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9/13(土)開幕、特別展「民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」京都で生まれた「民藝」のはじまりをたどる

Sep 11, 2025
京都市京セラ美術館 本館南回廊1階にて、特別展「民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」が2025年9月13日(土)から12月7日(日)まで開催される。

9/13(土)開幕、特別展「民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」京都で生まれた「民藝」のはじまりをたどる

Sep 11, 2025 - NEWS
京都市京セラ美術館 本館南回廊1階にて、特別展「民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」が2025年9月13日(土)から12月7日(日)まで開催される。

柳宗悦、河井寬次郎、濱田庄司。京都に集った人々の交流を背景に、1925年に「民衆的なる工芸=民藝」という言葉が誕生してから100年。
その始まりの地・京都に立ち返る展覧会だ。

旧上田恒次家住宅(撮影:原田祐馬)

旧上田恒次家住宅(撮影:原田祐馬)

展示は序章から始まり、章立てで展開される。
木喰仏の調査旅行を契機とする「民藝」という言葉の誕生、青田五良、黒田辰秋等による制作集団・上加茂民藝協団による現代の生活に即した民藝を産み出す活動、御大礼記念国産振興東京博覧会に出品された「民藝館」がその後大阪・三国に移築され「三國荘」と呼ばれるようになった経緯。
さらに式場隆三郎の民藝の代表的建築とされる自邸、日本全国へと広がる蒐集の軌跡、そして河井寬次郎や濱田庄司、バーナード・リーチ、富本憲吉、芹沢銈介、棟方志功ら個人作家たちの仕事へと続いていく。

京都の朝市に始まる蒐集や、京都ゆかりの支援者・推進者の資料もあわせて紹介し、京都と民藝の往還を示す。

《馬ノ目皿》19世紀 アサヒグループ大山崎山荘美術館蔵

式場邸 一階応接間 撮影:川島智生

黒田辰秋《螺鈿くずきり用器/岡持ち》1932年 鍵善良房蔵 撮影:伊藤信

会場には、木喰上人《地蔵菩薩像》、黒田辰秋《拭漆欅真鍮金具三段棚》、三國荘関連資料、河井寬次郎《白地草花絵扁壺》なども登場。
日々の暮らしから立ち上がる造形が、時を経てなお「美」として響く、その瞬間に触れられるだろう。 

木喰上人《地蔵菩薩像》1801年 日本民藝館蔵

黒田辰秋《拭漆欅真鍮金具三段棚》1927年 河井寛次郎記念館蔵

河井寬次郎《白地草花絵扁壺》 1939年 京都国立近代美術館蔵

静かに、けれど力強く息づく「日常の美」。そのはじまりに立ち会うような時間を、ぜひ京都で体験してほしい。

【開催情報】
展覧会名:特別展「民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」
会期:2025年9月13日(土)~12月7日(日)
会場:京都市京セラ美術館 本館 南回廊1階
開場時間:10:00~18:00(最終入場は17:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
チケット販売:美術館公式オンラインチケット、e-tixほか各種プレイガイドほか
観覧料:当日 一般2,000円、大学・高校生1,500円/前売・団体 一般1,800円、大学・高校生1,300円/ペアチケット3,400円(一般のみ)
前売期間:2025年7月1日(火)10:00~9月12日(金)23:59
備考:中学生以下無料/20名以上で団体料金適用/障がい者手帳等提示で本人および介護者1名無料(要証明)/学生は要学生証提示
主催:京都市、NHK京都放送局、NHKエンタープライズ近畿、毎日新聞社、京都新聞/制作協力:NHKプロモーション/協賛:京都薬品工業株式会社、一保堂茶舖 

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