バレンタイン・ドマンジェ個展「CO (コ)」、フィジカルとデジタルを横断する新作を発表
「CO (コ)」は、新たなテクノロジー、とりわけ人工知能の進展と、それが芸術表現に及ぼす影響を起点に構想された展覧会だ。背景には、約14年前、作家が修士課程に在籍していた頃から関心を寄せてきた、人間による制作とAIによる生成表現の関係性がある。
会場では、フィジカルとデジタルの作品を対立するものとしてではなく、同一のエコシステムを構成する要素として紹介する。物質とコード、身体的なジェスチャーとアルゴリズムの相互作用を通じて、現在の創造のプロセスや作者性の変化に目を向ける内容となる。
タイトルの「CO」には、人間と機械の共存や協働といった複数の関係性が重ねられている。AIが日常の一部となり、イメージが絶え間なく生成・消費されるなかで、絵画は時間の流れに一時的な停止をもたらす存在として位置づけられる。情報の速度から距離を取り、現在とより長い時間軸を接続するものとして、アートの役割を考える構成だ。




本展で発表されるのは、フィジカルとバーチャルの双方に存在する新たなペインティングシリーズ。これまでの《Digital Studies Paintings》《USB Sculptures》《Lenticular Prints》を発展させ、西洋のグラフィティ、日本の伝統的なマーブリング技法である墨流し、3Dソフトウェアによる実験、トランスヒューマニズムの思想を横断的に取り入れている。
生まれるイメージは、キャンバスとスクリーンの両面で、鉱物のような質感を持つ鮮やかなパターンとして現れる。伝統文化と都市的な現代性をつなぐ表現として、身体的な制作とデジタル生成のあいだにある関係性を探るものだ。
無機質化が進む現代社会において、人間とテクノロジーはどのように共存していくのか。「CO (コ)」は、その問いに静かに向き合う機会となる。
プロフィール
バレンタイン・ドマンジェはフランス出身のアーティスト。パリ、ロンドン、ベルリンでの活動を経て、現在は東京を拠点に約5年間制作を行っている。
ENSAAMA(パリ)でファッションデザインを学んだ後、ロンドンのCentral Saint Martinsでファインアートの修士号を取得。これまでの10年間で、世界各地において60以上の展覧会に参加し、美術館、オークション、アートフェアなどで作品を発表してきた。ヨーロッパを中心にギャラリーに所属し活動してきた。
Instagram:@valentindommanget
開催情報
CO (コ)
会期:2026年5月16日(土)〜5月24日(日)
会場:CONTRAST
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-49-4-1F & B1F
開館時間:火〜金 14:00〜19:00、土・日 12:00〜19:00
休館日:月曜日
入場料:無料
オープニングパーティー:2026年5月15日(金)18:00〜21:00
サウンドパフォーマンス by チャーリー・タップ:2026年5月15日(金)19:30〜20:00
ウェブサイト:http://contrast-tokyo.com/
Instagram:@contrast_tokyo
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お問い合わせ:info@contrast-tokyo.com