McQueen が2025年春夏プレコレクションをローンチ、ルックはキャスパー・セイエルセンによって撮影
2025年の春夏プレコレクションは、英国らしい学術的なワードローブを背景に展開される。フォーマルとインフォーマルの結合、ストーンウォッシュデニム、開けて着るデザインのウエストバンド、ブレザーストライプなどが特徴だ。また、シャープなショルダー、高襟、深めのカフスなど、細身のシルエットが目立つ。
これは、ショーン・マクギアーが10代の頃に訪れたローマのドーリア・パンフィーリ美術館からインスピレーションを得ている。アンティークゴールド、教皇のパープル、枢機卿のレッドといった色彩は、美術館内の豪華な装飾と、ディエゴ・ベラスケスによる1650年頃の作品『インノケンティウス10世の肖像』を反映している。
さらに、Tバーと呼ばれるテーラリング、シューズ、バッグなどの仕上げには、チェーンで吊り下げられたシグネチャーのモチーフが使用されている。これはヴィクトリア朝時代の懐中時計にインスピレーションを得たものである。
<McQeen>を定義する、古典主義と破壊の対比が色濃く表現された2025年の春夏プレコレクションとなっている。
FABRICS
ウールテーラリング、レザー&スエード、デニム、ニット、ジャージー、シャツ、エンブロイダリーなど、様々な素材とデザインが発表された。特に注目は、初期の<McQueen>コレクションを参考にしたレッドとゴールドのブレザーストライプや、光沢感のあるラミネート加工を施したストレッチジャージーなど。
また、エンブロイダリーでは18世紀の金箔張りの家具や時計から着想を得た刺繍や、写真を発展しプリント加工されたステンドグラスの刺繍など、独自のアートワークが施されている。
BAGS
質感のあるレザーとスエードを使用し、3D刺繍と<McQueen>のTバーで仕上げている。
SHOES
誇張されたプロポーションとテクスチャー仕上げでクラシックなシェイプを覆した、ブラック、ブラウン、ゴールドメタリックレザーを使用したブローグディテールのチェルシーブーツとシューズ。手触りの良いスウィベルミュール。
JEWELLERY
<McQueen>のシグネチャーモチーフがあしらわれた光沢のある印象的なハードウェア。チェーンリンクブレスレット、ネックレス、イヤリングに盛り込まれたTバーやソブリンスカル、アローピン。エコブラスをベースにシルバーメタル仕上げ。
CREDITS:
Photographer: Casper Sejersen Stylist: Marie Chaix
Hair: Gary Gill
Make-up: Daniel Sallstrom Nails: Ama Quashie Casting: Julia Lange
McQueen25SS プレコレクションルック写真
https://qui.tokyo/collection/mcqueen-2025ss-pre-collection