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現代音響芸術集団サウンドウォーク・コレクティヴがパティ・スミスとのオーディオビジュアル作品を発表

Mar 24, 2025
東京都現代美術館では、2025年4月26日から世界的な文化アイコンであり、アーティスト、詩人であるパティ・スミス(Patti Smith)とベルリンを拠点に活動する現代音響芸術集団のサウンドウォーク・コレクティヴ(Soundwalk Collective)による現在進行形の最新プロジェクト「コレスポンデンス(CORRESPONDENCES)」のエキシビションを開催する。

現代音響芸術集団サウンドウォーク・コレクティヴがパティ・スミスとのオーディオビジュアル作品を発表

Mar 24, 2025 - NEWS
東京都現代美術館では、2025年4月26日から世界的な文化アイコンであり、アーティスト、詩人であるパティ・スミス(Patti Smith)とベルリンを拠点に活動する現代音響芸術集団のサウンドウォーク・コレクティヴ(Soundwalk Collective)による現在進行形の最新プロジェクト「コレスポンデンス(CORRESPONDENCES)」のエキシビションを開催する。

アーティストのステファン・クラスニアンスキー(Stephan Crasneanscki)とプロデューサーのシモーヌ・メルリ(Simone Merli)が率いるサウンドウォーク・コレクティヴは、場所や状況に応じたサウンドプロジェクトを制作する現代音響芸術プラットフォームである。音の具象的かつ精神的な力を通じて物語を立ち上げ、記憶、時間、愛、喪失といったテーマを探求している。またコンセプトや文学、芸術的テーマをもとに、写真家のナン・ゴールディン、ジャン=リュック・ゴダールアーカイブ、振付家のサシャ・ヴァルツといったアーティストらと協働し、綿密なリサーチにもとづく作品を多数制作してきた。

ドクメンタ14(2017年)ではラジオプロジェクト「Every Time a Ear di Soun」に楽曲を提供し、2019年にルーヴル・アブダビでサウンドインスタレーション《Mirage》を発表。さらにナン・ゴールディンを追ったドキュメンタリー映画『美と殺戮のすべて』では劇伴を手がけ、本作品は2022年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞している。また、楽曲制作も精力的に行い、数多くのレコードをリリースしている。

パティ・スミスは50年以上にわたり創作活動を続けるミュージシャン、詩人、画家、パフォーマーです。デビューアルバム『ホーセス』(Horses, 1975)は詩とロックを融合させた革新的な作品として音楽史にその名を刻み、ソニック・ユースのキム・ゴードンやPJハーヴェイに霊感を与えるなど、パンクやロックにおける表現の可能性を切り拓いた。1960年代後半からは写真やドローイングの制作を開始し、近年ではインスタレーションを手がけるなど創作活動の幅を広げている。カルティエ現代美術財団での大規模個展「Land 250」(2008年)をはじめ多くの美術館で作品を発表、その作品はニューヨーク近代美術館に収蔵されている。サウンドウォーク・コレクティヴとパティ・スミスの創造的な共同制作は10年以上にわたって継続し、べネチア・ビエンナーレ(映画部門)やNYのクリマンズット・ギャラリー、コロンビアのメデジン近代美術館をはじめ、世界各地でライブパフォーマンス、展覧会、上映、詩の朗読会、ワークショップと多岐にわたる形式で両者のコラボレーションによる作品を発表してきた。2022年にはパリのポンピドゥー・センターで展覧会「エヴィデンス(Evidence)」を開催している。


本展では、かれらの最新プロジェクトとなる「コレスポンデンス」を紹介。これまでトビリシ写真マルチメディア美術館(2023年、ジョージア)、メデジン近代美術館(2024-2025年、コロンビア)、オナシス文化センター(2024年、ギリシャ)、メンデス・ウッドDM(2025年、ブラジル)、クリマンズット(2025年、アメリカ)を巡回してきた本企画。日本では初の公開となる。

エキシビション「MOT Plus サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス」は「MOT Plus」としての初の取り組みである。「MOT Plusプロジェクト」はパフォーマンスや上映など、従来の展覧会の形式にとどまらない、実験的なプロジェクトを展開する場として、2025年に開館30周年となる東京都現代美術館の新企画。その第一弾の企画となる本展は、カルチュラルプラットフォームYYとの共同主催、実験音楽、オーディオビジュアル、パフォーミングアーツを紹介するイベントシリーズ「MODE」の企画協力により開催される。会期中にはサウンドウォーク・コレクィヴとパティ・スミスによるアーティストトークも予定している。申し込み方法・詳細はMODEインスタグラム東京都現代美術館ウェブサイトで順次公開。

「コレスポンデンス」について

「コレスポンデンス」はサウンドウォーク・コレクティヴとパティ・スミスによる10年以上におよぶ協働プロジェクトであり、かれらが現在まで交わしてきた“対話”から生まれた作品である。現在進行中で絶えず進化し続けるこの協働プロジェクトは、さまざまな土地の「音の記憶」を呼び起こし、芸術家や革命家、そして気候変動の継続的な影響の足跡を体現している。ステファンが詩的な霊感や歴史的な重要性をもつ土地を訪れフィールドレコーディングによって「音の記憶」を採集し、パティがその録音との親密な対話を重ねて詩を書き下ろし、さらにそのサウンドトラックに合わせてサウンドウォーク・コレクティヴが映像を編集。こうした“往復書簡(=コレスポンデンス)”によって生まれたのが、本展の根幹を成す8つの映像《Pasolini》《Medea》《Children of Chernobyl》《The Acolyte, the Artist andNature》《Cry of the Lost》《Prince of Anarchy》《Mass Extinction 1946-2024》《Burning 1946-2024》である。

これらの映像は本会場に合わせて構成されたオーディオビジュアル・インスタレーションとして展示され、展示空間全体をサウンドウォーク・コレクティヴのフィールドレコーディングとサウンドデザイン、パティ・スミスの声で包み込み、観る者を合計約2時間の没入型体験へ誘う。それぞれに異なるテーマをもつ8つの映像は、複数のスクリーンに投影され、映像同士の対話や、展示内のほかのインスタレーションとの相互作用を生み出す。映像のインスピレーション源と制作過程で行なわれたリサーチの蓄積を示すライトボックスでは、パティ・スミスによる直筆の詩やファウンド・オブジェのスキャン画像、ドローイング、写真、科学的データ、手書きの原稿や歌詞を展示し、サウンドウォーク・コレクティヴとパティ・スミスによるリサーチと対話の視覚的洞察を提供。



「コレスポンデンス」は、チェルノブイリ原発事故や森林火災、動物の大量絶滅といったテーマを探求するとともに、アンドレイ・タルコフスキー、ジャン=リュック・ゴダール、ピエル・パオロ・パゾリーニ、ピョートル・クロポトキンといった芸術家や革命家を参照しながら、人間と自然の関係やアーティストの役割、人間の本質について問いかけている。

本展の見どころ
(1)貴重な映像素材
本展の映像は、アンドレイ・タルコフスキーの『アンドレイ・ルブリョフ』や、マリア・カラスがギリシャ悲劇の王女を演じたピエル・パオロ・パゾリーニの『王女メディア』(Cinemazero 提供)、殺害されたイタリアの巨匠ピエル・パオロ・パゾリーニ最期の一日を描いたアベル・フェラーラの『パゾリーニ(原題)』といった映画の貴重な未公開映像のほか、NASAの衛生写真、研究財団TBA21-Academyとの協業により可視化した海洋データ、さらにはジャン=リュック・ゴダールの肉声を使用し、編集されている。

(2)パティ・スミスによる最新表現
ビジュアルアーティストとしてキャリアを開始したパティ・スミスは、詩とロックを融合させた革新的なデビューアルバム『ホーセス』以来、半世紀にわたり表現の新しい地平を切り拓いてきた。1960年代後半から制作を続けている絵画と写真に加え、2010年代からはインスタレーション作品にも創作の幅を広げている。80歳を目前に控えた今、パティはサウンドウォーク・コレクティヴとの協働により、新しいオーディオビジュアル表現を生み出した。フィールドレコーディングに耳をすませて書き下ろした力強い言葉は、その土地の“音の記憶”を増幅さ
せ、わたしたちが見つめるべき世界のビジョンを提示する。

(3)日本で滞在制作する新作
世界各国を巡回する「コレスポンデンス」は、開催地ごとに新しい作品を制作し、サイトスペシフィックな展示をすることで、つねにかたちを変え続けている。これまでジョージア、コロンビア、メキシコ、アメリカなどで滞在制作を行ない、その土地の歴史や文化的風景と結びついた作品を通じて、観客とのあいだに多層的な応答関係を築いてきた。今回はサウンドウォーク・コレクティヴとパティ・スミスが日本の協力者とともに滞在制作をし、本展で新作として発表する。

エキシビション概要
会期 2025年4月26日(土)〜6月29日(日) 10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(5月5日は開館)/5月7日(水)
会場 東京都現代美術館 企画展示室B2F
〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1 MAP
観覧料(税込) 一般1,800円/小学生以下無料

※小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要。

展覧会ウェブサイト https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/MOTPlus-correspondences/

「コレスポンデンス」パフォーマンス
本展の会期中に「コレスポンデンス」のライブ公演が京都と東京で開催される。

【京都公演】
4月29日(火・祝)
KYOTOPHONIE in collaboration with MODE
サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス

「コレスポンデンス」の日本初公演を、ゴールデンウィーク初日の4月29日(火・祝)、ロームシアター京都 サウスホールにて、昼夜の2公演を開催予定。本公演は、2025年4月12日から5月11日まで開催される「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025」の姉妹イベント、「KYOTOPHONIE ボーダレスミュージックフェスティバル 2025 春」のプログラムとして、MODEと共同開催。

公演日時 2025年4月29日(火・祝)
【昼公演】12:00開場/13:00開演
【夜公演】16:30開場/17:30開演
会場 ロームシアター京都 サウスホール
〒606-8342 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13

チケット料金
(前売り・税込)
SS席指定 20,000円
S席指定 11,500円
A席指定 9,500円
B席指定 5,500円
※未就学児童入場不可。
※小学生以上チケット必要。
※チケット購入後のキャンセル・変更・払い戻し不可。

チケット販売 イープラス https://eplus.jp/correspondences/
[店頭販売]ファミリーマート店頭(店内マルチコピー機)
[店頭購入方法]https://support-qa.eplus.jp/hc/ja/articles/6638367888665
最終先行先着
2025年3月8日(土)10:00〜
公式ウェブサイト MODE:https://mode.exchange
KYOTOPHONIE:https://kyotophonie.jp/
公演に関する問い合わせ先 KYOTOPHONIE事務局:info@kyotophonie.jp

【東京公演】
5月3日(土・祝)
MODE 2025
サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス

実験音楽、オーディオビジュアル、パフォーミングアーツを紹介するイベントシリーズ「MODE」が、「コレスポンデンス」の日本公演を招致。東京公演は、日本を代表するオペラ・バレエ専用劇場である新国立劇場 オペラパレスにて開催される。本公演は、MODE史上最大規模の公演となる。

公演日時 2025年5月3日(土・祝)17:00開場/18:00開演
会場 新国立劇場 オペラパレス
〒151-0071 東京都渋谷区本町1-1-1 MAP

チケット料金
(前売り・税込)
SS席指定 20,000円
S席指定 11,500円
A席指定 9,900円
B席指定 7,700円
C席指定 5,500円
※未就学児童入場不可。
※小学生以上チケット必要。
※チケット購入後のキャンセル・変更・払い戻し不可。

チケット販売 イープラス https://eplus.jp/correspondences/
[店頭販売]ファミリーマート店頭(店内マルチコピー機)
[店頭購入方法]https://support-qa.eplus.jp/hc/ja/articles/6638367888665
最終先行先着
2025年3月8日(土)10:00〜
公式ウェブサイト MODE:https://mode.exchange
公演に関する問い合わせ先 MODE:info@mode.exchange

Soundwalk Collective(サウンドウォーク・コレクティヴ)について
サウンドウォーク・コレクティヴは、アーティストのステファン・クラスニアンスキーとプロデューサーのシモーヌ・メルリが率いる現代音響芸術コレクティヴ。アーティストやミュージシャンとの共同作業により、コンセプトや文学、芸術的なテーマを検証するために、場所や状況に応じたサウンドプロジェクトを展開。パティ・スミスや映画監督のジャン=リュック・ゴダール、写真家のナン・ゴールディン、振付家のサシャ・ヴァルツ、女優で歌手のシャルロット・ゲンズブールといったアーティストたちとの長期的なコラボレーションを行なう。彼らの実践はアートインスタレーション、ダンス、音楽、映画と多岐にわたり、音を詩的で感触を伴う素材として扱うことで異なるメディアを結びつけ、複層的な物語を創造することを可能にしている。2022年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したローラ・ポイトラス監督の『美と殺戮のすべて』ではオリジナルサウンドトラックを制作した。これまでポンピドゥ・センター(パリ)、ドクメンタ(カッセル)、クンストヴェルケ現代美術センター(ベルリン)、ニューミュージアム(NY)などで展示やパフォーマンスを発表している。

Patti Smith(パティ・スミス)について
パティ・スミスは1946年シカゴで生まれ、ニュージャージー州南部で育ったのち、1967年ニューヨークに移住。詩とロックを融合させた革新的なアルバム『ホーセス』(Horses, 1975)でデビューして以来、数々のアーティストやミュージシャンに影響を与え、世界的な文化アイコンとして知られる。音楽、著作、パフォーマンス、視覚芸術における業績は各分野で高く評価されており、グラミー賞に4度ノミネートされたほか、『ホーセス』は米国議会図書館の国家保存重要録音物登録簿に登録されている。また写真や絵画、インスタレーションを手がけるアーティストとしても活躍し、世界中のギャラリーや美術館で展示を行なっている。著作に全米図書賞を受賞したベストセラー回顧録『ジャスト・キッズ』のほか、『ウールギャザリング』『Mトレイン』『無垢の予兆』など多数。2020年にペン/フォークナー賞を受賞、コロンビア大学から名誉博士号を授与される。2022年には彼女の生涯の業績を称えて仏レジオンドヌール勲章を受勲した。

主催団体
YY
芸術、ファッション、音楽の分野における知識や専門性、豊かな文化的洞察力を活かし、他の文化領域や産業との接点を創出するカルチュラルプラットフォーム。世界中のアーティストやクリエーター、専門家とのネットワークを活用し、クリエイティブ/アートディレクションやブランドマーケティング、アート・文化関連のプロジェクト企画・制作を行う。アート展示やライブパフォーマンス、ブランドとの協働を通じて、さまざまな創造分野の連携を促進し、国際的な視点で文化の発展に貢献するプロジェクトを展開している。

企画協力
MODE
MODEは、2018年にロンドンで創設された実験音楽、オーディオビジュアル、パフォーミングアーツを紹介するプラットフォーム。坂本龍一がキュレーターを務めた初開催以降、ロンドンと東京を拠点に「音」を軸とした国際的な文化交流の場として展開している。都市の余白や歴史的な音楽芸術ベニューを舞台に、空間の建築的特性や場所がもつストーリーに呼応する多彩なプログラムを実施。アーティストとオーディエンスが音楽や芸術文化、その歴史的背景を分かち合い、インスピレーションを交わすことで、新たな実験的表現が生まれる場を創出している。
過去の主な出演者(抜粋)
2018 LONDON(The Barbican Centre / The Silver Building /Camden Art Centre)
坂本龍一+Alva Noto/坂本龍一+David Toop/Beatrice Dillon/空間現代/細野晴臣+Acetone/Curl/毛利悠子 +鈴木昭男
2019 LONDON(Round Chapel/55-57Great Marlborough Street/South London Gallery)
Rashad Becker/Eliane Radigue/Julia Eckhart/Bertrand Gauguet/Yannick Guédon/Wolfgang Voigt/Laurel Halo/Ellen Arkbro/Tomoko Sauvage/John Also Bennett+Amospheré/Loraine James
2023 TOKYO(淀橋教会/VacantSpace in Aoyama/WWW)
Eli Keszler/Kafka’s Ibiki(Jim O’Rourke,山本達久,石橋英子) /Park Jiha/伶楽舎/Posuposu Otani/Merzbow/Kali Malone
featuring Stephen O’Malley&Lucy Railton/Laurel Halo/TashiWada with Julia Holter/Riki Hidaka
2024 TOKYO (草月ホール / 伊藤邸(旧園田高弘邸) /LIQUIDROOM)
INCAPACITANTS/Puce Mary/Yuko Araki/FUJI|||||||||||TA/Okkyung Lee/坂田明/Bendik Giske/Valentina Magaletti/Still House Plants/goat

クレジット
エキシビション
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都
現代美術館/株式会社YY
企画協力:MODE
協賛:Audio-Technica / Analogue Foundation

WEBSITE・SNS
東京都現代美術館
公式HP:https://www.mot-art-museum.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/mot_museum_art_tokyo/
x:https://x.com/MOT_art_museum
MODE
公式HP:https://mode.exchange/
Instagram:https://www.instagram.com/mode.exchange/
x:https://x.com/MODE_EXCHANGE_

お問い合わせ
エキシビションに関して
東京都現代美術館 事業企画課 企画係 広報班工
藤・内堀・大塚
TEL:03-5245-1134(直通)
FAX:03-5245-1141
E-MAIL:mot-pr@mot-art.jp

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