QUI

NEWS

清澄白河のギャラリーstoop・topsoが、銀座三越にて『イタリアモダンデザイン展』を開催

Dec 16, 2024
幅広いジャンルの家具・アートを独自の視点でコレクションする、清澄白河の 『gallery stoop』 と『gallery topso』 は、2025年1月8日(水)から1月20日(月)まで 銀座三越 新館7階 催物会場にて『イタリアモダンデザイン展』を開催。当時の貴重なヴィンテージコレクションや資料、日本で目にする機会の少ない現行品を交え体系的に展示。1930〜1970年代のイタリアデザインにフォーカスした国内最大規模級のラインナップ。

清澄白河のギャラリーstoop・topsoが、銀座三越にて『イタリアモダンデザイン展』を開催

Dec 16, 2024 - NEWS
幅広いジャンルの家具・アートを独自の視点でコレクションする、清澄白河の 『gallery stoop』 と『gallery topso』 は、2025年1月8日(水)から1月20日(月)まで 銀座三越 新館7階 催物会場にて『イタリアモダンデザイン展』を開催。当時の貴重なヴィンテージコレクションや資料、日本で目にする機会の少ない現行品を交え体系的に展示。1930〜1970年代のイタリアデザインにフォーカスした国内最大規模級のラインナップ。


コンパッソ・ドーロ受賞作10点含む、80点以上を展示販売

本展では清澄白河のヴィンテージギャラリー 『stoop』のコレクションを公開。ジオ・ポンティ(Gio Ponti)、イニャツィオ・ガルデラ(Ignazio Gardella)、イコ・パリージ(Ico Parisi)、フランコ・アルビニ(Franco Albini)、カルロ・スカルパ(Carlo Scarpa)、オズヴァルド・ボルサーニ(Osvaldo Borsani)、アキッレ&ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ(Achille & Pier Giacomo Castiglioni)など、1920年までに生まれイタリアモダンデザインの礎を築いた巨匠達のヴィンテージ作品から、ガストーネ・リナルディ(Gastone Rinaldi )、ヴィコ・マジストレッティ(Vico Magistretti)、グイド・ファレスキーニ(Guido Faleschini)、ジャンフランコ・フラッティーニ(Gianfranco Frattini )、ガエ・アウレンティ(Gae Aulenti)、高濱和秀(Kazuhide Takahama)、ジョエ・コロンボ(Joe Colombo)、セルジオ・マッツァ(Sergio Mazza)、エンツォ・マーリ(Enzo Mari)、アフラ&トビア・スカルパ(Afra & Tobia Scarpa)、ヴィットリオ・ノビリ(Vittorio Nobili)など、イタリアモダンデザイン黄金期を彩ったデザイナーたちの作品までを網羅的にコレクションしている。

当時の目まぐるしい技術の発展を背景に、Cassina社、Poggi社、Gavina社、FontanaArte社、Oluce社、Azucena社、Tecno社、FLOS社などのブランドを支えた職人達の高い技術力と工業化の流れの中で生み出された美しいプロダクト群全80点以上(内コンパッソ・ドーロ受賞作10点)を展示販売。

イタリアモダンデザイン史を体系的に展示

会場ではジオ・ポンティが創刊したインテリア雑誌『Domus』(ドムス) 50冊以上を含む、同時代のデザイン関連書籍のほか、1932年に同じくジオ・ポンティによって設立された、現存するイタリア最古の照明ブランドであるFontanaArte(フォンタナアルテ) 社が収集する、当時の資料や文献などを展示。Casa BRUTUS などの雑誌や自らが代表を務めるBUNDLESTUDIO Inc.での活動において、イタリアデザインの魅力を発信し続けるインテリアスタイリスト 川合将人氏協力の元、当時の資料から時代背景を含めて紐解きながら、イタリアモダンデザインに改めて目を向ける契機となることを目指している。

イタリアモダンデザイン展

リソルジメント運動(イタリア統一運動)を経てイタリア王国が成立したのは1861年。産業革命を経験したイギリス、そこに続くオランダ・ドイツ・フランスなどヨーロッパ各国に少し遅れて、比較的工業化が進んでいたトリノ・ミラノを中心にイタリアにも少しずつ近代化を推し進める機運が高まり始める。「イタリアモダンデザインの父」 Gio Ponti(ジオ・ポンティ)を筆頭に、統一後のイタリアに生を受け、後のイタリアモダンデザイン黄金期を駆け抜けた才ある建築家・デザイナーたち。チェーザレ・カッシーナ(Cesare Cassina)、ディノ・ガヴィーナ(Dino Gavina)ら、ビジネスだけでなく文化を創造しようと夢見た起業家が興す、中小ブランドの数々。1950年代以降に花開いたイタリアモダンデザインは、哲学的、あるいは人文学的な考えを持つデザイナーと、合理主義的な考えを持つ起業家、その二つの思想・文化が出会い融合することによって成立した。本展は、そうしたイタリアモダンデザインの歩みを、実際のプロダクトと貴重な資料や文献の展示から当時の空気感とともに鮮やかに伝え、そこに息づく精神性を読み解く試み。1927年 チェーザレ&ウンベルト・カッシーナによって Cassina(カッシーナ) 社が創業。1928年ジオ・ポンティが世界的なインテリア雑誌『Domus』(ドムス)を、アリゴ・ボンフィリオーニが『La Casa Bella』(カサベラ)を立て続けに創刊。1933年には、ミラノ・トリエンナーレの前身となるモンツァ・ビエンナーレが開催。こうした土壌が育まれながら、第二次世界大戦への参戦を経て、イタリアは敗戦国として戦後を迎える。最重要課題であった経済復興が急がれる40年代以降、企業やデザイナーは明るい未来を目指し協働を重ねることで、数々の名作といわれるモダンデザインが生まれた。




51年「第9回ミラノ・トリエンナーレ」でジオ・ポンティがデザインした「スーパーレジェーラ」をカッシーナが発表。そして1954年 ジオ・ポンティの発案によって、完璧な美のバランスを達成した工業製品に贈られる「コンパッソ・ドーロ賞」が設立。イタリアのミッドセンチュリーデザインはいよいよ開花の時を迎える。1956年にはADI(インダストリアルデザイン協会)が発足。1961年 イタリア製品の輸出促進を目的として、イタリア国内の家具ブランドが集結、今も世界的な熱狂を見せる家具見本市「第1回ミラノ・サローネ」が開催された。59年から63年にかけての「奇跡の経済」と呼ばれる驚異的な経済成長とともに、イタリアモダンデザインは経済とデザインの両面で黄金時代を迎え世界へとその存在感を示していくこととなる。

◼︎ 詳細
会期:1月8日(水)〜1月20日(日)
会場:銀座三越 新館7階 催物会場
住所:東京都中央区銀座4-6-16
営業時間:10時〜20時【最終日午後6時終了】
お問い合わせ:03 4285 4128

NEW ARRIVALS

Recommend