コレクションを彩る音楽に注目!あのブランドが起用したアーティストを調査!vol.3
コレクションに彩りを加える音楽は、視覚だけではなく、聴覚でブランドイメージやシーズンテーマを感じ取ることができる重要な役割を担う。
脳裏に焼き付いたコレクション音楽が脳内で鳴り始めることを契機にして、当時のコレクションを思い返すことも多々あるはず。
コレクションに欠かせない音楽。あのブランドは、誰をどのような思いで起用したのかを掘り下げていく。
Hiro “BINGO” Watanabe ー doublet 2023AW COLLECTION
Hiro “BINGO” Watanabe
ヒップホップ、ダンスホールをルーツに持ちながら、アンダーグラウンドで辺境的ダンスミュージックやテクノを軸にエクレクティックなプレイが特徴のDJ兼トラックメーカー。プロデューサーユニットHABANERO POSSEとして国内外問わず数多くリリースしている。近年は、アフリカンダンスミュージックに傾倒しており、エクスペリメンタル、ガバ、インダストリアル、ブレイクコア、シンゲリの融合を試みている。また90’s RaveとOld Skool Gabber 専門のDJユニットJefff & MelllsをJuicyJunと結成した。
doublet デザイナー 井野将之
「<doublet>のランウェイミュージックはずっとBINGOさんに作ってもらっています。ショーがスタートするギリギリまで調整をして最高な音楽に仕上げてくれる人です。最終的に仕上がった音を聴くといつも涙が出てきます。」
Setsuya KUROTAKI ー TAAKK 2023AW COLLECTION
Setsuya KUROTAKI
音楽家、選曲家、サウンドデザイナー。国内外のファッションショー、各種イベントのサウンドプロデュースや商業施設のサウンドブランディング、映像作品、公共空間のサウンドデザイン / 楽曲制作等、幅広く手掛けている。
TAAKK デザイナー 森川拓野
「2020年秋冬コレクション、つまり私にとって初めてパリで行うプレゼンテーションから一緒に仕事をしています。彼が提示してくれる音楽にはいつも感銘を受けています。いつも全然カタチになっていないコンセプトの段階から演出家を交えディスカッションを開始します。今期どんな思いで作っているか等のヒアリングから彼はショーの世界を想像し始め、答えをお互いすり合わせながらパリの現地で完成させています。実際に会場でその出来た音を聞くと奮い立ちます。素敵なリレーションだと思います。」
[TAAKK 2023 A/W Collection Music]
All Music: Original Composition by Setsuya KUROTAKI
Fortuna
Intensity
Post-Impressionism
※すべてTAAKKのショー用に書き下ろされた楽曲
B.I.G. JOE ー Children of the discordance 2023AW COLLECTION
B.I.G. JOE
北海道・札幌を根拠地とするヒップホップMC。活動はラッパー・プロデューサー・著作家など多岐に渡る。北海道ヒップホップシーンの初期より“STRIVER’S RAW”、“RAPPAZ ROCK”というグループの中心人物として名を知らしめ、1999年頃、当時付き合いのあったメンバー達とともにMic Jack Productionを結成し、リーダーとして活躍する。同時期にレーベルILL DANCE MUSIC.を設立し、Mic Jack Productionのファースト・フルアルバム『SPIRITUAL BULLET』を発表する。しかし、Mic Jack Productionとしての活動が軌道に乗り始めた2003年、麻薬密輸の疑いによりオーストラリアにて身柄を拘束され、以降6年間の服役を余儀なくされることとなる。服役期間中も精力的に音楽活動を継続し、複数の作品を発表した。出所後には6年間の服役生活の記録をまとめた著作『監獄ラッパー』を上梓する。帰国してすぐに新たなレーベルTRIUMPH RECORDSを立ち上げ、自身の音楽活動のマネージメントを中心に北海道エリアの新たなアーティストの発見と育成に取り組んでいる。
Children of the discordance デザイナー 志鎌英明
「今期のテーマ “INTERVENTIONS” の動画制作を進めるにあたり、真っ先にB.I.G JOEさんのこの2曲が思い浮かび、全く連絡先も知らなかったのですが駄目元でInstagramからDMしました。すぐにご本人からお返事をいただき、時間のない中、年明けに北海道から撮影のために東京まで来ていただいたのは特別な経験になりました。このような仕事を通じて、世界中の様々なアーティストと動画制作を機会に出会えたのは、ブランドにとって大きな経験値になっています。」
B.I.G. JOE – WAR IS OVER
Michita / B.I.G JOE – さむがりやのBAD MAN