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手仕事がひらくサバンナの造形、世田谷美術館で「ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙――人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子のコレクション」開催

Jul 10, 2026
世田谷美術館で、展覧会「ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙――人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子のコレクション」が、2026年7月11日(土)から9月6日(日)まで開催される。

手仕事がひらくサバンナの造形、世田谷美術館で「ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙――人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子のコレクション」開催

Jul 10, 2026 - NEWS
世田谷美術館で、展覧会「ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙――人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子のコレクション」が、2026年7月11日(土)から9月6日(日)まで開催される。

本展は、人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子が、1970年代の西アフリカでの調査と生活のなかで主に集めた手仕事のコレクションを紹介するものだ。ひょうたんを活かした器や儀礼用の楽器、草編みのかご、染織、土器、木彫、絵画など、約350件が展示される。

川田順造は、ヨーロッパ・西アフリカ・日本という3つの視座から文化を見つめ、口頭伝承が豊かに息づく社会を調査してきた人類学者。小川待子は、1970年代に川田の調査助手として西アフリカのサバンナの国・ブルキナファソで3年半生活し、帰国後は独自の「うつわ」の制作により国内外で評価されてきた陶芸作家だ。

川田順造・小川待子邸 撮影:渞忠之

《平底かご》ブルキナファソ 1970年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

《繕い入り鉢》ブルキナファソ 1970年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

ふたりが現地調査のなかで集め、日本に持ち帰った手仕事は、1980年代にその一部が公開されて以来、長らくまとまった展観の機会がなかった。1970年代以降も少しずつ増え続けた夫妻のコレクションは、600件をはるかに超える規模となっている。

展覧会は、1960年代の川田とアフリカとの出会い、そして小川とともに訪れた北アフリカなどマグレブ諸国への旅から始まる。小川が旅先で描きとめ、のちに川田の雑誌連載「マグレブ紀行」の挿絵にもなったスケッチは、本展で初公開される。

続く章では、1972年から3年半にわたりふたりが暮らしたオート・ヴォルタ、現在のブルキナファソで出会ったものづくりを紹介。「ひょうたんの器」「草を編む」「土器をつくる」「火の熱さ」の4セクションを通して、サバンナの暮らしに根ざした造形に触れられる。

第3章「アフリカの色とかたち」では、布、革、ビーズを中心に展示。ブルキナファソの藍染めの布やマリの泥染め、革製品、西アフリカでも生産されるようになったビーズなど、多様な素材と技法を紹介する。

《赤腰布》ブルキナファソ 1970年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

《藍染め腰布継ぎ合わせ》ナイジェリア 1970-80年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

最終章「海の見える家――ふたりのアフリカ」では、1980年代末に川田と小川が建てた海の見える高台の家を手がかりに、ふたりの暮らしを彩ってきたコレクションを展観する。儀礼用の仮面、椅子、子ども用の木彫り人形、太鼓や弓矢、絵画作品など100を超えるものたちで構成され、小川待子も空間のディレクションに関わる。小川の近作も2点、登場する予定だ。

《動物型椅子》ブルキナファソ 1970年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

《儀礼用仮面》ブルキナファソ 1970年代収集 川田順造・小川待子コレクション 撮影:渞忠之

会場では、川田の『サバンナの博物誌』などから抜粋した言葉や、フィールドで撮影したモノクロ写真も紹介される。もの、言葉、写真を通して、ふたりが見つめたアフリカと手仕事の広がりをたどる展覧会となる。

 

プロフィール
川田順造
1934年生まれ、2024年没。人類学者。ヨーロッパ・西アフリカ・日本という3つの視座から文化を見つめ、口頭伝承が豊かに息づく社会を調査した。『サバンナの博物誌』などを著し、エッセイの名手としても知られる。

小川待子
1946年生まれ。陶芸作家。1970年代、川田順造の調査助手として西アフリカのブルキナファソで3年半生活した。帰国後は、独自の「うつわ」の制作により国内外で高く評価されてきた。

開催情報
「ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙――人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子のコレクション」
会期:2026年7月11日(土)〜9月6日(日)
会場:世田谷美術館
住所:東京都世田谷区砧公園1-2
開館時間:10:00〜18:00 ※入場は17:30まで
休館日:月曜日 ※ただし7月20日(月・祝)は開館、翌7月21日(火)は休館
観覧料:一般 1,400円、65歳以上 1,200円、大高生 800円、中小生 500円、未就学児無料
TEL:03-3415-6011
ウェブサイト:https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
Instagram:@setagayaartmuseum

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