森の記憶を日常へ、百年木材製品発表イベント「FLAT/FORM」が開催
新作家具シリーズ「FLAT/FORM」は、折り紙や着物に象徴される「平面から立体を立ち上げる」日本特有の美意識と造形感覚から着想を得たもの。厚さ15mmの百年木材の杉突板パネルから切り出したフラットなパーツを、ボルトとナットで連結し、椅子やデスクとして組み上げる。


接着剤を使わない構造のため、組み立てや分解がしやすく、部材単位での交換や修理も可能。不要な時や輸送時には平らな状態に戻すことができ、梱包体積を抑えられる点も特徴だ。百年木材の木目や手触りを活かしながら、現代の住空間に取り入れやすいプロダクトとして提案される。

素材となる百年木材 杉 突板パネルは、樹齢百年以上の杉材を用いた建築素材。厳しい自然の中で長い年月育った杉材は、年輪の密度が高く、強度や耐久性に優れているという。表面には木目を際立たせる浮造り加工を施し、広島の化粧合板メーカー「大和ツキ板産業株式会社」の技術を組み合わせて制作されている。
本展の背景には、宮崎の森と林業をめぐる課題もある。株式会社グロースリングは、樹齢百年以上の国産材に新たな価値を見いだし、家具や内装材として展開してきた。「FLAT/FORM」では、その素材を板坂 諭が日常で使える家具へと落とし込み、若佐 慎一が樹齢約500年の杉を用いた作品として表現する。

若佐 慎一は、日本の風土や宗教観、目には見えない気配をテーマに制作してきたアーティスト。今回の作品では、木に刻まれた記憶や祈りを現代の造形としてかたちにする。
プロフィール

板坂 諭
株式会社the design labo代表取締役、建築家。2012年に株式会社the design laboを設立。2025年大阪・関西万博のパソナ館の建築デザインを担当。プロダクトデザインの分野ではエルメスで商品デザインを手がけ、アートの分野では作品がサンフランシスコMOMAなどの美術館のコレクションに加えられている。2025年には菌に関する書籍『菌の器』を出版。慶應義塾大学大学院SDM研究員。
Instagram:@itasaka.satoshi

若佐 慎一
1982年広島生まれ。広島市立大学院日本画専攻修了。日本の風土と宗教観を軸に、サブカルチャーやポップ要素を融合し、国内外で活動。近年は自身のファッションブランド「Ørum」を立ち上げている。
Instagram:@shinichiwakasa
開催情報
百年木材製品発表イベント「FLAT/FORM」
会期:2026年7月16日(木)〜7月18日(土)(予約制:https://peatix.com/event/5045319)
会場:the design gallery
住所:東京都中央区新富2-4-8 井筒屋
開館時間:12:00〜18:00
主催:株式会社グロースリング 百年木材事業部
共催:株式会社the design labo
協力:大和ツキ板産業株式会社
会場デザイン:株式会社the design labo
記録写真・映像:北島 明
協賛:株式会社アートブレーンカンパニー
関連イベント 完売しました
若佐 慎一 × 板坂 諭 トークイベント「森の記憶を可視化する ― アートとデザインの境界線」
日程:2026年7月17日(金)18:00〜19:00
開場:17:45
会場:the design gallery
入場料:無料
※事前予約制、インスタライブ公開予定