作家 小野象平とbeta postによる個展「CHAKA」が、Graphpaper AOYAMAにて開催
Graphpaer AOYAMA(グラフペーパー 青山店)にて、今週末 3月11日(土)より、陶芸家 小野象平とbeta postによる企画展「CHAKA」が開催される。
“茶化”す ‒‒‒‒‒‒ 真面目な話しを、冗談めかして伝える。
約500年前、千利休によって大成された侘茶には 限られた者にしか茶会を開くことができない特権主義の側面を内包していた。 選民思想的ナルシシズムを、利権、空間、作法から解放するとどうだろうか。 気軽に陶磁器をバッグに詰めて街中へ持ち運び、茶や酒を嗜む。 いつ誰でもどこでも可能であり、形式ばった点前道具も必要ない。
利休は竹筒を再定義し、花器に見立てることや、 富めるものが貧者のように装うことこそがクールなこと、 そしてジョークをどう受け取るかを問いていたのだ。 ここに、文化を“茶化”したい本質が見え隠れする。
時代を超える美学に敬意を払いながらも、 枠組みを破る精神的柔軟性が、新しい風景を示してくれる。
本展では、小野氏の企画展用に製作した茶器・酒器と、
beta postが製作した酒器・茶器を持ち運ぶことのできる専用のバッグが展示・販売される。
また、今回の展示に合わせ<beta post(ベータポスト)>の2023SS コレクションと、小野氏の器や大物作品も合わせて展開されるとのこと。
beta post ”cup case” Price:¥42,900(in tax) Color:BEIGE / MOSS / BLACK
今回の企画展のためにbeta postが特別に製作した小野氏の酒器・茶器を 持ち運ぶためのカップケース。
イタリア製のバケッタレザーや、ヌメ革に木で型押しを施したもの、牛革のベロアで苔を表現したものなど、伝統と革新が同居する独自の視点で素材を製作。茶筒を彷彿とさせる円柱型は、酒器・茶器用というごくごく限られた用途のために作られたデザインでありながら、受け手に何を入れて持ち運ぶのかを問いかけ、思考を促すことも目的としている。
小野象平 展開作品(一部)
CHAKA
SHOHEI ONO | beta post
会期
2023年3月11日(土) – 2023年3月19日(日) 12:00-19:00 (月曜日定休)
会場
白紙 (特別会場)
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-36-6 KARIマンション 3F
2023年3月11日(土)・12日(日)の二日は、 小野氏やbeta post デザイナーの江崎氏が在店。
※ご来場いただいた皆さまに「振る舞い酒」として、 高知の日本酒を小野氏の作品で提供いたします。
小野 象平 (おの しょうへい)
陶芸家。鯉江良二氏に師事。 2014年、父である小野哲平氏に師事。 独立後、高知県にて地元の土と灰にこだわって作陶する、 土と釉薬の鉄分から引き出された青と黒の豊かな表情が特徴的。
beta post (ベータポスト)
「観る人の思考を促すこと」をコンセプトに、 枠に囚われない自由な発想で、 プロダクトを通した問題提起を目的とするブランド。 知恵を用いて余剰品を扱う路上生活者にインスパイアされている。