リン・チーペン aka No.223の最新作品集『Amour Défendu(禁色)』、国内販売がスタート
本書は、キュレーター/プロデューサーのアナ・ミスタル(Anna Mistal)とリン・チーペンの共同プロジェクトとして制作されたもの。ミスタルにとって特別な都市であるパリを、リン・チーペン独自のまなざしで捉えるというアイデアから始動した。2023年にパリで撮影された75点のカラー作品が収録されている。


“愛の都”として定型的に語られるパリのイメージから解き放たれ、本作では都市の日常に潜む優しさや自由が、柔らかく、そしてしなやかに浮かび上がる。そこには、リン・チーペンが長年追い求めてきた「愛と自由」の主題が一貫して息づいており、登場する被写体たちは、あらゆる規範を超えて自らの存在を肯定し、静かに、そして力強く“禁じられた愛”を体現している。

被写体のポーズや視線、撮影された場所、そして都市の空気感が、見る者の記憶の奥へと染み渡っていく。リン・チーペン自身の言葉、そしてアナ・ミスタル、長澤章生との鼎談も収録されており、写真の奥に潜むコンセプトや視点を深く辿ることができる一冊となっている。
Photo Credit: ©︎ Lin Zhipeng, All Rights Reserved.
【プロフィール】
リン・チーペン(林志鹏)aka No.223
1979年中国広東省生まれ、北京在住。2003年より自身のブログ「North Latitude 23」で写真と短文を発表し注目を集める。中国の若者文化を写真を通じて可視化し、インディペンデントでの出版活動を行うなど、現代中国写真を代表する存在として国際的に活躍している。「No.223」という通称は、ウォン・カーウァイ監督『恋する惑星(Chungking Express)』の登場人物に由来する。
URL:https://linzhipeng223.com/
Instagram:@finger223
アナ・ミスタル(Anna Mistal)
キュレーター/プロデューサー。本作の企画・編集に共同で携わり、自身にとって思い入れの深い都市・パリをリン・チーペンの視点で再解釈する試みとして「Amour Défendu(禁色)」を制作。
Instagram:@anna_mistal
Amour Défendu(禁色)
発行日:2025年11月13日
発行元:Akio Nagasawa Publishing
判型:265 x 200 mm
頁数:124頁
製本:ハードカバー
言語:英語
定価:9,900円(税込)
限定800部/ナンバー入
オフィシャルページ:
https://www.akionagasawa.com/shop/books/akionagasawa/amour-defendu/
Instagram:@akio_nagasawa_gallery @akio_nagasawa_publishing