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小粥丈晴 個展「架空の鏡」、20年ぶりのTARO NASU展示で新作を発表

Jul 3, 2026
TARO NASUでは、小粥丈晴 個展「架空の鏡」が2026年7月4日(土)から8月1日(土)まで開催される。2006年の個展以来の画廊展示となる本展は、小粥が近年取り組んできた写真作品を軸に、新作のみで構成される。(PHOTO:月曜の山 240819, 2024 ©︎Takeharu Ogai Courtesy of TARO NASU)

小粥丈晴 個展「架空の鏡」、20年ぶりのTARO NASU展示で新作を発表

Jul 3, 2026 - NEWS
TARO NASUでは、小粥丈晴 個展「架空の鏡」が2026年7月4日(土)から8月1日(土)まで開催される。2006年の個展以来の画廊展示となる本展は、小粥が近年取り組んできた写真作品を軸に、新作のみで構成される。(PHOTO:月曜の山 240819, 2024 ©︎Takeharu Ogai Courtesy of TARO NASU)

展示室には、山の写真が並ぶ。自然の雄大な風景を捉えたように見える作品は、実際には海辺に残されていた小さな砂山を撮影したものだという。小さな対象が、写真を通して別のスケールを持ちはじめる。

会場には、グラファイトで着彩された漆黒の木が台座の上に「彫刻」として展示される。さらに天井からは、ダクトパイプをつないで作られたリング状の立体作品が吊られる。写真作品と立体作品がとなりあうことで、展示空間の虚構と現実が交錯する構成となっている。

90年代のデビュー時から、小粥は一貫して「どこにも存在しない場所」を主題としてきた。それは、イデオロギーや社会の理想的なモデルへの模索であり、精神の解放や平穏への希求であり、「美」という概念への問いでもあった。

2006年にTARO NASU OSAKAで開催された個展「White Hole Gift Shop」では、泥団子に象徴される「無価値のもの」を「商品」として並べ、アートにおける価値と価格、美醜と審美眼、労働の視点から創造行為を考える場を立ち上げた。小粥にとって、ファンタジーは現実から離れるためのものではなく、現実世界を見直すための手がかりとして扱われてきた。ジオラマを撮影し、もうひとつの現実を作り出すという行為も、その姿勢の延長にある。

本展「架空の鏡」では、近年の写真作品を起点に、立体作品を組み合わせながら空間全体が構成される。静かなモノクロームの写真と、強い存在感を持つ立体作品の関係から、小粥が見つめる現実と虚構のあいだが浮かび上がる。

プロフィール
小粥丈晴(Takeharu Ogai)
1969年、千葉県生まれ。東京で制作・活動。1997年より雄川愛とのユニットとして活動を開始し、2001年にアートスカラシップ第一回現代美術賞優秀賞を受賞。主な個展に「White Hole Gift Shop」(TARO NASU OSAKA、大阪、2006年)、「泉への道」(メゾンエルメス8Fフォーラム、東京、2004年)など。主なグループ展に「庭をめぐれば」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡、2012年)、「六本木クロッシング2007:未来への脈動」(森美術館、東京、2007年)など。作品はヴァンジ彫刻庭園美術館、豊田市美術館に収蔵されている。

開催情報
小粥丈晴「架空の鏡」
会期:2026年7月4日(土)〜8月1日(土)
会場:TARO NASU
オープニングレセプション:2026年7月4日(土)17:00—19:00
開館時間:11:00-19:00
休館日:日月祝
観覧料:無料
ウェブサイト:https://www.taronasugallery.com/
Instagram:@taronasu_tokyo

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