ジェイデン・スミス、Christian Louboutinメンズ2026年秋冬コレクションを初披露
今回のエキシビションでは、複数の空間を巡りながら、段階的に全貌が明らかになるよう構成され、<Christian Louboutin>メンズのレガシーを称えつつ、その未来像の序章を提示している。
フォトグラフィとシネマという、ジェイデン・スミスのクリエイティブ言語の核を成す表現を通じて、それらの発祥地であるフランスに根差しながら、光と動きがアイデンティティを形作った19世紀の実験的試みを想起させる。世代を超えた視点で構築された本コレクションは、過去・現在・未来の間に対話を生み出し、来場者をジェイデン・スミスの唯一無二のビジョンと深く向き合う体験へと誘う。
ジェイデン・スミスは、「このコレクションは、何世紀にもわたる“働く男たち”の歴史――石工、書記、医師たち――から着想を得ています。失われた時代(エポック)にインスパイアされ、宇宙空間の深淵で計り知れない圧力のもと鍛えられた星から生まれた“手”によって作られています。」と語る。
エキシビションは、プロジェクション・ルームから始まる。メゾンを象徴するレッドがプリズムとなり、静かな思索へと導く空間だ。ニエプス、ダゲール、リュミエール兄弟といった先駆者たちに着想を得て、ジェイデンは光と動きが初めて捉えられた映画の起源を振り返る。メンズ26AWコレクションのシューズは、アートワークやテクスチャーとともに複数のスクリーンに連続して映し出され、初期映像を思わせるざらついた質感で描かれた中世の城のシルエットを背景に、<Christian Louboutin>のメンズコレクションの新たな世界観を構築していく。

その後、エキシビションはコレクションそのものへと展開し、各ピースは、ジェイデンの視覚的・文化的想像力を宿す器となる。トップを飾るのは「Trapman」。1990年代ヒップホップという、彼の世界観を形作り、音楽とファッションの交差点で世界共通の言語を定義した時代のプリズムを通して再解釈された、シグネチャー・シルエットだ。ヒップホップカルチャーは、ジェイデン・スミスのデザイン哲学の中心であり、「Trapman」は“未来の男性”のためのフォーマルウェアとして生み出された。

続く「Corteo」は、メゾンの歴史への入口だ。2019年秋冬に初登場したこのシューズは、エレガンスと存在感の象徴であり、ジェイデンにとっては「ビジネスマン、働く男、スーツを着る人々、意図を持って現れ、規律と努力によって何かを築き上げる人々」を体現する、完璧なクラシック。

ローファー・ディスプレイでは、アイコニックなペニーローファーを、クラシックなシェイプに加え、スリングバック、サンダルの3つの解釈で提示。TCT I(TCT=Tacticalの略)ディスプレイでは、ジェイデンがテクニカルな革新を前進させ、タクティカルな防水ジャケットをシューズとして捉えた、コレクションで最も機能的な一足を紹介している。
コレクション展示を超え、エキシビションはイメージと歴史への考察へと広がる。ヴィンテージ・テレビを用いた360度の映像インスタレーションでは、人類の歴史を形作ってきた異なる時代の断片が交差する。重大な出来事から日常の一瞬までを捉えた、過去と現在のフレームによって、イメージがどのように繰り返し共有され、時間をかけて人々の間に共通の記憶として定着していくのかを浮き彫りにする。
この考察は、世代を超えて受け継がれてきた叡智とクラフツマンシップを想起させる「折れた柱の上で涙する聖母」の寓意に着想を得て、アンティークの柱の上に配されたセレクトスタイルへと引き継がれていく。


<Christian Louboutin>とジェイデン・スミスの関係性を象徴する存在として登場するのが、エンジェルの彫刻。これは、クリスチャン・ルブタンのパーソナル・コレクションから選ばれ、ジェイデン・スミスとの初のシューティングにも使用されたものだ。相互の敬意と称賛、そして共に創作する喜びによって結ばれた二人の関係性を守護する存在として、その本質を捉えている。
続いてフォト・インスタレーションでは、ジェイデン・スミスのピースを紹介。その一部は初期の写真技法を用いて撮影され、布の下で撮影されたのち、銀と化学溶液による手作業の現像によって、そのフォルムが浮かび上がる。選ばれた写真は、メゾンのシグネチャーを想起させる赤い光に照らされたネガとしてプリントされている。

エキシビションは赤のアナモルフォーズ(歪像)を通過し、<Christian Louboutin>を象徴するカラーにオマージュを捧げながら、立ち位置によって視覚が変化する「視点」への思索へと来場者を誘う。そこでは、体験や解釈の持つ微妙な相対性が喚起される。旅の終章では、空間を支配する巨大な“分解された赤い頭部”が登場し、コレクションの最終章を明らかにする没入型ディスプレイとして展開される。

ジェイデン・スミスは、2026年6月に発表・店頭展開予定のメンズ 2026年秋冬コレクションに先駆け、自身のユニバースの第一章となる「アヴァン・プルミエール・カプセル」を発表した。このカプセルコレクションは、デビュー・プレゼンテーション翌日の1月22日より、伊勢丹新宿メンズ館および<Christian Louboutin>公式サイトにて展開されます。メゾンのシグネチャー・シルエットを再解釈し、レッド、ブラック、ホワイトのクロマティック・トリロジーで構成されたアヴァンギャルドなピースが揃う。