アーティスト・新道トモカ個展「neutral」を MIDORI.so BAKUROYOKOYAMAにて開催
本展では新道が過去3年間で取り組んできたテーマである「表裏一体」、「Between」に続くシリーズとして「neutral」と題した新作を発表。新道は自身のアイデンティティを形成するダンス、写真を行き来しながら表現を行なってきた。その中で“写真家”や“ダンサー”とカテゴライズされるたびに、自分が何者であるかを長く考えてきた。そして、表現を通じて自己と他者を深く見つめるほど、何にもカテゴライズされない曖昧さを排除せずに、立って居続けることが自身のできるアート表現なのかもしれないと思うようになる。その思考こそ本展のテーマである「neutral」である。
新道は作品について「絶妙な力加減で自身の重心のニュートラルをとりながらそこに立っている。完璧ではない存在、倒れそうで倒れない危うさが人間らしく映し出されています。」と語る。ダンス、写真と2つの領域の中間を表現した作品は、何者かにならなくてはいけないと日々生きる人々が、自分自身のニュートラルな状態を探すきっかけとなることだろう。
作品の制作は⾃⼰のアイデンティティを探す作業と似ています。
それは⾃⾝のニュートラルを探しているのかもしれない。
この作品が誰かの肩の⼒を緩めるキッカケになれたらいいのかもしれません。
新道トモカ
新道トモカ個展「neutral」
日時:5月11(土) ~5月26日(日) 11:00~19:00(休廊:月曜日・火曜日)
場所:MIDORI.so BAKUROYOKOYAMA
住所:東京都中央区日本橋横山町5-13 7F
※入場無料(会期中はどなたでもご来場いただけます)
※5月11(土)は一般のお客様のご入場は17:30までとなります。
新道トモカ artist<photographer/dancer/speaker>
1992年 漫談家の父と主婦の母の間に生まれる
1999年 Jazz danceを始め、子役活動も同時にスタートする。
2010年 日本大学芸術学部 写真学科へ入学。学生時代は20歳からキッズにダンスを教え始め、ダンサーのアーティスト写真を撮り始める。また、ニューヨークのブロードウェイダンスセンターにダンスを学びに行くが挫折。しかしその経験から自身の新しいスタイルを見出す。
2014年、卒業後はフリーランスとして雑誌や広告撮影をしながらダンス、写真、声を表現手段とし個展や舞台にて作品を発表している。
2020年の妊娠を機に作風が変化していき、個展ではゲストを招いて音とダンスの舞台も取り入れた多面的な表現を行う。
2023年よりキッズ向けのワークショップ「じぶんイロプロジェクト」を始動。子どもたちを中心に自由な発想を伸ばし、大人の心にも子供の未来を考えることを投げかける。
近年は写真とドローイングでコンテンポラリーアートを制作。常に作品は他者にアクションし、自らにも問いかける。そしてそのリアクションこそ最新のアートと考えている。
Instagram:@tomokarintou3
MIDORI.so BAKUROYOKOYAMA
神田川と隅田川、首都高の高架に囲まれた東京の下町・馬喰横山に位置する、昭和にできた7F建てのビルをリノベーション。交通手段も3駅が近く交通至便。1Fにはコーヒースタンドと服飾問屋街という地域のコンテクストを踏まえたアップサイクルスタジオを併設。7Fにはギャラリー、屋上にはパーマカルチャー菜園と養蜂プロジェクトも。
Instagram:@midoris0/@midori.so_gallery
SATOSHI NAGAI
2019年ギャラリーCLASSの立上げに参画しアーティストのキュレーション、ギャラリー業務を担当。CLASS閉廊後は下北沢reload、Great Booksでの展覧会企画を担当し2023年に独立。現在はフリーランスのディレクターとして百貨店やイベントスペース等でアートイベントの企画を行う。
Instagram:@satoshi_818