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サイモン・フジワラが描く揺らぐミューズ、「Who is the Muse?」が1/10(土)よりTARO NASUで開催

Jan 7, 2026
サイモン・フジワラの個展「Who is the Muse?」が、2026年1月10日(土)から2月14日(土)まで、東京・TARO NASUにて開催される。フジワラにとって約6年半ぶりとなる同ギャラリーでの個展だ。

サイモン・フジワラが描く揺らぐミューズ、「Who is the Muse?」が1/10(土)よりTARO NASUで開催

Jan 7, 2026 - NEWS
サイモン・フジワラの個展「Who is the Muse?」が、2026年1月10日(土)から2月14日(土)まで、東京・TARO NASUにて開催される。フジワラにとって約6年半ぶりとなる同ギャラリーでの個展だ。

フジワラが2020年より展開してきた「Who the Bær」シリーズは、コロナ禍の中で「超資本主義的なエンターテインメント文化によって、ますますナンセンスになっていく世界に対する、率直なダダ的反応」として始まり、その後深化を遂げてきた。人格もジェンダーも、確かなアイデンティティも定まらない熊のキャラクター「Who」は、架空の世界「Whoniverse」を巡りながら、「自分とは何か」という問いに触れ続けてきた存在だ。

本展では、ピカソ、ベラスケス、フラゴナール、モディリアーニらが描いてきた「ミューズ」を主題に、フジワラが現代的な視点で再解釈した新作ペインティング13点を発表する。ミューズとして描かれる「Who」は、原作と戯れ、時に争い、さらにはキャンヴァスの外へ逃れようとする。疲弊し、興ざめし、鏡に映ったモンスター化した自分自身に直面して、不安やパニックに包まれる姿も立ち上がる。

ここでフジワラが触れているのは、単なる「描く主体」と「描かれる客体」の関係性ではない。主体でありながら客体でもある「Who」を通して、造物主への抗いを孕みつつ、「自分とは何か」と問い続けること自体が、果たして可能なのかを問い直している。

SNSやテクノロジーの浸透によって、他者との接続は容易になり、ダイバーシティや属性からの解放が語られる一方で、イメージへの執着やフェイクリアリティが混沌を広げている。表現の自由度が増したはずの現代においても、人は不安のなかで新たな規範や所属先を探し、「自分探し」に迷い込む。その状況に対し、フジワラは「Who」の姿を介して、現代のアイデンティティを形づくる背景の重なりと、その確かさそのものにそっと揺さぶりをかける。

情報の波に呑み込まれそうないま、私たちは何を見出し、どこに自分を重ねているのだろうか。

【プロフィール】
サイモン・フジワラ
1982年、イギリス生まれ。現在はベルリンを拠点に制作活動を行う。
2010年、アートバーゼルにてバロワーズ賞、フリーズ・アートフェアにてカルティエ賞を受賞。
近年の主な個展に、2025年「Who’s Iconic? Paintings, Drawings and Maquettes From the Whoseum of Who the Baer」(G2 Kunsthalle、ライプツィヒ)、2024年「Dreams of an Owl, Who the Bær and the Wounded Planet」(ビーレフェルト美術館)、「Simon Fujiwara: It’s a Small World」(Kiasma、ヘルシンキ)、2021-22年「Who the Bær」(プラダ財団、ミラノ/プラダ青山、東京)、2016年「ホワイトデー」(東京オペラシティアートギャラリー)など。
ヴェネチア・ビエンナーレ、上海ビエンナーレ、光州ビエンナーレ、ベルリン・ビエンナーレほか、国際展への参加も多数。
Instagram:@simon.fujiwara

【開催情報】
展覧会名:「Who is the Muse?」
会期:2026年1月10日(土)– 2月14日(土)
会場:TARO NASU
開館時間:火–土 11:00–19:00
休廊日:日・月・祝日
観覧料:無料
URL:https://www.taronasugallery.com/
Instagram:@taronasu_tokyo

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