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ISSEY MIYAKE、ミラノデザインウィークで特別展「The Paper Log: Shell and Core」を開催

Apr 24, 2026
<ISSEY MIYAKE(イッセイ ミヤケ)>は、ミラノデザインウィーク期間中、特別展「The Paper Log: Shell and Core(ザ・ペーパーログ:膜と核)」をISSEY MIYAKE / MILANにて開催している。

ISSEY MIYAKE、ミラノデザインウィークで特別展「The Paper Log: Shell and Core」を開催

Apr 24, 2026 - NEWS
<ISSEY MIYAKE(イッセイ ミヤケ)>は、ミラノデザインウィーク期間中、特別展「The Paper Log: Shell and Core(ザ・ペーパーログ:膜と核)」をISSEY MIYAKE / MILANにて開催している。

本展は、三宅デザイン事務所の近藤悟史の構想に基づき、スペインの建築事務所アンサンブル・スタジオ(Ensamble Studio)と<ISSEY MIYAKE>のプロジェクトチームが共同で進めたプロジェクトだ。プリーツ製品の製造工程による副産物である「圧縮された紙のロール」を活用し、「記憶をもつオブジェ(膜)」と「家具のプロトタイプ(核)」という対照的なアプローチから制作された2つの作品シリーズによるインスタレーションを展示している。

「ペーパーログ」とは、プリーツがかかった薄い紙を圧縮したロール(高さ80cm、直径40cm)を指す。この紙は、<ISSEY MIYAKE>独自の技法「製品プリーツ(※1)」において生地を保護するために使用される副産物であり、断面に現れるマーブル模様は年輪を想起させ、樹木の成長のようにプリーツ加工にも感じ取る時間の流れを表している。

本来は輸送の効率化と廃棄・リサイクルをしやすくするためにロール状に圧縮されたものだが、三宅デザイン事務所のデザインディレクターの⼀⼈である近藤悟史は、⼯場を訪れた際にその素材の質感と円柱形のかたちに可能性を⾒出だし、これをカットしてスツールを制作した。そのスツールはパリで⾏われた「ISSEY MIYAKE 2025年春夏コレクション」の発表において、座席およびインスタレーションとして使⽤されている。

プリーツ加⼯後、完成された⾐服を紙から剥がす

ザ・ペーパーログ (薄い紙を圧縮したロール)

実際の丸太のように、ペーパーログは「削る」「切る」、あるいは「剥ぐ」「広げる」といった加⼯によって形づくることができる素材。また、吸⽔性があるため、溶液や仕上げ剤を含ませることで、その素材の質感を変化させることも可能だ。このスツールの研究開発が進むにつれて、プロジェクトの範囲は社内チームだけにとどまらず、アンサンブル・スタジオとの協働へと拡⼤した。近藤はアンサンブル・スタジオをプロジェクトに招き⼊れ、実験と実践のための素材としてペーパーログを提供した。

アンサンブル・スタジオの活動は、絶え間ないリサーチと素材への深い理解に基づいている。彼らは素材と徹底的に向き合い、取り組むことで、ルールや先⼊観の裏に潜む素材の本質を捉え、デザイン、⼯芸、構造を統合した即物的なアプローチを展開している。その研究開発の綿密さとは対照的に、彼らの⼿法はミニマル、あるいはプリミティブとも⾔えるものであり、その表現は軽やかで、素材そのものの美しさを際⽴たせる。作り⼿の作為を感じさせないその作品性こそが、アンサンブル・スタジオが本プロジェクトの理想的なパートナーである理由となっている。

アンサンブル・スタジオとイッセイ ミヤケのチームは、クリエイションにおいて「プロセス」を⼀番に重んじる姿勢に共感している。試⾏錯誤を重ねる過程を経験してこそ、新たな発想や洞察が⽣まれ、未来のさらなる発展へとつながるという哲学のもとに協業を進めている。

インスタレーションは、「膜と核」というサブタイトルが示す通り、対照的な2つのシリーズで構成される。アンサンブル・スタジオによる「Shell(膜)」は、ペーパーログから剥がした紙を用い、自由に形作ったり既存オブジェを覆ったりしたものに、硬化剤を施して完成した作品群だ。まるである瞬間が静止したような紙の作品となっている。

一方、<ISSEY MIYAKE>のプロジェクトチームによる「Core(核)」は、スツールや椅子、テーブルなどの家具プロトタイプで構成され、蝋(ロウ)に浸す、糊で固める、束ねるなど、素材の特性を探る加工が施されている。

アンサンブル・スタジオはこの協業について、「デザインと建築の交差点において、本プロジェクトは⼀つのアートのかたちとして役割を果たします。つまり、それは専⾨分野の垣根を超えて、プロセスによって同じ定義とされるものです。本展は、素材の実験、記憶、変容が共通⾔語となる、共通する領域を提⽰するものであります。」と語っている。

ウィンドウ「Core: Bundles of Pleated Paper」

製品プリーツの⼯程「Core: Pleated Garment and Paper」を含む作品群

上「Shell: Cloud」/下奥「Core: Armchair」/下⼿前「Core: Table」

「Shell: Sun (Lamp)」

「Core: Bricks 2」

特別展概要
会期と営業時間:2026年4月21日(火)〜5月5日(火)10:00〜19:00
場所:ISSEY MIYAKE / MILAN, Via Bagutta 12 Milan

クレジット
MDS-ISSEY MIYAKE:© ISSEY MIYAKE INC.
Installation images:Melania Dalle Grave e Michela Pedranti, DSL Studio
Ensamble Studio:Ensamble Studio

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