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スティーヴ・ジャンセンの個展「The Space Between」を開催、1/10(金)-1/23(木) 原宿の NEW にて

Dec 26, 2024
NEWが2025年1月10日(金)から23日(木)まで、スティーヴ・ジャンセンの個展「The Space Between」を開催する。

スティーヴ・ジャンセンの個展「The Space Between」を開催、1/10(金)-1/23(木) 原宿の NEW にて

Dec 26, 2024 - NEWS
NEWが2025年1月10日(金)から23日(木)まで、スティーヴ・ジャンセンの個展「The Space Between」を開催する。

ジャンセンは、1980年代初頭に一世を風靡したイギリスのバンド、Japanのドラマーとして知られる一方で、写真家としてもその才能を発揮してきた。1981年にPARCOで開催された日本初の展覧会以降、今回が3回目の展覧会となり、2022年秋に来日した際に撮影した作品群がNEWの空間を埋め尽くす。

東京都心の乱雑な建築構造からインスピレーションを得て、「レジステンシャリズム」というテーマを掲げた本展覧会では、無機物がまるで人間に対する敵意を持つかのような錯覚を視覚的に表現している。ジャンセンは、都市空間における人々の営みを俯瞰し、その視点から私たちは自分自身を映し出す鏡を見ているだけだと問いかける。

見えないように捨てられたゴミや閉ざされた出入り口に貼られたステッカー、建物の隙間から見える影のようなパイプやケーブル、ワイヤーといった物体は、都市に貢献する目的を果たしていないかのように見える。しかし、それらはまるで「待機」しているかのようにも感じられる。人々の出入りがなくなった建物は風雨にさらされ、自然の力によって腐敗や雑草の成長が進んでいる。街を行く人々の頭上に絡み合う電線を覗き込むカラスは、視界の外に落ちたゴミを狙っている。

レストランやバー、ショップが立ち並び、光や音、匂いの刺激が増すほど、都市の影は濃く深まる。本展覧会の一環として制作されたオーディオ・インスタレーションには、都心を想起させる雑音や足音、金属音、ゴロゴロとした音、ビルの隙間や地下に響く残響音が含まれている。これらの音が都市の風景に影を落とすかのようにメロディーとリズムを構築する。もし私たちが無機物の視点に立つならば、人々が忙しく動き回る様子を静かに、そして永遠に観察できるのではないだろうか。

新作で構成される本展では、音の風景と断片化された都市のイメージが想像力を掻き立て、東京の建築物の間にある隙間に気づき、立ち止まることを促す。記号を失い自由を得た素材が、都市生活の視覚的・音響的な物語を紡ぎ出し、スクリーンや音響を通じて浮かび上がらせる「その隙間」である日常の影を目の当たりにする体験は、私たちが生きる現実の本質を模倣しているかのようだ。作品とじっくり向き合える空間が構築されるとともに、展示作品やオーディオ付きポストカード、Tシャツも販売される。世界中の都市を巡るジャンセンだからこそ表現できる、都市風景への鋭い解釈が反映された無機物が奏でる有機的なスティーヴ・ジャンセンの世界を体験してほしい。

展覧会概要

Steve Jansen solo exhibition “The Space Between”
会期:2025年1月10日(金)~1月23日(木)
休廊日:2025年1月12日(日)、1月19日(日)
開廊時間:12:00 – 19:00
会場:NEW
住所 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目9-15 B1F

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