SHIROの世界観を体感できる一棟貸しの宿泊施設「MAISON SHIRO（メゾンシロ）」が2024年春、北海道夕張郡長沼町にオープン

Apr 17, 2023 - NEWS

コスメティックブランド＜SHIRO（シロ）＞が、北海道夕張郡長沼町加賀団体に、2024年春、SHIROの世界観を堪能できる一棟貸しの宿泊施設「MAISON SHIRO（メゾンシロ）」をオープン。

従来の施工主本位の設計ではなく、自生する森を蘇生する過程で生まれる間伐材の材質や取れ高など“森の都合”に合わせる設計や、建材としては使えない端材を用いた薪のサウナ、森で生まれ捨てられてしまう枝葉や地域で生まれる素材を長沼町の天然湧水で蒸留するラボラトリーの体験などを通じて、「自然の力を余すことなく使う」SHIROのものづくりの体感できる施設を目指す。

MAISON SHIROは2023年4月末に着工、2024年春のオープンを予定。

SHIRO製品の原料となる素材の蒸留設備（シロラボラトリー）

森を再生するために行う間伐の過程で生まれる間伐材やその枝葉、その他長沼町近辺で生産される素材や森に自生している素材を、馬追山の天然の湧水である「マオイの名水」を用いて蒸留し、SHIROの製品に使用。MAISON SHIRO敷地内にこの蒸留設備を「シロラボラトリー」として設置し、宿泊者には実際のSHIROのものづくりの工程の一部を見ることができる。

長沼の自然の恵みを味わえる薪火のサウナ

施設に併設するサウナは室内を熱するのに電気を用いるものだけではなく、薪火を使用するサウナもご用意。
薪のサウナでは、薪が新鮮な酸素を燃料として燃え、煙は煙突を通じ外へ出ていくという自然の換気効果から、室内の空気が常に新鮮で乾燥することがなく「柔らかい」と感じる熱を楽しめる。
MAISON SHIROでは、施設内のラボラトリーで生まれる蒸留水をロウリュウや水風呂に用い、近隣の森から届く薪を使用予定。電気を用いるサウナには、国内ではまだ数か所でしか味わえない「iki（イキ）」のヒーターを導入予定。本場フィンランドのサウナを再現する、爽快な熱気・熱波を楽しめる。
※サウナは宿泊客のみ利用可能

滞在の間楽しめる、たくさんのSHIRO製品

宿泊施設の中のリビングルームやバスルームをはじめとする至る所にSHIRO製品を用意し、宿泊客は滞在の間SHIROの世界観をたっぷりと味わえる。特にバスルームで使用できるシャンプーやコンディショナー、ボディソープは、MAISON SHIROのために新たな製品を企画製造予定。

施設目前に広がるガーデン、旬の素材の収穫

※画像はイメージです

MAISON SHIROを建設する長沼町加賀団体は周辺一帯を見渡せる見晴らしの良い丘の上にあり、また宿泊棟の前には緑豊かなガーデンが広がる。宿泊者は、ガーデンのブルーベリーやプルーン、ハーブなど季節ごとに変わる様々な自然の恵みを見て楽しめるだけでなく、自ら収穫して、食べたりお茶にして飲んだりと、味わえる予定。

設計は、廃材をなくすことを意識したデザイン・設計を手がけるDRAWERS

「ゴミをインテリアに」という考えのもと、従来であれば廃棄されてしまう素材に新しい価値を与えるプロダクトデザインや設計を行うDRAWERS 小倉氏と共に、「自然の循環を守ること」「美しいクリエイティブ」の両方をかなえる建物づくりを行っている。
たとえば、内装の梁の設計。施工主である自分たちではなく”森の都合”に合わせた建物づくりを試みる中で、歩留まりを良くするために廃棄箇所をなるべく少なく抑えて製材した木材は、角に一部丸みのある皮部分が残って欠損しているなど、一般に流通している集成材のように狂いのない大きな角材とは異なる扱いにくさ・難しさがあった。しかし構造設計者とも議論を重ねた結果、細い材を連結させて強度を担保する柱梁構造にすることにより、デザイン性とのバランスを実現。DRAWERSの設計とデザインによって、SHIROが大切にする「自然に合わせるものづくり」をMAISON SHIROの空間でも体感できる。

DRAWERS　小倉寛之
兵庫県小野市出身。京都造形芸術大学（現/京都芸術大学）芸術学部環境デザイン学科卒。
cafe co.勤務ののち、2011年インテリアデザイン事務所DRAWERSを設立。循環し、未来につながる創作活動に取り組む。
2020年より、クライアントワーク以外の活動をスタート。
Instagram：wa/ter @water_products_design,
ISLAND LIVING @islandliving_awaji, TERROIR @terroir_awaji