんげしょう)”が見頃を迎える。白く色づく葉とともに移ろう庭の景色も、作品鑑賞と重なり合う要素のひとつとなりそうだ。

古布に残る時間の痕跡と、禅寺に流れる静かな空気。その重なりを体感できる機会となるだろう。

 

プロフィール

メイ・エンゲルギール(Mae Engelgeer)
1982年生まれ、オランダ出身。現在は京都を拠点に活動するテキスタイルアーティスト。アムステルダム・ファッション・インスティテュートでテキスタイルデザインを学び、サンドバーグ・インスティテュートにて応用芸術の修士号を取得。2013年頃よりミラノサローネなど国際的な舞台で作品を発表し、欧米のインテリアデザインアワードでも受賞を重ねてきた。伝統的なテキスタイルへの敬意を基盤に、色彩や素材の意外性を織り込みながら新たな視点を生み出す作品で知られる。近年では京都国立近代美術館でのグループ展「日常の二重性」に参加したほか、カペラ京都のメインエントランス暖簾も手がけている。
Instagram:@maeengelgeer

開催情報
「UTSUROI HYMN」
会期:2026年5月29日〜7月12日
会場:両足院
住所:京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
開館時間:12:00〜16:30(最終入場16:00)
休館日:会期中無休
観覧料:一般 1,000円、高校生以下 500円(現金のみ)
団体料金:900円(20名以上)
ウェブサイト:https://www.ryosokuin.com/
Instagram:@ryosokuin

関連プログラム:
・茶室「臨池亭」にて少人数制ティーセッションを開催予定
・「サウンドメディテーション」(45分)
・「セルフ坐禅」(45分)

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