Mame Kurogouchiがパリコレクションにて2024FWのコレクションを発表
Mar 11, 2024 - NEWS
Fall Winter 2024 “Fragments”
2024年秋冬コレクションは先シーズンに続き、⽇本の陶磁器史における重要地、佐賀県を旅し、その地で16世紀後半に開花したとされる「古唐津」と、残された数多の陶⽚を介した数百年に及ぶ美の追求の旅路を辿る。古唐津の特徴を成す、ナチュラルなカラーパレットと豊かなテクスチャー、ミニマルなシルエット、唯⼀無⼆の柄表現による「⾝に纏う陶器」として洋服へと昇華される。
コレクション全体に浸透したグレーのシェードが誘うのは、かつての創作の痕跡を巡る旅路。国産磁器の黎明以前、陶⼯たちの試⾏錯誤の末、唐津で生まれた灰褐⾊の⼟⾊は、陶⽚の姿でなお、その⼟地の⾊と、失われたものづくりの⾯影を追想させる。⾚みのあるウォームグレーからベージュへと移⾏するシェードは、佐賀で⽬にした⼤地へ慕情であり、同地を巡る異なる時間軸が今季のパレットによって往還し合いながら、窯中の炎の記憶がオレンジやテラコッタカラーとなり、コレクションに体温を与える。
<Mame Kurogouchi>のFall Winter 2024 “Fragments”はこちら
Tag