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平野薫のインスタレーション「untitled -koinobori red -」が、カペラ京都で開催中

May 2, 2026
平野薫「untitled -koinobori red -」が、4月29日(水)から5月15日(金)まで、カペラ京都1階エントランスにて開催中だ。京都・東山区に位置する同ホテルの空間に、季節と記憶を織り込むインスタレーションが広がっている。

平野薫のインスタレーション「untitled -koinobori red -」が、カペラ京都で開催中

May 2, 2026 - NEWS
平野薫「untitled -koinobori red -」が、4月29日(水)から5月15日(金)まで、カペラ京都1階エントランスにて開催中だ。京都・東山区に位置する同ホテルの空間に、季節と記憶を織り込むインスタレーションが広がっている。

本作は、日本の初夏の風景として親しまれてきた「こいのぼり」を素材に用いたインスタレーションだ。かつて空を泳いでいたそれらは、一本の糸へと丁寧にほどかれ、空間のなかでゆるやかに漂う。風や人の気配、差し込む光によって表情を変えながら、目には見えない「気配」が静かに立ち上がる。

平野薫は、物が内包する記憶を「気配」として捉えるアーティストだという。本作に用いられた「こいのぼり」は、約60年ものあいだ山里の蔵で保管されていたもの。その時間の層を糸へと解きほぐす行為は、過去へと遡るようなプロセスでもあり、そこに宿る記憶や思い出を呼び起こす契機にもなる。無数の糸がゆらめく様子は、ときにスクリーンのようにも感じられ、訪れる人それぞれの記憶を投影する余白を生み出す。

カペラ京都では、館内に100点以上のアート作品を配し、滞在の時間そのものに文化的な奥行きを与えてきた。本展示もまた、ホテルという日常と非日常が交差する場所において、季節の風景と現代美術が響き合うひとときを形づくる。

ほどかれた「こいのぼり」の糸のあいだに身を置いたとき、ふと自身の記憶までもが静かに揺れはじめるかもしれない。

平野 薫(ひらの かおる)
1975年長崎県生まれ。2003年広島市立大学大学院修了。2007年に第1回shiseido art egg賞を受賞。ACC日米芸術交流プログラムや文化庁新進芸術家海外研修制度などを経てニューヨーク、ベルリンで研鑽を積む。古着や傘などを糸の一本にまで解き、再構成する繊細なインスタレーションを手がける。現在も国内外で活動を続けている。
Instagram:@kaoru_hirano_

CAPELLA KYOTO(カペラ京都)
2026年3月22日に開業。祇園にほど近い宮川町に位置し、建仁寺を正面に望む希少なロケーションを持つ。隈研吾建築都市設計事務所による設計のもと、伝統的な町家建築を現代的に再解釈した空間が広がる。全89室の客室や多彩なダイニング、アートコレクションを通じて、京都の文化と呼応する滞在体験を提供している。
ウェブサイト:https://capellahotels.com/jp/capella-kyoto
Instagram:@capellakyoto

開催情報
展覧会名:平野 薫「untitled -koinobori red -」
会期:4月29日(水)~5月15日(金)
会場:カペラ京都 1階エントランス
住所:京都府京都市東山区小松町130

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