RAINMAKER、ヴィヴィアン・サッセン氏とコラボの新作Tシャツを販売開始
2024年5月、<RAINMAKER>は、オランダのフォトグラファー、ヴィヴィアン・サッセン氏が撮影した秋冬シーズンのキャンペーンビジュアルを<RAINMAER>オフィシャルウェブサイトおよび、オフィシャルインスタグラムアカウントにて発表した。サッセン氏はディオールやルイ・ヴィトンのようなラグジュアリーブランドのキャンペーンからアート作品まで、ファッションとファインアートを自由に横断する世界のトップフォトグラファーだ。
本キャンペーンでは、石を主材とする彫刻家、樂雅臣氏が制作した作品、「輪廻」が象徴的に使用された。樂雅臣氏は樂家15代吉左衞門の次男として生まれ、桃山時代から450年続く樂家の長い歴史を紡ぎ出している。彼の信念は「石の中に表現を、表現と共に自然を」であり、自然を支配せず、石の造形を生かした作品作りを行っている。
撮影は、樂雅臣氏に所縁のある佐川美術館・樂吉左衞門館で行われた。樂吉左衞門館は15代樂吉左衞門である樂直入氏自身が設計と監修を行い、長い歴史に培われた美学を継承しつつ、現代的な空間に具現化した場所だ。
なお、樂雅臣氏が制作した「輪廻」は現在、<RAINMAKER>旗艦店の坪庭に設置され、訪れる人々を迎えている。
今回発売されるTシャツは、このキャンペーンビジュアルを使用したフォトプリントTシャツとなっている。
販売開始
2024年10月11日(金) 18:00‒
2 デザイン
カラー : WHITE / BLACK
プライス : 22,000 円 ( 税込 )
RAINMAER 京都直営店・EC サイト・各取り扱い店にて販売
VIVIANE SASSEN
VIVIANE SASSEN / ヴィヴィアン・サッセン
オランダ、アムステルダム出身で現在も同地に在住のヴィヴィアン・サッセンは、ファッションデザインの学問を経てユトレヒト芸術大学(HKU)とアトリエ・アーネムで写真を学んだ。
サッセンの作品は数々の大規模な個展で取り上げられている。2017年にオーストリアのインスブルックにあるFoto Kunst Stadforumで「Lexicon」の展示が行われた他、同年にはドイツ、ハンブルクのDeichtorhallenやアメリカ、シカゴのMuseum of Contemporary Photographyで「Umbra」の展示が開催された。
また、彼女は多くのグループ展にも参加している。2017年にはピューリッツァー芸術財団、アムステルダムのライクスミュージアムで展示が行われ、翌2018年には中国のCAFA美術館で、2020年にはサンフランシスコのマッケヴォイ芸術財団で、そして2022年にはヴィンタートゥールのフォトミュージアムで作品が展示される予定だ。
その多彩な才能は早くも認知され、2013年の第55回ヴェネツィア・ビエンナーレのメイン展示「The Encyclopedic Palace」で紹介された。また、彼女の功績は数々の賞で表彰されている。2011年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)のインフィニティ賞(応用/ファッション/広告写真部門)を受賞し、2015年にはドイツ写真アカデミーからダヴィッド・オクタヴィウス・ヒル・メダルを授与された。さらに、出版物でも多くの賞を獲得している。
樂 雅臣
樂 雅臣 / らく まさおみ
1983年に樂家15代直入の次男として生まれた樂雅臣は、2008年に東京造形大学院美術研究領域造形研究科を修了した。自然をいかしながら人工物としての支配から逃れ、造形と共存する作品を石彫によって表現する。その創作の哲学は「石の中に表現を、表現と共に自然を」と自身で述べている。
彼の主な個展には、美術館「えき」KYOTOや石川県立美術館で開催された「彫刻家 樂雅臣展」(2017年)、京都の賀茂別雷神社での「樂雅臣個展」(2015年)、「石器 石から器を」(2023年)などがある。また、ヴェネチア・ビエンナーレに併設されるPalazzo Fortunyでの特別展「PROPORTIO」(2015年)、「INTUITION」(2017年)にもノミネートされ、作品を出品した。海外でも活躍の場を広げている。
2018年には京都市芸術新人賞を受賞した樂雅臣の代表作の一つに、「輪廻」という作品がある。これは自然の摂理を元に生と死の繋がり、それにともなう共存共栄を表した彫刻で、永遠に続く輪廻の回転を円の形状で表現したものだ。円相的な意味を持ち、平和の連なり、縁の広がりを願いを込めて作られている。また、「輪廻」は全ての作品へと繋がる、樂雅臣の彫刻の始まりのシリーズである。