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原美術館 ARCで展覧会「トロイメライ」開催中

Jul 25, 2025
原美術館 ARC(群馬県渋川市)では、展覧会「トロイメライ」が2025年7月12日(土)から2026年1月12日(月・祝)まで開催されている。

原美術館 ARCで展覧会「トロイメライ」開催中

Jul 25, 2025 - NEWS
原美術館 ARC(群馬県渋川市)では、展覧会「トロイメライ」が2025年7月12日(土)から2026年1月12日(月・祝)まで開催されている。

ジョナサン ボロフスキー《私は夢みた・・・》 1983 年 紙にアクリル絵具、シルクスクリーン 196.5 x 248cm ©Jonathan Borofsky

「トロイメライ」はドイツ語で「夢のような」、「夢見心地」という意味で、ロベルト・シューマンの楽曲名としても知られる。本展は、その言葉のもつ幻想的な響きを起点に、「夢」、「夢を見ること」をめぐる多彩な表現を集めた企画である。

ジョナサン ボロフスキー《割れたピカソの夢》 1990 年 リトグラフ、 シルクスクリーン 143.5 x 100.3cm ©Jonathan Borofsky

日常の中でふと訪れる、輪郭のぼやけた感覚。風景や音楽に心を奪われ、物語の世界に沈んでいくとき、自分の感覚がどこか遠くへ溶けていくような瞬間がある。そうした曖昧な感覚の中にこそ、個々の「たしかさ」が浮かび上がる。本展は、夢と現実の境界が溶け合うような世界に私たちを誘い、そこに存在する「実感」を辿っていく旅へと導く。

出品作家には、ジョナサン・ボロフスキー、奈良美智、増田佳江、大竹伸朗、加藤美佳、やなぎみわ、フランチェスカ・ウッドマンらが名を連ねる。

奈良美智 《Eve of Destruction》 2006 年 カンヴァスに油彩 117 x 91 cm ©Yoshitomo Nara

増田佳江 《flower bed》 2007 年 カンヴァスに油彩 145.5 x 112 cm ©Kae Masuda

大竹伸朗 《網膜 #2 (紫影)》 1988-90 年 写真、布テープ、プラスティック樹脂、木製パネル 250.8 x 180.8 x 7.3 cm ©Shinro Ohtake

加藤美佳 《みんなのお墓》 2006 年 カンヴァスに油彩 117.5 x 90 cm ©Mika Kato

やなぎみわ 《無題Ⅰ》 2004 年 ゼラチンシルバープリント 140 x 100 cm ©Miwa Yanagi

フランチェスカ ウッドマン 《Seven Cloudy Days, Rome》 1977-78 年 ゼラチンシルバープリント25.4 x 20.3cm ©The Estate of Francesca
Woodman, Courtesy George and Betty Woodman and Victoria Miro, London

また、会期中には江戸時代の絵画や中国美術などを紹介する特別展示室「觀海庵」での展示替えも予定されており、11月からは初展示となる円山応挙《山水図屏風》が登場する。館内には草間彌生《ミラールーム(かぼちゃ)》や奈良美智《My Drawing Room》などの常設作品も点在し、庭園にはオラファー・エリアソンや李禹煥らの屋外作品も並ぶ。時に視線を上げ、歩を緩めながら作品と出会う、そんな静かな時間も魅力のひとつだ。

【初展示作品】円山応挙《山水図屏風》(秋・部分) 江戸時代 六曲一双 紙本著色(2025年11月7日から2026年1月12日まで展示予定)

ジャン=ミシェル オトニエル 《Kokoro》 2009 年 ©Jean-Michel Othoniel 撮影:木暮伸也

夢のような空間で、自分自身の“たしかさ”を見つける時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

【開催情報】
展覧会名:トロイメライ
会期:2025年7月12日(土)〜2026年1月12日(月・祝)※觀海庵は会期中展示替えあり
会場:原美術館 ARC(群馬県渋川市金井2855-1
開館時間:9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:木曜(8月中は無休)、2026年1月13日~3月中旬は冬季休館
観覧料:一般1,800円、70歳以上1,500円、大高生1,000円、小中生800円
※前売りオンラインチケット:https://e-tix.jp/haramuseum_arc/
※原美術館ARCメンバーは無料。群馬県内の小中学生は学期中の土曜無料。
ウェブサイト:https://www.haramuseum.or.jp
Instagram:@haramuseumarc

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