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SNS世代作家が集う、SAIとCON_による新たなアートの解釈展覧会「BOLMETEUS」が開催

May 31, 2024
今回、SAI(サイ)は、SNSから生まれたアーティストたちを集め、視覚的イメージと空間構成をテーマにしたグループ展「BOLMETEUS(ボルメテウス)」を開催。会場は日本橋馬喰町のギャラリー・CON_で、キュレーションも担当している。開催期間は6月1日(土)から6月23日(日)。

SNS世代作家が集う、SAIとCON_による新たなアートの解釈展覧会「BOLMETEUS」が開催

May 31, 2024 - NEWS
今回、SAI(サイ)は、SNSから生まれたアーティストたちを集め、視覚的イメージと空間構成をテーマにしたグループ展「BOLMETEUS(ボルメテウス)」を開催。会場は日本橋馬喰町のギャラリー・CON_で、キュレーションも担当している。開催期間は6月1日(土)から6月23日(日)。

本展には、国内を代表する若手現代美術家・梅澤和木氏をはじめ、ハイン絵画賞受賞者のイギリス出身アーティスト・Ben Edmunds、BALENCIAGA、Gentle Monsterへの作品提供で知られる池内啓人氏等、国内外から計13名のアーティストが参加する。

20世紀末から第三次産業革命が始まり、私たちは膨大な情報量とオンライン上の新たな生活フィールドを手に入れた。しかし、一方で物の奥行きが滞り、陰謀やインターネットミームといった新たな価値が植え付けられる世界に私たちは生きている。
本展「BOLMETEUS」は、新しいアートの解釈としてのオーラを提案する。インスタグラムの投稿を模したようなアートの収集と共有、そしてその展示は、スマートフォンを片手にSNSを見ながら価値を見出す現代の生活様式を反映している。
また、さまざまな思想とメディアで生まれた作品群が形成する空間は、一つにまとめられることで本来の作品に存在していたテンションよりもニュートラルな雰囲気になる。その結果、空間から浮かび上がる各作品の質感と雰囲気は、一つのSNSアカウントのように、本展だけの新たな個性として垣間見えるだろう。
これまで、トランスナショナルなコミュニティを育ててきたCON_と、多様な表現を空間で見出すSAIが示す本展は、アートに対する新たなコンテクストを紡ぎ出す。これが「現代アート」の混沌とした状況を解きほぐすヒントになるかもしれない。展覧会という概念を問うこの機会に、ぜひ足を運んでいただきたい。

-ステートメント
BOLMETEUS ボルメテウスは天界より人々に画像を与えた。人々は繁殖し画像文明を築き上げた。 いつしか画像は、みずから文明を駆逐し、自然そのものとなったー。
ーボルメテウス書紀 創世篇

インスタグラムのフィードに流れる画像を眺める。スライド、スライド、タップ、スライド……。われわれはこれを創造的な行為とは捉えていない。しかしその一方で、自動筆記のように無意識下で行われる取 捨選択のプロセスを通じて、無数の見えない根が張り巡らされ、無形の美的な生態系が形成され始めてい る。これをある者は制作のインスピレーションやオンライン・キュレーションの素材とし、ある者はマー ケティング戦略へと巧みに組み込み、またある者はコレクタブルなオブジェクトとして収集する。こうし た営みは、時間も空間も砕けた文脈なきフラットなガラス面上に広がる荒野の地下深く、未知なる極限環 境で行われ、異形の創造物を生成する。それらはフィードとストリートが、都市と自然が、二次元と三次 元が、虚構と現実が、際限なく絡み合い、複数の結節点としてある形を成す。
この環境を何と名づけるべきだろうか。ひとまずの名として「ボルメテウス」を与える。

-参加アーティスト
GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE(ギロチンドックスギロチンディ)

1999 年東京生まれ。漫画、映画などのサブカルチャーに触れ育つ。都市と青年を題材にコンセプチュアルで物語的な表現を行なっている。現代美術の展覧会とライブを組み合わせて、7 年間にわたり物語が展開されていく長編プロジェクト「獸」を開催している。また、日本橋馬喰町にあるギャラリー「CON_」のキュレーションなども行う。


Artist:GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE Title: ᏀᎥااًஃNཽཽོོོ༑༣ဧံ့းΔArtist:GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE Title: ᏀᎥااًஃNཽཽོོོ༑༣ဧံ့းΔ

横手 太紀(Taiki Yokote)
1998 年生まれ。神奈川県逗子市出身。
身の回りに存在する気に留められることの少ない物や、そのネガティブな性質に着目し、彫刻的にアプローチする。動きをもたせた彫刻やインスタレーション、映像、写真といった表現を用いて制作している。作品を通じて物のもつ「野性的な側面」を浮き上がらせ、そこに潜む見えない物語を予感させる。


Artist:Taiki Yokote Title: when the cat’s away, the mice will playArtist:Taiki Yokote Title: when the cat’s away, the mice will play

梅沢 和木(Kazuki Umezawa)
1985 年埼玉県生まれ 。
2008 年武蔵野美術大学映像学科卒業、作家活動を開始。
インターネット上に散らばる画像を再構築し、圧倒的な情報量に対峙する感覚をカオス的な画面で表現する。
梅ラボ名義でもネットを中心に活動している。CASHI 所属。


Artist:Kazuki Umezawa Title: ラヴォスArtist:Kazuki Umezawa Title: ラヴォス

Hanna Antonsson(ハンナ・アントンソン)
1991 年生まれ。スウェーデン・ヨーテボリを拠点に活動。動物の視点、象徴性、神話における存在、そして私たち人間の日常生活に興味を持ち、剥製を用いた彫刻や写真作品を中心に制作している。作品に登場する鳥はすべて、ロードキル(道路上で起きる野生動物の事故)や、自然の原因で命を落とした鳥が使用されている。


Artist:Hanna Antonsson Title: Auto wing XIArtist:Hanna Antonsson Title: Auto wing XI

Hyunwoo Lee(イ・ヒョヌ)
1994 年生まれ。環境が従属するものに押し付ける冷酷さと非礼さを示している。時に環境、同じ対象物を無理やり絡め取り、拘束し、その存在様式を無力化する。「無題」シリーズは、環境が対象に及ぼす力の構造をコンセプトとし、その力に飲み込まれることで生まれる一つの形として、彫刻の形を現す。


Artist:Lee Hyunwoo Title: Carapaciorum MembranaArtist:Lee Hyunwoo Title: Carapaciorum Membrana

Lucas Dupuy(ルーカス・デュプイ)
1992年生まれ。ロンドンを拠点に活動。少年期の失読症(ディスレクシア)の体験から、作家の個人的で新しい言語 ( 文字 ) としてのドローイングや、絵画・デザインの文体を組み合わせた抽象的な作品を制作している。平面作品だけでなくレリーフ状の半立体的な作品や、サイト・スペシフィックなインスタレーション作品も発表している。

Artist:Lucas Dupuy Title: ListeningArtist:Lucas Dupuy Title: Listening

布施 琳太郎(Rintaro Fuse)
1994 年生まれ。iPhone の発売以降の都市で可能な「新しい孤独」を、絵画や映像作品、ウェブサイトの制作、批評や詩などの執筆、展覧会企画などをアーティストや詩人、デザイナー、研究者、音楽家、批評家、匿名の人々などと共に実践している。

八木 幣二郎(Heijiro Yagi)
1999 年、東京都生まれ。グラフィックデザインを軸にデザインが本来持っていたはずのグラフィカルな要素を未来から発掘している。 ポスター、 ビジュアルなどのグラフィックデザインをはじめ、CD やブックデザインなども手がけている。

Artist:Rintaro Fuse × Heijiro Yagi Title: 砂の本 THE BOOK OF ARENA #6Artist:Rintaro Fuse × Heijiro Yagi Title: 砂の本 THE BOOK OF ARENA #6

Ben Edmunds(ベン・エドマンズ)
1994 年に英国のノリッチで生まれ。ロンドンに生活と活動の拠点を置く。2016 年にウィンブルドン・カレッジ・オブ・アートでファイン・アート・ペインティングの学士号を取得し、2018 年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートでペインティングの修士号を取得。 ハイン絵画賞受賞。 タジャーナ・ピータースが主催する展覧会はじめ、数々の展覧会やアートフェアに出展。

Artist:Ben Edmunds Title: In pursuit of endless horizonsArtist:Ben Edmunds Title: In pursuit of endless horizons

池内 啓人(Hiroto Ikeuchi)
1990 年東京生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科卒業。卒業制作にあたり、最も身近な存在であったコンピューターの内部が秘密基地に見えるという着想からプラモデルを組み合わせたハイブリッド・ジオラマを制作する。

Artist:Hiroto Ikeuchi Title: #2001Artist:Hiroto Ikeuchi Title: #2001

ArtKing(アートキング)
2000 年 愛知県生まれ。2019 年 武蔵野美術大学入学。既製品を用いた立体作品を中心に制作している。

Artist:ArtKing Title:UntitledArtist:ArtKing Title:Untitled

Zhao Rundong(チョウ・ジュントウ)
1998 年生まれ。現在杭州と上海を拠点に置く。デジタル文化に育まれた新世代の存在状態に焦点を当て、3D 技術やゲーム技術を駆使して、ポストヒューマニズム、オカルト、グローバリゼーション、コントロール、ネオコロニアリズムといったテーマを探求し、それらをポストオリエンタリズムのロマンティックな視点で表現している。

Artist:Zhao Rundong Title: CURRENCY TRADERS-4Artist:Zhao Rundong Title: CURRENCY TRADERS-4

Jihyoung Han(ハン・ジヒョン)
1994 年生まれ、韓国・ソウルを拠点に活動中。ペインティング作品の創作を通して、アイデンティティを探求するアーティスト。性格や星座占いなど、科学的には実証できない事柄を意味する擬似科学や、非人間的なイメージ等に興味を持つ。

-sai
URL:https://www.saiart.jp/
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
Tel:03-6712-5706
開館時間:11:00 — 20:00
入館料:無料

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