Tu es mon TresorはDOVER STREET MARKET GINZAのオープンハウスに際して、 同店限定となるユニセックスコレクションを10月28日(土)に発売
今春、建築家吉村順三の設計による八ヶ岳高原音楽堂にて発表された、音楽家のルシンダ・チュア(Lucinda Chua)とコラボレートしたパフォーマンス「1988-」。チュアのために制作した衣装から派生したユニッセクスコレクションは、デザイナーの佐原愛美が彼女の音楽を聴いた時に感じた印象をもとに、アーティストの角田純が描いたドローイングを配した一点物のデニムのベストとトラウザーズ(各7万7000円税込)を揃える。角田が描く、楽譜を連想させるような抽象的なドローイングは、身に着ける者に音楽を纏うような感覚を与える。
また、発売に際してチュアのパフォーマンスを捉えた映像作品を、オンラインと同館3階で発表。映像作品では、音楽を用いて空間を作り出そうとするチュアの姿が捉えられた。夕暮れ時、菱形のトップライトから注ぐ陽の光はゆっくりと落ちていき、明から暗へと移ろう崇高な空間の印象と呼応するようなパフォーマンス。指と腕……、チュアの身体に近い空間から始まり、やがて身体全体、ついには聴衆をも飲み込んで空間全体を満たすように音は広がっていく。光、空気、身体……、 空間に存在する全てを音楽の構成要素として捉えるチュアのパフォーマンスに身を委ねると、まるで音楽の一部となって、身体が中空に浮遊するような感覚を覚えるだろう。
同じ体験を共有することの親密さ……。今春、八ヶ岳に足を運んで下さった方、オンラインで体験して下さった方、それぞれの体験や記憶と重なるものがありますように。
トゥ エ モン トレゾア
「女性のためのセーフプレイスを作りたい。女性の視点を通して、女性の体型や感性に寄り添ったデニムを提案する」というデザイナーの佐原愛美の考えから生まれたクリエイティブなデニムブランド。2022年夏、日本のモダニズム建築を代表する建築家、吉村順三が設計した熱海の邸宅において、建築、家具、写真、ファッションの領域を横断するインスタレーションを行なった。
ルシンダ・チュア
ロンドンを拠点に活動するアーティスト。3月24日(金)に4ADから発表されたソロデビューアルバム『YIAN』は、ロンドンでイギリス人の母と中国系マレーシア人の父との間に生まれたチュアが、常に欠けていると感じてきた自分を形成する重要な要素、アジア人としてのアイデンティティを取り戻していく過程を、耳元でささやくような親密なボーカルと、空間的な広がりを持った静謐なストリングスからなる、エモーショナルなサウンドスケープを通して表現。これまでに、FKAツイッグス(FKA twigs)のコラボレーターとして「MAGDALENE」ツアーにチェロ奏者として参加したり、ザ・シネマティック・オーケストラ(The Cinematic Orchestra)にリミックスを提供するなど、その類い稀な才能は各方面で高い評価を得ている。音楽のための環境のみならず、美術館、プラネタリウム、野外駐車場などの空間で展開されるイマーシブなパフォーマンスは、空間自体を大きな音楽装置として、聴衆をも含む、そこに存在するあらゆる要素を一つの音楽の一部へと昇華させる。
角田純
1960年愛知県生まれ。1960年愛知県生まれ。アートディレクターを経て、2000年代半ばに画家としての活動を開始。主なグループ展に2012年「抽象と形態:どこまでも顕れないもの」(DIC 川村記念美術館)、2019年「四次元を探しにダリから現代へ」(諸橋近代美術館)など。主な個展に2017年「Hollow Organ」(Curator’s Cube)、2019年「A New Career In A New Town」(Parcel、東京)などがある。作品集に『Cave』『SOUND AND VISION』がある。
DOVER STREET MARKET GINZA
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−5