今という刹那に、永遠が宿る「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」が12/3(水)より森美術館で開催
三年に一度、日本の現代アートの“今”を定点観測するシリーズとして知られる「六本木クロッシング」。第8回目となる今回は、森美術館のキュレーターに加えて国際的に活動するアジアのゲストキュレーター2名を迎え、「時間」をテーマに、国内外で活動する21組のアーティストが集結。映像、彫刻、絵画、陶芸、刺繍、サウンドアート、ZINE、コミュニティプロジェクトまで、多様なメディアを通して、“時間”の貴さと儚さに触れる作品が並ぶ。
展覧会タイトルに冠された「時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」という詩的な副題は、インドネシアの詩人サパルディ・ジョコ・ダモノの一節からの引用。効率とスピードが求められる現代社会において、アートは、経験や感覚によって立ち上がる多様な“時間”のあり方をそっと示してくれる。
会場では、建築やデザインの領域を越え、国際的に高い注目を集めるA.A.Murakamiによる没入型インスタレーションや、海外のメゾンとのコラボレーションでも話題を呼ぶ桑田卓郎の色彩鮮やかな大型の陶芸作品、自身の声や環境音を用いた細井美裕の新作サウンド・ピース、近年国内外で高い評価を得ている沖潤子の繊細な手仕事による刺繍作品など、多様な表現が一堂に会する。国や地域の境界を越え、「日本」という概念を問い直す視点も、作品のなかに見えてくる。

桑田卓郎《無題》2016年

沖 潤子《甘い生活》2022年 Courtesy: KOSAKU KANECHIKA, Tokyo 撮影:木奥惠三

ケリー・アカシ《モニュメント(再生)》2024-2025年 Courtesy: Lisson Gallery 撮影:Dawn Blackman

和田礼治郎《スカーレット・ポータル》2020年 展示風景:「Embraced Void」ダニエル・マルツォーナ(ベルリン)、2020年 撮影:Nick Ash
時間とは何か。その問いが、作品のひとつひとつに静かに漂っている。
【出展作家】
A.A.Murakami、ケリー・アカシ、アメフラシ、荒木 悠、ガーダー・アイダ・アイナーソン、ひがれお、廣 直高、細井美裕、木原 共、金仁淑、北澤 潤、桑田卓郎、宮田明日鹿、Multiple Spirits、沖 潤子、庄司朝美、シュシ・スライマン、和田礼治郎、マヤ・ワタナベ、キャリー・ヤマオカ、ズガ・コーサクとクリ・エイト
【キュレーター】
・バルトロメウス・レオナルド(山口情報芸術センター[YCAM]キュレーター)
・へジュ・キム(シンガポール美術館シニア・キュレーター)
・德山拓一(森美術館キュレーター)
・矢作学(森美術館アソシエイト・キュレーター)
【開催情報】
展覧会名:六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠
会期:2025年12月3日(水)~2026年3月29日(日)
会場:森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
開館時間:10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで)※最終入館は閉館の30分前まで
※ただし、12月8日(月)は17:00まで、12月30日(火)は22:00まで
休館日:会期中無休
観覧料(消費税込):
・一般:平日 2,000円(オンライン 1,800円)/土日祝 2,200円(オンライン 2,000円)
・学生(高校・大学):平日 1,400円(オンライン 1,300円)/土日祝 1,500円(オンライン 1,400円)
・シニア(65歳以上):平日 1,700円(オンライン 1,500円)/土日祝 1,900円(オンライン 1,700円)
・中学生以下:無料
※日時指定予約制、オンラインチケット導入。空きがあれば事前予約なしで当日入館可。
※同時開催プログラムも鑑賞可能。
※2025年12月29日(月)–2026年1月2日(金) は、[ 土・日・休日]料金
お問い合わせ:Tel: 050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL:www.mori.art.museum