TOKYO FASHION STRIDE 第二弾、新丸の内ビルディングのウィンドウにKANAKO SAKAIと写真家 川谷光平のコラボレーションビジュアルが展開
ブランドが持つ創造性を、様々な分野の専門家と協働・分析・再構築し発信するプロジェクト「TOKYO FASHION STRIDE」。
第二弾となる今回は、写真家の川谷光平が、<KANAKO SAKAI(カナコ サカイ)> SS23コレクションを解釈・構築したビジュアルを新丸の内ビルディングのウィンドウに展開。
KANAKO SAKAIの 2023 SS コレクションは、千年以上の歴史を持つ染色の技法である墨流しやぼかし染め、絞り染めなどからインスピレーションを受けている。特に墨流しは、筆をわずかに動かしたり、息を吹きかけたりしてイメージを生成する技法であり、ここには自然をコントロールしきらない日本的な美意識が内包されている。 川谷は《REFILL》で、写真編集ソフトでイメージ内の不要物を取り去るために搭載された「コンテンツに応じた塗りつぶし」ツールをイメージを生成するために使用することで、KANAKO SAKAI のクリエイションに呼応している。
本作のモチーフは、コレクションの制作過程で生み出された試作品や端材、実際のアイテム、モデルシューティングなど複数回に渡って撮影が行われた。通常のファッションシューティングで撮影される完成されたプロダクトとしての衣服だけでなく、クリエイションにおける試行錯誤を感じさせる衣服の姿も、ファッションとアートの新たな協働を試みる「TOKYO FASHION STRIDE」であるからこその表現と言える。
双方が有する「イメージ」への興味、デザイナー/写真家としてのクリエイションのプロセスが呼応した 「TOKYO FASHION STRIDE」の展開をぜひお見逃しなく。
KANAKO SAKAI
日本が世界に誇る文化とものづくりの技術を、ブランドのクリエイションに乗せて世界に発信していくことをミッションに掲げ、Spring Summer2022より始動。 ブランドとして当事者意識を持ち、クリーンなカッティングと多彩な素材が織りなす現代的な衣服を通じて伝 統の継承と文化の発展への貢献を目指す。デザイナーのサカイカナコは2017年にParsons美術大学を卒業。NYや国内のデザイナーズブランドで経験を積み、2021年に独立。
川谷 光平 (写真家)
1992年生まれ。2019年にJAPAN PHOTO AWARDシャーロット・コットン賞、2020年に Kassel Dummy Award First prizeを受賞、受賞作の『Tofu-Knife』を2021年に出版。https://koheikawatani.com/