PLAY! MUSEUMで3/4(水)より開催「生誕 100 周年記念 安野光雅展」、ふしぎと発見に満ちた空想世界を体感
1926年、島根県津和野町に生まれた安野光雅は、戦後に小学校教員として働きながら創作を続け、エッシャーに触発され描いた、だまし絵だけで構成する文字のない絵本『ふしぎなえ』で1968年に絵本作家としてデビューした。だまし絵の手法を用いた緻密な構成と、見る者の想像力をくすぐる仕掛けは、たちまち大きな反響を呼び、その後の創作へとつながっていく。



本展では、『ふしぎなえ』『さかさま』『ふしぎな さーかす』からなる初期三部作をはじめ、『旅の絵本』シリーズ、『おおきな ものの すきな おうさま』『天動説の絵本』など、代表作の絵本原画約130点を紹介する。安野が描き続けた「風景」「歴史」「人の営み」といった普遍的なテーマが、時代や国境を越えて浮かび上がる構成だ。




会場には、PLAY! MUSEUM独自の視点で再構成された展示空間「絵画館」が登場する。絵本の一場面を切り出し、テーマごとに並べることで、物語の中にあった一枚の絵が、静かな存在感をまとって立ち上がる。画家・安野光雅の描写力や、余白に宿る思考の跡に、あらためて触れられる試みである。


また、館内中央の楕円形展示室では、「旅の絵本」シリーズを大空間で体感できる展示を展開。「イギリス編」の原画全点展示に加え、高さ約3メートル、長さ約50メートルにわたる壁面に拡大された風景が広がり、空から街を見下ろすような視点へと導かれる。会場構成は設計事務所ima(小林恭+マナ)が手がけ、安野が旅の中で出会った驚きやときめきが、空間として立ち上がる。
さらに、安野から影響を受けた現代のクリエイターたちによるインタビュー映像「先生へ」も上映される。片桐仁、きくちちき、tupera tupera、辻川幸一郎、ナカムラクニオらが、それぞれの言葉で安野光雅から受け取ったものを語り、創作のバトンを未来へと手渡していく。
会場では、展覧会図録をはじめ、絵本の世界観を楽しめるオリジナルグッズも展開される。展示で出会った空想や余韻を、日常へとそっと持ち帰るようなアイテムが揃う。
【プロフィール】

安野光雅(1926–2020)
島根県津和野町生まれ。小学校教員を経て1961年に画家として独立。1968年、文章のない絵本『ふしぎなえ』で絵本作家としてデビュー。以降、画家・絵本作家・装幀家・文筆家として活躍し、科学や文学への深い造詣を背景に独創的な作品を発表した。国際アンデルセン賞、菊池寛賞など受賞多数。
【開催情報】
展覧会名:生誕 100 周年記念 安野光雅展
会期:2026年3月4日(水)〜5月10日(日)
会場:PLAY! MUSEUM
開館時間:10:00–17:00(土日祝は18:00まで/入場は閉館30分前まで)
休館日:会期中無休
観覧料:一般 1,800円/大学生 1,200円/高校生 1,000円/中・小学生 600円(未就学児無料)
※いずれも税込料金
※未就学児無料
※当日券で入場可。土日祝および混雑が予想される日は事前決済の日付指定券 (オンラインチケット)を販売
URL:https://play2020.jp/article/anno/
Instagram:@play_2020_04