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「第一回 前橋国際芸術祭 2026」参加アーティスト第一弾発表、前橋の街にアートがめぶく80日間

Mar 4, 2026
2026年9月19日(土)から12月20日(日)までの80日間、群馬県前橋市の中心市街地を舞台に開催される「第一回 前橋国際芸術祭 2026」。アーツ前橋、まえばしガレリア、白井屋ホテル、そして商店街や路地、空きビルなどを横断しながら展開される本芸術祭の、参加アーティスト/プロジェクト第一弾が発表された。

「第一回 前橋国際芸術祭 2026」参加アーティスト第一弾発表、前橋の街にアートがめぶく80日間

Mar 4, 2026 - NEWS
2026年9月19日(土)から12月20日(日)までの80日間、群馬県前橋市の中心市街地を舞台に開催される「第一回 前橋国際芸術祭 2026」。アーツ前橋、まえばしガレリア、白井屋ホテル、そして商店街や路地、空きビルなどを横断しながら展開される本芸術祭の、参加アーティスト/プロジェクト第一弾が発表された。

本芸術祭は、前橋市が2016年に策定したまちづくりビジョン「めぶく。」を起点に、民間主導で進められてきた都市再生の動きと呼応するかたちで構想された、2年に一度の国際芸術祭だ。現代アートにとどまらず、詩、音楽、映画、建築、リサーチなど多様な表現領域からアーティストを招聘。ミュージアムという展示空間を越え、前橋の日常風景そのものを舞台に、歩くことで出会いが立ち上がるウォーカブルなアート体験を創出する。

第一弾として発表された参加アーティスト/プロジェクトは以下の通り。
アレクサ・クミコ・ハタナカ、和田彩花、ナイトウカツ、渋谷慶一郎、尾花賢一+石倉敏明、レア・エンベリ、蜷川実花、マイク・エーブルソン、石川直樹、吉開菜央、サム・フォールズ、S.Proski、山田紗子、最果タヒ+佐々木俊、海老原イェニ、山縣良和
白川昌生(駅家の木馬祭り)、田所淳(グーチョキパークラブ)、八木隆行(ya-gins)、前橋映像祭、STREET FURNITURE EXHIBITION、Bentena SHOP+SNARK Inc.、白井屋ホテル アートイルミネーション
※残る20企画(予定)は5月下旬に発表予定。

 

なかでも注目は、渋谷慶一郎によるサウンドインスタレーション《Abstract Music》。再開発エリアのシャッター通りに社会実装される本作は、作家自身の膨大なサウンドデータとAIによるリーディングをオリジナルプログラムがリアルタイムに組み合わせることで生成される。風や囁きのように路地を駆け抜ける音が、都市の風景をわずかに揺らし、日常の感覚を更新していく。

サウンドインスタレーション《Abstract Music》/グラフィックデザイン:八木弊二郎

蜷川実花は、科学者・アーティスティックディレクター宮田裕章、プロダクションデザイナーEnzoらと結成したクリエイティブチーム〈EiM〉として参加。かつて前橋の空間に草花や蝶、魚といった小さな生命のサイクルを光彩色で立ち上げたその視線が、本芸術祭ではどのような新作として結実するのか期待が高まる。

蜷川実花/EiM《Breathing of Lives》2023/HOWZE/Photo by Shinya Kigure

ヘラルボニーとの共同キュレーションにより参加するS.Proskiは、前橋での長期アーティスト・イン・レジデンスを経て作品を発表する。滞在を通して捉えた前橋の風景や感覚が、どのような表現へと編み直されるのか注目したい。

S. Proski《Trap Door》2022/Photo by Amanda Guerra

建築家・山田紗子は、アーケード商店街の一角で進行する再開発プロジェクトと連動し、2023年に制作されたスチールバーによるインスタレーション《outline bar》をアーツ前橋で再制作。建築の思想と身体的体験が交差する場を立ち上げる。

オリオン通りで進行中の建築プロジェクト(イメージ)

 

地域との協働プログラムも、本芸術祭の重要な柱だ。

尾花賢一+石倉敏明は、かつて発表した《赤城山リミナリティ》の延長線上で、赤城山とその周辺の民俗をさらにリサーチ。山とその裾野に暮らす人々との関係性を掘り下げながら、いまは見えづらくなっているつながりを、アートを通して立ち上げていく。

最果タヒ+佐々木俊は、オリオン通りを舞台に言葉のパブリックアートを展開する。前橋出身の詩人・萩原朔太郎の精神を継ぐ土地に、新たな言葉の風景を重ねる試みだ。「水と緑と詩のまち」というイメージが、通りの空気とともに更新されるだろう。

吉開菜央は、前橋の風土を象徴する〈からっ風〉を起点に、赤城山・地蔵岳の精神世界へと想像をひらく。自身の身体感覚や五感を手がかりにリサーチを重ね、あの世とこの世、山と湖、現実と空想のあわいを行き交う映像詩を紡ぐ構想だ。

ナイトウカツは、前橋で日本語を学ぶ外国人留学生との交流を重ねながらポートレイトを制作。言葉が完全には通じない状況のなかで生まれるまなざしの往復が、かつて単身渡米した自身の記憶とも静かに交差し、地域・言語・時空を越境する対話の空間をかたちづくる。

そして田所淳は、長らく空きビルだった銀座通りの〈グーチョキパービル〉を舞台にライブプログラムを展開。電子音楽と没入型アートを再開発エリアにインストールし、かつてこの街区に息づいていたクラブカルチャーの記憶を呼び覚ます。都市の夜に、あらたなリズムが差し込まれる。

【開催情報】
第一回 前橋国際芸術祭 2026
開催テーマ:「めぶく。Where good things grow.」
会期:2026年9⽉19⽇(⼟)- 12⽉20⽇(⽇)[80⽇間]
会場:アーツ前橋、まえばしガレリア、白井屋ホテル、前橋市中心市街地エリア
主催:前橋国際芸術祭実行委員会
共催:前橋市
公式サイト:https://maebashi-biennale.com/
Instagram:@maebashi__biennale

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