PLAY! MUSEUMがこの夏「大どろぼうの家」に変貌、没入型展覧会が開催中
ヨシタケシンスケの描き下ろし絵本原画や、谷川俊太郎の詩による「銀の庭」、幅允孝がディレクションを手がけた「青の応接間」など、来場者が“どろぼうの家に忍び込む”という設定のもと、八つの部屋で展開される体験型の展示となっている。

「⼤どろぼうの家」メインビジュアル① © Maiko Dake
本展は、「最後の盗みに出て留守中の大どろぼうの家に、来場者がこっそり入り込む」という物語設定をベースに構成。会場内には、「緑の回廊」や「青の応接間」、「赤の隠し部屋」など趣向を凝らした部屋が設けられ、どろぼうの肖像画やコレクション、変装道具に囲まれたミステリアスな世界が広がる。
ヨシタケシンスケは、展覧会のために新作絵本『まだ大どろぼうになっていないあなたへ』を描き下ろし、その原画が「トリコロールの廊下」に展示されている。さらに、「銀の庭」と名付けられた空間では、谷川俊太郎の詩と谷川賢作の音楽によるインスタレーション「銀の庭」が展開され、幻想的な星の世界に誘う。

絵本『まだ⼤どろぼうになっていないあなたへ』(2025月7⽉10⽇、ブルーシープ刊)© Shinsuke Yoshitake
また、伊野孝行による15点のユーモラスな肖像画が回廊を飾るほか、子どもたちが“どろぼう訓練”に挑む「どろぼうジム」など、身体を使った参加型の仕掛けも用意されている。

「⽯川五右衛⾨」伊野孝⾏ 作

「すてきな三にんぐみ」伊野孝⾏ 作 © Tomi Ungerer Estate and Diogenes Verlag AG, Zurich

「ホッツェンプロッツ」伊野孝⾏ 作 Illustration by F. J. Tripp © Thienemann-Esslinger GmbH, Germany
どろぼうという一見ネガティブなテーマを通じて、人間の欲望や好奇心、憧れといった複雑で愛すべき心理を浮かび上がらせる本展。没入感と遊び心に満ちた空間は、大人も子どもも好奇心を刺激されずにはいられないだろう。
【参加クリエイター】
・名久井直子(アートディレクター)
・嶽まいこ(イラストレーター)
・張替那麻(建築家)
・伊野孝行(イラストレーター)
・幅允孝(ブックディレクター)
・ヨシタケシンスケ(絵本作家)
・新井風愉(映像作家)
【開催情報】
展覧会名:「大どろぼうの家」
会期:2025年7月16日(水)〜9月28日(日) ※会期中無休
会場:PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F)
開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般 1,800円/大学生 1,200円/高校生 1,000円/中学生・小学生 各600円 ※未就学児無料
アクセス:JR立川駅北口・多摩モノレール立川北駅より徒歩約10分
公式サイト:https://play2020.jp/article/dorobou/
Instagram:https://www.instagram.com/play_2020_04/