心斎橋PARCOにてJuno Mizobuchi 個展「Mono_See_You_Mountain」を開催。
溝渕は京都精華大学を卒業後、東京での活動を経て、現在は出身地である香川県に拠点を移し活動している。
精緻な筆致と鮮やかな色彩が印象的な作品は、自作した積み木や木片などの小立体、紙から切り出したかたちやドローイングなどを平面上で再構成し描かれている。作品上で表現されるすべては、溝渕自身が過去に目にした事象をもとに表現されており、抽象的な表現は鑑賞者の経験や想像力を引き出し、新しいイメージを想起させることで作品を完成へと導く。
人々の物の見方・感じ方の違いに興味がある溝渕は、世界の見え方は1 つではなく多様であるということを、観る人に訴えかけるため、自身が見ているものを色や形、線や空間への配置に変えて描き、鑑賞者が想像力を使って組みなおすというアプローチを試みている。
本展では、2022 年にOIL by 美術手帖ギャラリーにて開催された「モノミユサン – the intangible landscape -」からテーマを引継ぎ、新作を加えて展示。
【Mono_See_You_Mountain】
会期: 2023 年1 月5 日(木)~1 月15日(日)
営業時間: 10:00~20:00
会場: SkiiMa Gallery(心斎橋PARCO 4F)
入場料:無料
■ステートメント
風景の先にはモノ(物)があり、その先はまた風景へと繋がる。
このようにしてイメージは循環、流転していると私は考える。
「物見遊山」という言葉がある。
意味は「気晴らしに見物すること、モノ(何か)を見に、とりあえず山へ遊びに行く」そのような心持ちである。
この「何かを見に行く」というあやふやな行動は、何を目的としているのだろうか?あえて言うとすれば、そのようなもの(目的、目標)は無いのだと思う。私がこのように無垢な行動を好ましく思っているのかどうか、それはどうでも良いことだ。
大事なのは、そこには何かを見るあなたがいる、ということだ。
私は目を開ければ過ぎていく風景を、モノのように置換した。
モノと向き合うような距離感で、風景と対峙する経験は見ることから始まる。
Juno Mizobuchi
https://www.instagram.com/juno_mb/
SkiiMa SHINSAIBASHI
HP:skiima.parco.jp(https://skiima.parco.jp/)
Instagram:@skiima_official(https://www.instagram.com/skiima_official/)