「開館30周年記念 未来/追想 千葉市美術館と現代美術」、千葉市美術館で開催中
1995年の開館以来、同館は戦後から現代に至る多様な表現を積極的に収集し、約1,800点の現代美術作品を所蔵している。本展ではその中から、草間彌生、河原温、田中敦子、中西夏之、杉本博司、河口龍夫、辰野登恵子、吉澤美香ら62組の作家による作品約180点を厳選し展示。


草間彌生の代表作「無限の網目(Infinity Nets)」シリーズの《No.B White》を含む全19点のほか、戦後から1990年代にかけての重要作、そして近年収蔵された若手作家の作品も交え、同館のコレクションがかたちづくる過去と未来の地平を探る。
また、開館記念展「静謐―Tranquility」(1996年)での杉本博司作品や、「超克するかたち-彫刻と立体」(1997年)など、同館でかつて開催された現代美術展の再現展示も行われ、30年の活動を多角的に振り返る構成となっている。

中西夏之《作品―たとえば波打ち際にてⅨ》1985年 千葉市美術館蔵 © NATSUYUKI NAKANISHI

河原温《百万年-未来》1983年 千葉市美術館蔵 © One Million Years Foundation

河口龍夫《石と光》1971/1989年 千葉市美術館蔵 撮影:齋藤さだむ
夏休み期間には、西島大介によるオリジナルゲーム「さいばぁぱんく:千葉市美術館」が登場。NFTスタンプラリーや80年代風のアーケード筐体を用いた体験型ゲーム、子ども向けイベントも多数実施され、幅広い来館者に開かれた企画となっている。
コレクションは美術館の核であり、未来への種でもある。本展はその豊かな蓄積とビジョンを通して、美術館という場が持つ時間の層に触れる機会を提供している。
【開催情報】
展覧会名:開館30周年記念 未来/追想 千葉市美術館と現代美術
会期:2025年8月2日(土)〜10月19日(日)
会場:千葉市美術館
開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
観覧料:一般1,500円(前売1,200円)、大学生1,000円(前売800円)、高校生以下無料
※()内は前売り、市内在住65歳以上の方の料金
※障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
URL:https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/25-8-2-10-19/