BRAUN Audioにフォーカスした展示販売イベント「BRAUN Audio The Form of Quiet Vol.2」がCOMMON UNCOMMON Galleryにて開催
BRAUN、そしてそのデザインチームの責任者だったDieter Ramsは、20世紀後半の工業デザインを語る上で欠かすことのできない存在だ。「Less but better」という理念のもとに生まれたそのデザインは、単なる造形美を超え、私たちの生活の在り方そのものに問いを投げかける。装飾を削ぎ落としながらも、静かに、しかし確かな存在感を放つプロダクト。それらは今なお新鮮であり、デザインの根本を示す普遍的な作品群となっている。
本イベントでは、ドイツ中を巡り集めた40点以上のヴィンテージBRAUN製品とともに、その思想がどのように形となり、時代を通して変化してきたのかを、年表パネルとともに辿りながら、実際に空間の中で体感し、購入することができる。

透明なアクリルと金属、天然木を組み合わせた革新的なプロダクトSKシリーズに始まり、1960年代、アルミニウムを用いたソリッドでミニマルな audioシリーズへ。それらHiFiシステムの登場により、より高次な音響体験へと発展していく。さらに1970年代以降、量産を見据えた素材としてプラスチックへと移行し、より軽やかで space-ageな佇まいへと展開していく。本展では、BRAUN社の公式のもと、現行プロダクトの取り扱いも開始。壁掛け時計やクロック、腕時計、電卓など、50点程の現行プロダクトとともに展開される。
初期の名作から現在に至るまで。時代ごとの変遷を横断しながらも、そこに一貫して流れ続けているのは「Less but better」の思想。その個体が辿ってきた物語とともに、そこに宿る時間の層を感じられ、そしてそれらを暮らしの中に迎え入れ、日々の暮らしの中で楽しめる貴重な機会になっている。
また、期間中店内の商品を購入した方にはBRAUN社より特別に提供された、国内初となる非売品ノベルティを贈られる。ブランドらしいシンプルでミニマルなブラックカラーの鉛筆とノート。手に取るたびに、その造形と言葉のあり方に触れられるアイテムになっている。
※数量限定・なくなり次第終了。
※BRAUNオーディオ類はメンテナンス済み。外部入力端子およびBluetoothレシーバー付属。
さらに、会期前日にオープニングイベントが開催される。複数のヴィンテージBRAUNオーディオシステムとエレクトリックギターによる実験的ライブパフォーマンス“未来の記憶”が全3回で行われる。パフォーマンス以外の時間では、BRAUNオーディオに実際に触れて、好きな楽曲を視聴することも可能だ。
イベント概要

会期:2026年4月19日(日)~5月6日(水)
会場:COMMON UNCOMMON Gallery
住所:東京都世田谷区経堂5-28−17 美濃三ビル1F
時間:12:00~20:00 ※木曜定休
Instagram:https://www.instagram.com/commonuncommon_gallery/

Opening Listening Event|Vol.2
開催日:2026年4月18日(土) 16:00–21:00
入場料:¥1,000(with 1drink)
オーガニックフード & ドリンク:AMBESSA & CO
Live Performance “未来の記憶”
1950年代に誕生したBRAUNオーディオシリーズは、現代においてもなお、普遍的かつ未来的な存在感を放ち、人々を魅了し続けている。その洗練された魅力を、複数のヴィンテージBRAUNオーディオシステムとエレクトリックギターによるライブパフォーマンスによって表現する。過去・現在・未来のサウンドが交錯する、実験的なリスニング体験。
Case01:18:00–18:30
Case02:19:00–19:30
Case03:20:00–20:30
Live Performance:Mashu Yokoyama
Sound Direction:KEI 敬
※Listening Eventに来場した方は、エキシビジョン「The Form of Quiet Vol.2」の開催に先駆けて、一部商品を購入することができる。
Dieter Ramsについて
1932年、ヨーロッパ最古の温泉地として知られるドイツ・ヴィースバーデンに生まれたDieter Ramsは、ヴィースバーデン美術大学を卒業後、1953年から建築家オットー・アペルの事務所に勤務する。この期間の修行と実務経験が、彼のデザインアプローチの基盤を築く重要な時期となった。1955年、BRAUNにデザイン部門が設立されると、その年にラムスは入社。翌1956年には、後にBRAUNとラムスの代名詞となるSKシリーズの初代「SK4」を発表する。透明なアクリルと金属ボディに天然木を組み合わせたその構造は、家庭用オーディオの在り方に革命をもたらした。設立当初3人でスタートしたBRAUNのデザインチームは、1956年にラムスが責任者となると60年代には15名規模にまで拡大。その後もチームを率い続け、1995年までBRAUNの製品開発を牽引。1997年に同社を退社した。
BRAUNの製品はチームによって生み出されたものだが、ラムスは単なる一員を超えた存在感を放ち、20世紀ドイツにおいて最も影響力のある工業デザイナーのひとりとして知られるようになる。1981年から1997年まではハンブルク美術大学で工業デザインの教授を務め、デザインプロセスにおけるチームワークの重要性を強調。BRAUN社は彼の指導する学生たちをインターンとして受け入れるなど、その哲学は実務と教育の両面で息づいていた。
COMMON UNCOMMON Galleryについて
ファッションスタイリスト/クリエイティブディレクターとして、ファッションからアートまで幅広い領域で表現を手がけてきた山田直樹。長年にわたり、ヴィンテージ家具や雑貨、ジュエリーのバイイングを行い、時代や文化を横断した審美眼を培ってきた並木温男。映画、MV、広告映像などのVFXを手がける maison COMADO inc. 代表プロデューサー 中田平。それぞれ異なる分野に携わってきた3人によって立ち上げられたCOMMON UNCOMMON Galleryは、「What is everywhere yet nowhere else.」をテーマに、日常の中に埋もれた非日常、ありふれているはずなのに他では出会えない価値を可視化するショップ&ギャラリーである。
ヨーロッパヴィンテージ家具を軸に、スカンジナビアン雑貨、アート、オブジェ、ディーター・ラムスが手がけたBRAUN AUDIO、Pierre Jeanneret のオリジナル作品など、時代やジャンルを限定せず、「いま、この場所で再編集される必然性」を基準にセレクトを行っている。月に一度開催される企画展では、その都度空間全体を再構成し、展示と販売、鑑賞の境界を揺さぶる体験を提案。訪れるたびに異なる視点と出会える、更新され続けるギャラリーとして機能している。