阿部氏は、室町時代から伝わる伝統的な竹工芸の技法にモダンな感性を混ぜ、丁寧に編まれた竹の質感が美しい、アートピースのようで用を成す作品を制作している。

阿部氏自身初の個展となる今回は、開催ギャラリー名である「ESCAPERS」をテーマに、伝統的な技法と竹という素材の制約をリスペクトしながらも、あるべき形から離れ自由に捉えた作品に挑戦した。日常と非日常の間にある自由なもの、余白を、楽しむ、遊ぶ作品の数々が展示される。

Profile
阿部 仁美（アベ ヒトミ） / 竹工芸作家
大分県生まれ。
女子美術大学 短期大学部 生活デザイン専攻にて染織を学ぶ。フランスの＜Maison Martin Margiela＞の旗艦店立ち上げメンバーとしてチームに参加。
大分県竹工芸訓練支援センターにて竹工芸を学んだ後、竹工芸作家 藤原満喜氏に学ぶ。
現在、大分県日出町のアトリエにて制作。伝統的な竹工芸の技法に、彼女のモダンな感性が混ざり、実際に使うことのできるアートピースを作り出している。

Instagram：@a__hitomi