永井博個展が3月1日よりBunkamura Galleryで開催
音楽やファッションなどのカルチャーと深く結ばれながら活躍し、近年ではアートとしても評価の高まっている永井博の個展が、渋谷区のBunkamura Galleryにて3月1日より開催する。
誰もが一度はどこかで見たことのある、澄み切ったブルーとメロウな色彩で描かれたアートワーク。本展では新作も含め貴重な原画作品を多数、展示販売する。
紺碧の空の下、眩いビーチやプールサイド、
洗練されたシャープなフォルムのアメリカ車、
夏の日差しを浴びたカラフルな建物、
イルミネーションが煌めく夜景のビル群・・・
あの日憧れた非日常の景色を永井博はストイックに描き続けている。
近年再評価されている1980年代のシティポップミュージック。音楽面だけでなくビジュアル面でも一目置かれているのは、まさにその当時のレコードジャケットを描いていた永井博の存在が大きい。彼の名が広く知られるきっかけとなったレコードジャケットのデザインといえば、ミュージシャン・大瀧詠一のアルバム「A LONG VACATION」(‘81)である。これは後世に語り継がれる名盤となる爆発的なヒットを記録し、発売から40年以上経った今でも世代を問わず、永井博の代表作として知られている。澄み切ったブルーとメロウな色彩でシンプルかつ大胆な、その一貫したスタイルのアートワークは、誰もが見たことのある日本のシティポップ文化を象徴するビジュアルの一つになった。
音楽シーンに限らず、ファッション、プロダクト、広告ビジュアルなど、各方面で様々なクリエイションを生み出し、カルチャーと深く結ばれてきたその活動は様々なジャンルを超えたファンを持つ。多方面で活躍する中、近年ではアートとしての評価も高まっている。
今展では永井博の貴重な旧作から新作まで原画を多数揃え、販売する。是非会場にて生のその筆致と息遣いをご覧いただきたい。
永井博 展
THE JOURNEY NEVER ENDS
会期 2023/3/1(水)~3/12(日)
会場 Bunkamura Gallery
〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 1F メインロビーフロア
Tel 03-3477-9174
営業時間 10:00-19:00
永井 博 – Hiroshi Nagai
1947年12月22日、徳島市生まれ。
グラフィックデザイナーを経て、1976年よりイラストレーターとして活躍。
大瀧詠一の「A LONG VACATION」、「NIAGARA SONG BOOK」等のレコードジャケットに代表される、トロピカルでクリアな風景イラストレーションを得意とする。また、大瀧詠一のアルバムジャケット「A LONG VACATION」では、CBSソニーより「アルバムジャケット特別賞」として、ゴールドディスクを受賞している。大瀧詠一のレコードジャケットによって、そのイラストの作風は独自の地位を築き、その他、サザン・オールスターズ、松岡直也、石黒ケイ、藤原ヒロシと川辺ヒロシ、憂歌団、杉山清貴など、多くのアーティストのレコード/CDジャケットを飾る。近年ではAORのコンピレーション『breeze』シリーズ、ikkubaru『AmusementPark』、『brighter』、TEEN RUNNINGS『NOW』、サニーデイ・サービス『DANCE TO YOU』、アメリカのLight In The Attic Recordsより発売されたコンピレーション『Pacific Breeze: Japanese City Pop, AOR & Boogie 1976-1986』の1と2のジャケット・アートワークを担当。2020年9月、オーストラリア・シドニーにてエキシビションを開催。
<出版物>
「A LONG VACATION」1979 CBSソニー出版
「HALATION」1981 小学館
「NIAGARA SONGBOOK」1982 ぶんか社
「time goes by…」2008 復刊ドットコム
「CONTRAST」2019
「NITEFLYTE」2020
「FAVORITE」2021
「THE JOURNEY BEGINS」2022