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東城信之介個展「3/4oz とチョコレート工場」がTokyo International Galleryで開催中

Jul 13, 2025
Tokyo International Gallery(天王洲)では、東城信之介による個展「3/4oz とチョコレート工場」が8月2日(土)まで開催されている。

東城信之介個展「3/4oz とチョコレート工場」がTokyo International Galleryで開催中

Jul 13, 2025 - NEWS
Tokyo International Gallery(天王洲)では、東城信之介による個展「3/4oz とチョコレート工場」が8月2日(土)まで開催されている。

本展は、彫刻やインスタレーションなど多様なメディアで「存在するとは何か」を問い続けてきた東城にとって、同ギャラリーでの初個展。会場では、東城の代表的なシリーズ「10」「11」や、自身の記憶から発掘された“イマジナリーフレンド”をモチーフにした立体作品「BOYa」など、記憶と物質、虚像と実像の交錯が提示される。

シリーズ「10」では、金属に傷をつけレイヤーを重ねることで実像と虚像が共生する空間を出現させ、「11」では三角のギザギザの支持体に引かれた線と、その反射が映像として再現される。これらの作品群は、見る角度によって意味が揺れ動く“視覚のトリック”として、存在と不在の輪郭を探る試みでもある。

展覧会タイトルにある「3/4oz」は、“魂の重さ”と唱えられた単位に由来する。作家はその重さを“想像力の重さ”として捉え、現実に存在するものと、想像の中で構築される現実のあいだに身を沈めたいと語る。

個人的記憶とフィクションが交差する空間で、観る者もまた“自分という存在”を問い直す体験となるだろう。

東城信之介
1978 年⻑野県生まれ、2004年東京造形大学造形学部美術学科比較造形卒業、05年同大学研究生修了。自身の心象風景や無意識に見えてしまう虚像を、金属板や工業製品の表面に大小の傷やサビなどを施すことで具現化している。存在というものにフォーカスした制作スタイルは絵画にとどまらず彫刻やインスタレーション作品など多岐に展開している。「SICF18」「VOCA展 2019」にてグランプリを受賞。翌年には美術館初個展「口から入って届くまで」(小海町高原美術館、⻑野)を開催。「Sharing the Future」 (タイ・チェンマイ大学)や中国・広州でのレジデンス「対流風景 Convective Scenery 2018」(広州 53 美術館)に参加するなど国内外で活動している。
Instagram:@tojoshinnosuke

東城信之介個展「3/4oz とチョコレート工場」
会期:2025年7月5日(土)〜8月2日(土)
会場:Tokyo International Gallery
住所:東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEXⅡ 3F
開廊時間:12:00〜18:00
休廊日:月曜・火曜(水曜は予約制)
入場料:無料
公式サイト
Instagram:@tig_official_jp

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