QUI

NEWS

Loro Pianaから再生カシミヤコレクション「LORO」が誕生

Sep 6, 2023
最高級ウールを取り扱うイタリアの生地メーカー<Loro Piana(ロロ・ピアーナ)>は2023秋冬コレクションにて、メゾンのニットウェア生産で余ったカシミヤを再利用し、環境に配慮したベーシックなウェアとアクセサリーの常設カプセルコレクション「LORO」を発表する。

Loro Pianaから再生カシミヤコレクション「LORO」が誕生

Sep 6, 2023 - NEWS
最高級ウールを取り扱うイタリアの生地メーカー<Loro Piana(ロロ・ピアーナ)>は2023秋冬コレクションにて、メゾンのニットウェア生産で余ったカシミヤを再利用し、環境に配慮したベーシックなウェアとアクセサリーの常設カプセルコレクション「LORO」を発表する。

このプロジェクトは、カシミヤに効果的に新たな命を吹き込み、貴重な繊維の無駄を省くことを目的としている。イタリア語で「彼ら」を意味する「ロロ」と名付けられたこのカプセルコレクションは、8 歳の子どもから、レディス、メンズ共用の4XLまでフルサイズ展開で、トレンド、世代、性別を超えたあらゆる人のためのものだ。メゾンの品質、機能、性能の特性をすべてあわせもつ「ロロ」カプセルコレクションは、ラグジュアリーの真髄であり、最高品質の繊維を特別で独特な感触のファブリックに変換する達人であるロロ・ピアーナのノウハウを究極的に表現し、未来に新しい価値をもたらす。

ロロ・ピアーナは垂直統合された生産工程を採用しており、環境、生物多様性、地域社会に常に焦点を当てながら、原材料の繊維から最終製品にいたるまで、すべての工程を社内で直接管理している。この前提があってこそ「ロロ」が誕生した。ニットウェア生産で余ったカシミヤの再利用――ステッチ、ジッパー、ファスナーをすべて手作業で取り除き、生地を色味に応じてカテゴリーに分け、洗浄し、ほぐして、繊維の状態に戻し、染色されていないバージンカシミヤとブレンドすることで、新品同様の品質と価値を持つカシミヤに仕上げる。この「ロロ」のニットウェアを1着作るのに約3日かかり、異なる原産地から集めた独自の繊維を再加工するメゾンのノウハウのおかげで、並外れた上質な肌触りを実現している。

「ロロ」カプセルコレクションの主役はセーター4型(ポロ、タートルネック、ラウンドネック、Vネック)とストール、帽子で、クリーンで現代的なライン、そして染色されていないバージンカシミヤと、再利用する繊維のカラー(グレインブラウン、ピュアデューン、レインクラウド、ダスクスカイ、レッドサンド)をミックスした独自のメランジュのカラーパレットが特徴。このほか、柔軟で滑りにくいテクニカルソールとカシミヤのアッパーを備えた、わずか360gの軽量スニーカー「360フレクシーウォーク」が揃う。
「ロロ」カプセルコレクションは、9月1日よりセレクトされた店舗とオンラインストアで発売されている。

カシミヤ
カシミヤは、アジアの山岳地帯、特にモンゴルや内モンゴルに生息するカシミヤ山羊(カプラ・ヒルカス)のアンダーフリースからのみ採取される希少な繊維。食料と水が少なく、夏は暑く、冬は寒い、人里離れた砂漠地帯に生息し、このような過酷な環境で生き残るために、恐れを知らない小さな動物たちは、粗い外皮と皮膚の間に非常に細い繊維でできたアンダーフリースの層を作り、空気を閉じ込めて寒さを防ぎ、体温を一定に保つようにした。この柔らかい層がカシミヤの原料なのである。遊牧民は、地域の動物を尊重し、自然のサイクルと調和させながら、気候が穏やかになる 3月から5月にかけて山羊の毛を梳く。この時期は、寒い季節に体を守っていたカシミヤの下毛が自然に抜けていく時期なのだ。カシミヤの繊維の平均直径は約15ミクロンで、カシミヤは世界で最も繊細で貴重な繊維のひとつであり、体温調節に優れた特性を備えている。

All Photo

NEW ARRIVALS

Recommend