ファウンダー兼クリエイティブ・ディレクターのBen Gorham（ベン・ゴーラム）は、発売10周年を記念してMojave Ghost（モハーヴェ ゴースト）の強さと生命力を再考した。

2014年に発売されたMojave Ghostの不屈の精神は、現代を象徴するモデル Amelia Gray（アメリア・グレイ）を写真家 Harley Weir（ハーレー・ウィアー）が撮り下ろし、年間に渡って複数のキャンペーンで展開される。

5つの章で構成されるこのキャンペーンでは、Amelia GrayとHarley Weirが対話を続けることで、無数の角度からMojave Ghostの香りを探求するものとなっている。

「Mojave Ghostには、最初から決まった原材料や厳密な定義のパラメーターがあったわけではない。花や場所、そして物語から生まれたものであり、感情の探求であった。」
Ben Gorham、Byredoファウンダー兼クリエイティブ・ディレクター

モハーヴェ砂漠という過酷な環境で生き抜くゴースト・フラワーの幽玄な姿からインスピレーションを受けたのが「MOJAVE GHOST」だ。変革、適応、不屈の精神への讃歌がテーマとなるシリーズとなっている。

広大で茫漠とした大自然の中で美しい花を咲かすことができる。適応していく生命力への賛美として解釈しされたMojave Ghostは軽やかで優美なやすらぎと力強さを呼び起こす香りである。トップノートはフレッシュなジャマイカ産ネスベリーの優しい甘さと、パウダリーヴァイオレットから官能的なサンダルウッドへと広がる。最後に温かみのあるムスクが、さわやかなアンバーとシダーウッドのベースに丸みを与え、Mojave Ghostの真の精神が肌に残る。

第1章：Character Study x Amelia Gray
トップモデルのAmelia Grayが体現するゴースト・フラワーの天性の力強さを表現。この唯一無二のフレグランスの探求では、写真家 Harley Weirのレンズを通して、自己の表現に対する大胆で特異なアプローチをとっている。自由に創造性を追求し、自分自身の道を歩むことを認め、Byredoの信念に基づいている。

アーティスティックな伝達手段としてのボディランゲージは、香りのルーツであるモハーヴェ砂漠のゴーストフラワー、Mohavea confertifloraを想起させる。

背景
物語の背景として、カリフォルニア南東部、ネバダ南部、ユタ州南西部、アリゾナ州北西部にまたがる広大な先史時代の風景であるモハーヴェ砂漠が登場する。その地域一帯の名は天候が極端に変化することから、ネイティブ アメリカンの言葉で「水辺」を意味する言葉に由来している。モハーヴェ砂漠の魂に満ちた美しさは、多くの場合心地よいと感じるが、同時に過酷さも持ち合わせている。この乾燥した荒野では、多くの文明よりも古い樹木や植物が条件に逆らって生息している。

ゴーストフラワーは乾燥地帯の焼けたように硬い地面の上に花を咲かせる希少種である。その淡く透けてみえるような花びらは、すぐに壊れてしまいそうな繊細さを思わせるが、この不思議な植物は生命が存在しないような荒涼とした土地でも生きている。幽玄な姿は、その繊細さを裏切る。乾燥した環境に置かれ、蜜を分泌することもできないが、ゴースト・フラワー（Mohavea confertiflora）は完璧で荘厳な美しさを保ち、その土地で生き続けている。

体現
弱さの痕跡を消し去り、Mojave Ghostの真の姿はAmelia Grayとこの環境との深い関わりを表している。風景と一体化し、棘と惹きつける魅力がこの砂漠に咲く花の回復力を象徴している。原始の領域に値する永久の謎は、自然界から我々へと受け継がれた不屈の精神の声明である。

年間を通して、この多角的なストーリーは、現代を象徴するモデル Amelia Grayと写真家Harley Weirの香りの探求という継続的な対話によって無数の角度から展開される。

Mojave Ghost
トップ：アンブレットシード、ジャマイカ産ネスベリー
ハート：スミレ、サンダルウッド
ベース：シャンティリームスク、クリスプアンバー、ベチバー、シダーウッド