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「見える/見えない/描く/描けない」、荒井理行が写真と絵画のあわいを問い続ける新作展、11/1(土)よりTokyo International Gallery にて開催

Oct 14, 2025
東京・品川の Tokyo International Gallery にて、2025年11月1日(土)から12月20日(土)まで、荒井理行による個展「見える/見えない/描く/描けない」が開催される。

「見える/見えない/描く/描けない」、荒井理行が写真と絵画のあわいを問い続ける新作展、11/1(土)よりTokyo International Gallery にて開催

Oct 14, 2025 - NEWS
東京・品川の Tokyo International Gallery にて、2025年11月1日(土)から12月20日(土)まで、荒井理行による個展「見える/見えない/描く/描けない」が開催される。

荒井の制作は、まずインターネット上から収集した写真をキャンバス上に貼ることから始まる。そこから写真の枠外を想像で描き足すという行為を、絵画として展開させていく手法を採る。注射器(シリンジ)で絵具を注出し、複数の層を重ねながら、写真と絵画のあわいを痕跡として浮かび上がらせる。写真の貼られた跡として残る矩形は、作品が辿ってきた変換過程を物語る。

本展では、その制作過程の段階を可視化する約10点の新作を展示。荒井はタイトル「見える/見えない/描く/描けない」に、描画と可視性の交錯、そして「始まり」と「終わり」の問いを込めている。その問いは、鑑賞者を想像の連鎖へと誘い、見る行為そのものを更新させようとする装置となる。

インターネット時代の視覚体験、現実と想像の境界の揺らぎを扱う荒井のこの新作群は、絵画という表現を通じて情報過多の現在を相対化する試みでもある。物質としての絵具とイリュージョンとしての像、偶然と意図、完成と未完 ― それらが同居するあわいに身を置くことで、見ること/描くことの根源的な問いが立ち上がってくるだろう。

複数の視点を含みながら「見ること」と「描くこと」の境界線を揺らすこの展覧会を、ぜひ体感してほしい。

荒井 理行(ARAI Masayuki)
1984年アメリカ生まれ、大阪育ち。2009年、愛知県立芸術大学 美術学部油画専攻 卒業。2011年、同大学大学院 美術研究科油画・版画領域 修了。現在茨城県龍ケ崎市を拠点に活動。インターネット上の写真を素材に選び、写真外を想像で描き足す手法を軸とした多層的な画面構成により、現実と仮想、偶然と意図の交錯を探求している。主な個展に「LIKE PAINTINGS」(Primo Marella Gallery、ミラノ、2025)、「Imaginary Accumulation」(三越コンテンポリー、東京、2024)、「絵画のように / like paintings」(STANDING PINE、愛知、2021)など。
Instagram:@masayuki_arai_408

見える/見えない/描く/描けない
会場:Tokyo International Gallery
住所:東京都品川区東品川1‑32‑8 TERRADA ART COMPLEXⅡ 2F
会期:2025年11月1日(土)〜 2025年12月20日(土)
休廊日:月曜、火曜(※水曜日は予約制)
オープニングレセプション:11月1日(土)17:00〜20:00
公式サイト
Instagram:@tig_official_jp

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