時間の海に浮かび上がる記憶、「To Sea of Time - TOHOKU」展が開催
本展で紹介されるのは、デジタルカウンターによる表現で知られる宮島が、この展覧会のために特別に制作したシルクスクリーン作品「Life Face for Sea of Time - TOHOKU」。同じ数字の“版”を用いながらも、並びや組み合わせの違いによって無数の表情を見せるこの作品は、時の一瞬をとらえるように、強い存在感を放つ。

宮島達男「《Sea of Time - TOHOKU》アイデアドローイング」2025 年, 546 x 790 mm, アーカイヴァルピグメントプリント、シルクスク リーン

宮島達男「《Sea of Time - TOHOKU》コンセプトドローイング」 2025年, 573 x 769 mm, アーカイヴァルピグメントプリント
また、本企画は、東日本大震災をきっかけに始動したアートプロジェクト「時の海 - 東北」の一環として開催される。このプロジェクトは、震災の記憶とともに新たな未来を築くため、3,000人とともに制作される大規模な取り組みであり、会場内のViewing Roomでは、ファンドレイジングを目的とした版画作品も併せて展示・販売される。
【プロフィール】
宮島達男
1957年東京生まれ。1986年東京藝術大学大学院修了。国際美術展ヴェネチア・ビエンナーレの若手作家部門「アペルト’88」で注目を浴びて以来、日本を代表する現代美術家のひとりとして、国内外で精力的に活動を続ける。
宮島の作品は「それは変わりつづける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という三つのコンセプトに基づいたデジタルカウンター(LED)作品に代表される。それぞれの数字が異なる速度で明滅し、ゼロを示さないことで、時間や生命の連続性、永遠性、関係性を象徴する。
また、第2次世界大戦中に長崎で被爆した柿の木の果実から種を取り出し、苗木を育てて世界各地に植樹する「時の蘇生:柿の木プロジェクト」の発起人でもある。現在は、2011年の東日本大震災の経験と記憶を未来へ継承し、新たな東北を創造する「時の海 ‒ 東北」プロジェクトを推進中。2026年5月まで亜洲大学附属現代美術館(台湾)にて個展を開催中。
作家オフィシャルサイト(英語):https://tatsuomiyajima.com/
事務所オフィシャルサイト(日本語):https://tatsuomiyajimastudio.com/
Instagram:@tatsuomiyajimastudio
【開催情報】
展覧会名:「To Sea of Time - TOHOKU」
会期:2025年12月4日(木)〜2026年1月31日(土)
時間:火曜〜土曜 11:00−19:00(※土曜 13:00〜14:00はクローズ)
休廊日:日曜、月曜、祝日
冬期休廊:2025年12月28日(日)〜2026年1月5日(月)
会場:Akio Nagasawa Gallery Ginza
住所:東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F
TEL:03-6264-3670
オフィシャルページ:
https://www.akionagasawa.com/exhibition/to-sea-of-time-tohoku/
【関連企画】
宮島達男「時の海 - 東北」プロジェクト:ファンドレイジングのための作品制作・販売
特設サイト:https://www.akionagasawa.com/exhibition/sea-of-time-tohoku/
作品数:12種類
エディション:各35点
価格:303,000円〜605,000円(税別)/額装・送料込み/サイン&ナンバー⼊