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人体という観測地点へ、runurunu個展「א(アーレフ)」がデカメロンで2/27(金)より開催

Feb 25, 2026
runurunuによる個展「א(アーレフ)」が、2026年2月27日(金)から3月29日(日)まで、新宿・歌舞伎町のアートスペース、デカメロンにて開催される。

人体という観測地点へ、runurunu個展「א(アーレフ)」がデカメロンで2/27(金)より開催

Feb 25, 2026 - NEWS
runurunuによる個展「א(アーレフ)」が、2026年2月27日(金)から3月29日(日)まで、新宿・歌舞伎町のアートスペース、デカメロンにて開催される。

衣装やファッションアイテム制作からキャリアをスタートさせたrunurunuは、布という素材との関係を拡張しながら、ソフトスカルプチャーやインスタレーションへと表現を横断してきた。偶然と再現のあいだを往復する制作プロセスから立ち上がるフォルムは、増殖や変異を繰り返す生命体のような有機性を帯びている。

これまでの実践は、“服”という人体を起点にしながらも、やがて身体から離れ、タツノオトシゴとそのジェンダーをモチーフとした作品や放射相称状のインスタレーションへと展開してきた。さらに機械やテクノロジーをも生物の一部として扱い、私たちの皮膚にもっとも近い存在である布と統合することで、新たなソフトスカルプチャーへと接続する。その変遷は、生命の起源や進化、宗教的な主題をめぐる探究とも重なり、人間と非人間、内と外の境界を静かに揺さぶってきた。

bODY mATRIX(s), 2021 Dimensions variable Fabric, aluminum, silicon, carbon, rubber, laser

III, 2023 260×110×110 Fabric, stainless, steel, aluminum, plastic, water, light,laser

Death fugue, 2025 Dimensions variable Fabric, stainless, steel, aluminum, pump, resin, silicon, plastic, motor, wine

性別や器官の関係性を欠いた存在は、アナロジーや象徴によって編み直され、ポストヒューマンハードウェアとして立ち上がる。それらは生命の境界や可能性、人間存在の脆さに触れながら、鑑賞者の感覚をゆっくりと攪拌する。

本展「א(アーレフ)」では、あらためて「人体を有している」という事実に立ち返る。「人間のスケールでは扱いきれない現象」を、「人間のスケールでしか処理することのできない身体」を通して経験すること。そのねじれた構図のなかに、新作群は置かれている。

椅子型の作品《rs》は、鑑賞者が実際に座り、前方の映像作品《ga,》を眺める構造を持つ。《ga,》はジョルジュ・バタイユの「太陽肛門」から着想を得て、太陽のプロミネンスや日蝕、そしてそれらを観測する地点に焦点を当て、真偽を交えながら制作された映像作品である。runurunuは「人間とは何か、ではなくどのような配置が人間という像を生じさせるのか。観測位置の一つとしての人間と不可視の存在を探る」と語る。

2021年に制作された《א》を転機に、人体構造から距離をとっていたかのようにも見えたrunurunuが、あらたな視座を携え再び“人体”へと接近する現在地。その空間で立ち上がるのは、私たち自身の身体が、ひとつの観測装置であるという感覚かもしれない。

Reliquary, 2024 193×125×125 Fabric, stainless steel, aluminum, brass, plastic, wine

Relic, 2023 140×105×210 Fabric, stainless, steel, aluminum, light, resin latex, plastic, laser

【開催情報】
展覧会名:א (アーレフ)
会期:2026年2月27日(金)–3月29日(日)
会場:デカメロン
住所:東京都新宿区歌舞伎町1丁目12-4
営業時間:20:00−27:00
休廊日:月曜日
URL:https://decameron.jp/
Instagram:@decameron_kabukicho @runurunulnnnn

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