NANZUKAが、3110NZ by LDH kitchenにて3/13(水)より、レイモンド・レムストラの個展「Horizons」を開催
レイモンド・レムストラは、1978 年にオランダのフローニンゲン生まれ、現在は韓国ソウルを拠点に創作活動をしている。レムストラの創作活動の根底にあるのは紙に描かれる細密な鉛筆画だ。これらの作品を出発点に、2015年のスペイン、ソモでの滞在制作においても集中的に取り組んだ絵画作品の制作へと移行してきた。近年では絵画作品の制作と並行し、ドローイングの制作にも再注力している。
レムストラの描く細密な鉛筆画の肖像たちは、現実と非現実の間を生きている。これらの作品では「パレドレア現象」という、無生物や無秩序な幾何学的配置の中に顔のようなイメージを連想してしまう人間の潜在的な知覚認識を通じ、描かれた架空の被写体たちの主要素の関係を再構成することに重点が置かれている。また、これらの肖像において、衣服、髪型、装飾品、姿勢など、明確かつ丹念に描かれた特徴を抽象的でしばしば幾何学的な形態とともに共存させることで、レムストラは人工的な形にも感情的な共鳴を促している。
超現実的で近寄りがたい孤高のオーラを身に纏う彼・彼女たちは、レムストラと私たちをファンタジーの世界へと誘う冒険のガイド役でもある。
「人は幼少期に、人生における初めての出会いや経験をたくさんします。これらの瞬間は、好奇心と想像力によって魔法のような高みに引き上げられ記憶されます。しかし、年齢を重ねると新たな感動は少なくなり、何かに驚くことも稀な経験になります。私は、自分のキャラクターたちが登場するファンタジーの世界を描き出すことで、子供の頃に覚えていた不思議な感覚を取り戻そうとしています。」
(レイモンド・レムストラ)
レムストラが、古典的ともいえる緻密さの美学を超えて尚も表現しようとしていることは、人間の想像力の有効性についてだ。VRやARといった仮想現実を見せるテクノロジーが身近な存在となった現在、レムストラの描く鉛筆画は、むしろ逆説的に、より人間の自由でアナログな創造性を雄弁に物語る。
本展では、新作6点の鉛筆画が展示される。
レイモンド・レムストラ Raymond Lemstra Personnage Fictionnel 2024
Graphite on cotton paper H31.2 × W25 cm H48 × W40.8 x D2.5 cm (framed)
©Raymond Lemstra Courtesy of NANZUKA
レイモンド・レムストラ Raymond Lemstra Personnage Fictionnel 2024
Graphite on cotton paper H31.2 × W25 cm H48 × W40.8 x D2.5 cm (framed)
©Raymond Lemstra Courtesy of NANZUKA
レイモンド・レムストラ Raymond Lemstra Personnage Fictionnel 2024
Graphite on cotton paper H31.2 × W25 cm H48 × W40.8 x D2.5 cm (framed)
©Raymond Lemstra Courtesy of NANZUKA
レイモンド・レムストラ Raymond Lemstra Personnage Fictionnel 2024
Graphite on cotton paper H31.2 × W25 cm H48 × W40.8 x D2.5 cm (framed)
©Raymond Lemstra Courtesy of NANZUKA
レイモンド・レムストラ Raymond Lemstra Personnage Fictionnel 2024
Graphite on cotton paper H31.2 × W25 cm H48 × W40.8 x D2.5 cm (framed)
©Raymond Lemstra Courtesy of NANZUKA
レイモンド・レムストラ Raymond Lemstra Personnage Fictionnel 2024
Graphite on cotton paper H31.2 × W25 cm H48 × W40.8 x D2.5 cm (framed)
©Raymond Lemstra Courtesy of NANZUKA
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