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舘鼻則孝による二つの対話「Sacred Reflections」「Obsession」が、10/4(土)より、KOSAKU KANECHIKA 天王洲・京橋の2会場で開催

Sep 27, 2025
KOSAKU KANECHIKAでは、2025年10月4日(土)から天王洲、10月11日(土)から京橋にて、アーティスト・舘鼻則孝による二つの個展「Sacred Reflections」「Obsession」が開催される。

舘鼻則孝による二つの対話「Sacred Reflections」「Obsession」が、10/4(土)より、KOSAKU KANECHIKA 天王洲・京橋の2会場で開催

Sep 27, 2025 - NEWS
KOSAKU KANECHIKAでは、2025年10月4日(土)から天王洲、10月11日(土)から京橋にて、アーティスト・舘鼻則孝による二つの個展「Sacred Reflections」「Obsession」が開催される。

本展は、同時期に二会場で開催される対照的な構成となっており、天王洲では伝統の継承を主題に、京橋では個人の記憶と内面の探求に焦点があてられている。

天王洲の「Sacred Reflections」では、和歌と鏡という二つの象徴を中心に、日本文化の美と精神性を再考する作品群を展開。『古今和歌集』から選んだ和歌を書写し、文化を受け継ぐという行為を作品化するだけでなく、支持体としての鏡には、自己と文化の関係を静かに映し出す仕掛けが施されている。そこには、文化が単なる伝承ではなく、今この瞬間に「語り直される」ものであるという舘鼻の確信が浮かび上がる。

一方、京橋での「Obsession」は、舘鼻自身が筆をとり、内面と記憶を掘り下げた肉筆画のみで構成される。スタジオという集団的な制作体制から離れ、ひとりの作家として自身の原点と向き合うこの展示では、揺らぎや葛藤、静かな歓びまでもが線や色彩に刻まれている。描くという行為が、過去と現在、内面と外界をつなぐ詩的な対話として立ち現れる。

ふたつの展示を通して舘鼻は、文化と個、形式と感情、工房とアトリエ、その間に広がる深い対話の場を差し出している。

誰の中にもある「文化的記憶」や「個人的な感情」を静かに呼び覚ますようなこの二つの展示を、ぜひ会場で体験してほしい。

《Sacred Reflections》 2025 © NORITAKA TATEHANA K.K., Courtesy of KOSAKU KANECHIKA Photo by Osamu Sakamoto

《Sacred Reflections》 2025 © NORITAKA TATEHANA K.K., Courtesy of KOSAKU KANECHIKA Photo by Osamu Sakamoto

《Untitled》 2012 © NORITAKA TATEHANA K.K., Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

舘鼻則孝(たてはな・のりたか)
1985年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻卒業。友禅染を用いた作品や、遊女文化研究に基づく制作を行い、国際的にも高い評価を得ている。展覧会歴には「Future Beauty」(東京都現代美術館、2012)、「呪力の美学」(岡本太郎記念館、2016)、「Distance」(山口県立萩美術館・浦上記念館、2023)などがあり、作品はメトロポリタン美術館やV&A博物館などに収蔵されている。
Instagram:@noritaka_tatehana

開催情報
〈Tennoz〉
展覧会名:舘鼻則孝展「Sacred Reflections」
会期:2025年10月4日(土)~11月15日(土)
開廊時間:11:00~18:00
休廊日:日・月・祝
会場:KOSAKU KANECHIKA
住所:東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA ART COMPLEX I 5F
電話:03-6712-3346
入場無料

〈Kyobashi〉
展覧会名:舘鼻則孝展「Obsession」
会期:2025年10月11日(土)~11月22日(土)
開廊時間:11:00~19:00
休廊日:日・月・祝
会場:KOSAKU KANECHIKA
住所:東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3F
電話:03-3528-6720
入場無料

公式サイト
Instagram:@kosakukanechika

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