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上演迫るピナ・バウシュ「春の祭典」、新たな動画と写真を公開

Aug 29, 2024
2024年9月11日(日)から15日(日)に東京国際フォーラム ホールCで開催するPARCO presents ピナ・バウシュ「春の祭典」/「PHILIPS 836 887 DSY」、ジェルメーヌ・アコニー「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」来日公演の、新たな動画・写真・コメントが公開された。

上演迫るピナ・バウシュ「春の祭典」、新たな動画と写真を公開

Aug 29, 2024 - NEWS
2024年9月11日(日)から15日(日)に東京国際フォーラム ホールCで開催するPARCO presents ピナ・バウシュ「春の祭典」/「PHILIPS 836 887 DSY」、ジェルメーヌ・アコニー「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」来日公演の、新たな動画・写真・コメントが公開された。

今回の来日公演を記念し、「春の祭典」ほか2つのピナ・バウシュ作品の創作を追ったドキュメンタリー映画「DANCING PINA」の上映会や、ピナ・バウシュ・ファンデーション設立者・理事のサロモン・バウシュのトーク・イベントが、ゲーテ・インスティテュート東京の主催で開催する。

現代ダンス界の巨星、ピナ・バウシュの最高傑作の一つである「春の祭典」は、今回、アフリカ13ヶ国から選ばれた35名のダンサーによって披露される。この一大イベントに対して、ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団メンバーとして、ダンサーの市田京美や瀬山亜津咲、作曲家の三宅純らからのエールコメントが届いた。さらに、セネガルで行われた「春の祭典」のリハーサル風景を撮影したメイキング映像や、「PHILIPS 836 887 DSY」の舞台写真も新たに公開した。

ピナ・バウシュが初期に創作し、生前自らが踊った「PHILIPS 836 887 DSY」は、世界的にも稀な上演となる。今回の来日公演では、ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団のゲストダンサー、エヴァ・パジェが出演する。また、「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」は、「コンテンポラリー・アフリカン・ダンスの母」とも称されるジェルメーヌ・アコニーが振り付け、主演するソロ作品で、伝統儀式とコンテンポラリーダンスの融合から生まれたこの作品は、2023年にベナンで初演され、アフリカ以外での上演は今回の来日公演が初となる。

 

来日公演に寄せてのエールコメント(※50音順)

市田 京美 (ダンサー、元ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団)
1977年、私は初めてピナ・バウシュの作品に出会う。
ヴッパタール・オペラハウスで”春の祭典”と題された3部作(Wind vom West, Der zweite Fruhing, DasFrulingsopfer)からなる公演。3作品目の”春の祭典”で魂を揺すぶられ、あまりの衝撃に涙が止まらず暫く観客席から立ち上がることができなかった。そして先ず思ったのは、日本のダンサー達にも観てもらいたい。4年後の1981年、ゲストダンサーとして”春の祭典”を踊る機会を得それを機にピナより勧誘され舞踊団に入団。さらにその4年後1986年、初の日本公演で”春の祭典”の上演。それから38年という歳月を経て今回のアフリカンダンサーによる”春の祭典”作品に秘められたピナのスピリットは間違いなく観客を魅了することでしょう。

瀬山 亜津咲 (ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団)
ピナ・バウシュ「春の祭典」は、ストラヴィンスキーの作曲とピナの振付構造が融合し、強力な化学反応を生み出します。この作品は、儀式、犠牲、豊穣、生、死、人間の感情のスペクトルを深く探求します。私にとって、「春の祭典」は特別な作品です。曲を聴くと鳥肌が立ち、予測できない舞台に逃げられない恐怖やエキサイティングな感情が湧き上がります。ピナが私に植え付けてくれた、嘘のない飾らない芸術性と諦めないダンスへの探究心の原点です。ダンサーと観客に計り知れない感動と体験を与えるこの公演を、多くの方々にご覧いただければ幸いです。

副島 博彦 (立教大学名誉教授・舞踊批評家)
「踏め、踏め、大地を!踏んで春を呼び起こせ!」春を迎える大地へ感謝の生贄として選び出された若い女性が、その命を断たれる暴力的で不条理な終末の一打に向かっていくピナの《春の祭典》(1975)は、モダンダンスのひとつの頂点だ。土に覆われた舞台でくりひろげられる恐れと慄きのドラマ。剥き出しの情動は、身体の深部から動き出すとりわけ上肢のダイナミックなムーブメントとなって、つぎの10年で確立されるピナ独自のタンツテアターでも、かたちを変え遍在することになる。

貫 成人 (専修大学教授・舞踊批評家)
台詞や映像など“何でもあり”のダンスシアターという手法で、人間の心理と真理を鋭く、しかし優しく突き、世界に愛されたピナ。しかし、『春の祭典』は珍しく、純粋なダンス作品です。ストラヴィンスキの激烈な音の奔流、それを受け止め、撥ね返すダンス。隠された怖ろしいドラマ。一方、アフリカ出身ダンサーたちは現在、ヨーロッパ中で注目されています。かれらがそれをどう演じるか。楽しみでなりません。

三宅 純 (作曲家)
ストラヴィンスキーの強靭なスコア、それに呼応・対峙する、ピナのダイナミックな群舞。生贄の儀式という題材とも相まって、観るたびに戦慄が走る。かつてフェリーニが評したように、それは優しく痛みにも満ちた慰めである。全くの余談だけれど、2016年、舞踊団の音楽監督マティアス・ブルカートさんから、「ニームのフェスティバルで「春の祭典」を生オーケストラと演るから来ない?」と誘われて狂喜、先行してパリで行われたオーケストラ単体のリハーサルを覗かせてもらったことがある。しかし、公演当日はフランスの国技(ストライキ)に阻まれ、現地に到達できず・・・どちらも今となっては懐かしい思い出。

ピナ・バウシュ「春の祭典」リハーサルメイキング映像
セネガルのエコール・デ・サーブルで、ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団メンバーの指導のもと行われたリハーサルを追った映像

ピナ・バウシュ「PHILIPS 836 887 DSY」舞台写真
「PHILIPS 836 887 DSY」は、ピナ・バウシュが最初期に創作し、生前自らが踊ったソロ作品で、世界的にも稀少な上演となります。今回の来日公演では、ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団のゲスト・ダンサーとしても知られるエヴァ・パジェが踊ります。(同作の映像等は、ピナ・バウシュ・ファンデーションのサイトhttps://www.pinabausch.org/work/phil で公開中。)

ピナ・バウシュ「PHILIPS 836 887 DSY」出演: エヴァ・パジェ(中央) ©Christian Clarke

公演概要
PARCO presents ピナ・バウシュ 「春の祭典」/「PHILIPS 836 887 DSY」ジェルメーヌ・アコニー 「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」来日公演
日程:2024年9月11日(水)-15日(日)
会場:東京国際フォーラム ホールC
上演演目:「春の祭典」 振付: ピナ・バウシュ
「PHILIPS 836 887 DSY」 振付: ピナ・バウシュ 出演: エヴァ・パジェ
「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」 振付・出演: ジェルメーヌ・アコニー

WEB サイト: https://stage.parco.jp/program/pinabausch2024
ハッシュタグ: #ピナ・バウシュ春の祭典 #PinaBauschTheRiteofSpring

The Rite of Spring, PHILIPS 836 887 DSY, Homage to the Ancestors is a Pina Bausch Foundation, École des Sables & Sadler’s Wells production.
主催・企画制作・招聘:パルコ 共催:サンライズプロモーション東京 後援:ゲーテ・インスティトゥート東京、ブリティッシュ・カウンシル、TOKYO FM、interfm 助成: 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】
宣伝:る・ひまわり、スタジオアーキタンツ 宣伝美術:岡本健デザイン事務所

チケット情報
[入場料金(全席指定・税込)]
S 席最前列シート:土日 17,500 円/平日 17,000 円 〈完売 SOLD OUT〉
S 席:土日 17,500 円/平日 17,000 円 A 席:土日 14,500 円/平日 14,000 円
U-35 チケット=9,000 円[観劇時 35 歳以下対象] U-18 チケット=3,000 円[観劇時 18 歳以下対象]※U-35・U-18 チケット:要身分証明書(コピー・画像不可、原本のみ有効)、当日指定席券引換/チケットぴあにて先着販売(当日券取扱なし)、指定席との連席購入不可
チケット発売中

[チケット取扱い] ※各プレイガイドでのチケット取扱いは Web のみとなります。
イープラス https://eplus.jp/pinabausch2024/
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/pinabausch2024/
ローソンチケット https://l-tike.com/pinabausch2024/
※「パルステ!」では一般発売なし。

【関連イベント】
映画上映 『DANCING PINA』
今回の来日公演で上演される「春の祭典」を含む2つのピナ・バウシュ作品の創作を追ったドキュメンタリー映画(2022 年製作)を上映
監督:フロリアン・ハインツェン・ツィオブ ドイツ、2022年、111分 フランス語・英語・ドイツ語/日本語字幕付
日時:2024年9月7日(土)14時/17時
会場:ゲーテ・インスティトゥート東京、ホール
(〒107-0052 東京都港区赤坂 7-5-56 ドイツ文化会館内
料金:1000円
チケット購入:ピーティックス https://dancing-pina-screening.peatix.com/
<イベントの詳細はこちら> https://www.goethe.de/ins/jp/ja/ver.cfm?event_id=25892772

トークイベント
ピナ・バウシュ・ファンデーション 創設者・理事のサロモン・バウシュによる来日トークイベント
司会:宮下寛司
日時:2024年9月9日(月)19時
会場:ゲーテ・インスティトゥート東京、ホール
(〒107-0052 東京都港区赤坂 7-5-56 ドイツ文化会館内
参加無料
イベントへのお申込みはこちら https://www.goethe.de/ins/jp/ja/ver/-.html
<イベントの詳細はこちら> https://www.goethe.de/ins/jp/ja/ver.cfm?event_id=25895145

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