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静かな感覚の“旬”をたどる、natto 企画展「FLOWER」が10/25(土)よりHIKEで開催

Oct 24, 2025
東京・目黒のヴィンテージ家具を中心に扱うHIKEにて、nattoによる企画展「FLOWER」が10月25日(土)から11月9日(日)まで開催される。
川端雅之と江口遥による創作活動ユニットであるnattoは、古物の蒐集とハンドメイドのオブジェ制作を軸に、モノと人とのあいだにある関係を探り続けている。

静かな感覚の“旬”をたどる、natto 企画展「FLOWER」が10/25(土)よりHIKEで開催

Oct 24, 2025 - NEWS
東京・目黒のヴィンテージ家具を中心に扱うHIKEにて、nattoによる企画展「FLOWER」が10月25日(土)から11月9日(日)まで開催される。
川端雅之と江口遥による創作活動ユニットであるnattoは、古物の蒐集とハンドメイドのオブジェ制作を軸に、モノと人とのあいだにある関係を探り続けている。

本展では、ふたりがあらゆる場所を旅する“物探し”の中で見つけた古物や素材を展示販売し、配置や組み合わせによって生まれるモノの見方や価値のゆらぎを体感できる時間となる。会期中は展示を少しずつ動かし、空間の更新を重ねる予定だ。

川端が古物の世界に惹かれたきっかけは、かつて働いていたアンティークショップでの経験だった。ディスプレイの変化がモノを動かし、人の手へ渡していく——その反復が、“モノが動く”という現象への関心を深めていった。

モノを選ぶときの軸にあるのは“色”。選ぶ色を意図的に絞り、他をそぐことで統一感を生む。とりわけ、経年で黄みを帯びたプラスチックのトーンに惹かれるという。モノは背景や作者に縛られず、隣り合う存在との関係の中で“いま”を生きる素材として、そっと息づいている。

そうして選び取られたモノたちは、ふたりの手の中で少しずつ関係を変えていく。構想を立てすぎず、実際に配置を繰り返しながら、色やかたちの連なりやバランスを探っていく。その過程から、空間にふたりらしい静かなテンポが立ち上がっていく。

「FLOWER」というタイトルには、移ろいのなかに咲く一瞬の美を見つめるまなざしが宿っている。花束がやがて枯れていくように、モノの魅力も常に変化していく。ふたりが大切にしているのは、その移ろいの中で“いま”もっとも惹かれるものを感じ取る——モノを選ぶ感覚の旬だ。

自宅をセルフビルドで整え、暮らしと創作を地続きのものとして育んできたふたり。年内には吉祥寺に実店舗のオープンも控えている。そして、nattoにとって初めての個展となる本展は、これまで紡いできた“モノとの関係”を見つめ直す通過点となるだろう。

静かな温度の中で更新されていく空間に、モノと人の新しい距離を確かめたくなる。

【プロフィール】
natto(ナット)
川端雅之と江口遥による創作活動。古物の蒐集とハンドメイドのオブジェ制作を中心に、素材の組み合わせや配置によって立ち上がる“モノの関係”を探求している。東京の古民家を自ら改修した住居兼アトリエを拠点に活動し、2025年内に吉祥寺に実店舗をオープン予定。
Instagram:@natto_km

【開催情報】
展覧会名:natto 企画展「FLOWER」
会期:2025年10月25日(土)-11月9日(日)
時間:12:00-18:00
休館日:火・水曜日(会期中は月曜営業)
※期間中は作家在廊予定
会場:HIKE(東京都目黒区東山1-10-11
※メイン会場はHIKE最寄りのギャラリースペース
公式サイト:www.hike-shop.com
Instagram:@hike_tokyo

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