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RUNWAY TO REAL LIFE — 資生堂ヘアメイクアップアーティスト中村潤が提案する、ランウェイメイクの楽しみ方

Aug 28, 2026
ランウェイで目を奪われたメイクを、自分の顔に取り入れるなら? 頬の低い位置まで広がるチーク、下まぶたに効かせた黒、ラフに置かれた鮮やかなカラー。資生堂ヘアメイクアップアーティストの中村潤が、今季を象徴する3つのテクニックを、日常で楽しめるバランスへと落とし込む。

RUNWAY TO REAL LIFE — 資生堂ヘアメイクアップアーティスト中村潤が提案する、ランウェイメイクの楽しみ方

Aug 28, 2026 - BEAUTY
ランウェイで目を奪われたメイクを、自分の顔に取り入れるなら? 頬の低い位置まで広がるチーク、下まぶたに効かせた黒、ラフに置かれた鮮やかなカラー。資生堂ヘアメイクアップアーティストの中村潤が、今季を象徴する3つのテクニックを、日常で楽しめるバランスへと落とし込む。
Profile
中村 潤/JUN NAKAMURA
資生堂ヘアメイクアップアーティスト

世界観を際立たせるエッジの効いたヘアメイクを得意とし、パリファッションウィークをはじめとする国内外のショーでリードアーティストと して活躍。広告・雑誌など多様な現場で、ナチュラルからアヴァンギャルド まで幅広い依頼に対応し続け活動している。

Instagram:@jun.nakamura24

BEAUTY
RUNWAY MAKEUP CODE — 資生堂ヘアメイクアップアーティスト中村潤が読み解く、2026年秋冬のメイクアップコード
Aug 28, 2026


資生堂ヘアメイクアップアーティスト 中村潤

SHISEIDO HAIR & MAKEUP ARTIST

中村 潤 / JUN NAKAMURA

「ランウェイメイクは、完成したルックの中から、自分が惹かれたポイントをひとつ選んでみると、普段のメイクにつなげやすくなります。

例えば、チークなら色よりも入れる位置。アイラインなら、黒をどこに置いているのか。カラーメイクなら、色の強さだけでなく、塗る範囲や質感を見る。

ランウェイで印象に残った要素をひとつ抜き出して、自分の顔や普段のファッションに合う強さに調整する。そうすると、いつものメイクにも新しいバランスが生まれます。

今回は、解説した3つのテクニックをベースに、日常で楽しめるルックをつくりました。」

LOOK 01

LOW BLUSH

低い位置に広げるチーク

LOW BLUSH 低い位置に広げるチーク

RUNWAY → REAL LIFE

Blouse ¥132,000、Pants ¥77,000(ZIN KATO|フランクリンますみ 090-8050-1199)
Necklace ¥52,800(FLORIAN|H.P.FRANCE www.hpfrance.com
Lariat necklace ¥57,800、Ear cuff ¥19,500(PEARL OCTOPASS.Y|office. koizumi. contact@officekoizumi.com

TRANSLATION

ランウェイで印象的だったのは、広く入れたチークのピュアな血色と、シャープでストイックな目元の組み合わせ。

今回のルックでも、その対比を生かしている。目元には土や樹木を思わせる落ち着いた色を使い、頬には柔らかな赤みをプラス。チークの甘さに目元の深みが加わることで、可愛らしさの中に落ち着きを感じる表情に仕上げた。

LOW BLUSH メイクディテール

DETAIL — LOW PLACEMENT / SOFT RED

JUN NAKAMURA

「チークのピュアな印象と、目元のストイックさを一緒に見せることで、甘さだけに寄らない顔をつくりました。肌も軽く仕上げて、色を使っている部分が自然に見えるバランスを意識しています」

HOW TO

01 ファンデーションをごく少量取り、クマや小鼻まわりなど、カバーが必要な部分を中心にぼかす。

02 オーク系のアイシャドウを上まぶたにぼかし、目頭側をやや広く入れて立体感をつくる。

03 レッド系のチークを頬骨の下あたりから、あごに近い位置まで広範囲にぼかす。頬の高い位置には色をのせず、重心を低く見せる。

04 鼻筋の中央にもチークを薄くぼかす。

05 リップは中央に血色を加え、上からグロスを重ねる。

LOOK 02

LOWER-LID LINER

下まぶたに効かせる黒

LOWER-LID LINER 下まぶたに効かせる黒

RUNWAY → REAL LIFE

Camisole ¥25,300(THE TOÉ|thetoeofficial@gmail.com
Index finger ¥29,700、Earrings ¥28,600(CÉCILE ET JEANNE|セシル・エ・ジャンヌ 青山店 info@cecileetjeanne.jp)
Middle finger ¥106,700、Ring finger ¥102,300(BEA BONGIASCA|H.P.FRANCE www.hpfrance.com
Inner Stylist's own

TRANSLATION

ランウェイで見られた、下まぶたの黒を主役にしたアイメイクをベースにしたルック。

黒の持つハードな印象に、フレッシュな肌と柔らかなピンクを合わせることで、強さと軽さが共存する顔に仕上げた。アイメイクの存在感を残しながら、ほかのパーツには透明感を持たせている。

LOWER-LID LINER メイクディテール

DETAIL — BLACK BELOW / FRESH SKIN

JUN NAKAMURA

「下まぶたの黒だけを見るとかなり強いですが、肌に自然な光を残して、上まぶたには柔らかな色を合わせると、顔全体の印象が変わります。黒の強さと、それ以外の部分の軽さのバランスを意識しました」

HOW TO

01 ベースメイクは薄く仕上げ、素肌の質感を残す。

02 ハイライトを頬の高い位置にぼかし、自然なツヤを加える。

03 ブラックのアイライナーを下まぶたの際に入れる。

04 上まぶたにはマットなピンクのアイシャドウを薄くぼかす。

05 チークとリップは軽く血色を整える程度に仕上げる。

USED PRODUCTS

<NARS> トータルセダクション アイシャドウスティック ENIGMATIC
<SHISEIDO> カラー+グロウエンハンサー01

LOOK 03

ROUGH COLOR

ラフに効かせるカラー

ROUGH COLOR ラフに効かせるカラー

RUNWAY → REAL LIFE

Tube top ¥16,570、Jacket ¥26,560、Jacket belt [used as choker](RE RHEE|HANA SHOWROOM hana.showroom@hana-korea.com)
Silver choker ¥71,100、Earrings ¥24,900(Kalevala|kalevalashop.jp

TRANSLATION

ランウェイで見られた大胆なカラーメイクを、ポップな色とダークな陰影の組み合わせで表現。

鮮やかな色を整然と見せるより、少しラフな質感を残すことで、目元に個性を感じさせる仕上がりにした。さらに眉の存在感を弱めることで、普段とは異なる顔のバランスをつくっている。

ROUGH COLOR メイクディテール

DETAIL — POP COLOR / DARK SHADOW

JUN NAKAMURA

「今回は、ポップなカラーと暗い陰影という、性質の違う要素をひとつの目元に入れています。

眉を明るくすると、眉と目元の普段のバランスが一度リセットされて、鮮やかな色の見え方も変わります。色をきれいに整えすぎず、少しラフに残すことも、このルックでは大切にしました」

HOW TO

01 ファンデーションをごく少量取り、クマや小鼻まわりなど、カバーが必要な部分を中心にぼかす。

02 明るめの眉マスカラやブロウコンシーラーで、眉の色を肌のトーンに近づける。

03 グレーのアイシャドウを上まぶた全体に広くぼかす。中央部分は差し色を重ねるために空けておく。

04 イエローやグリーンなどのアイシャドウをまぶたの中央にのせ、輪郭をラフにぼかす。

05 必要に応じて、同じカラーを眉の上にも薄く広げる。

06 チークとリップは軽く血色を整える程度に仕上げる。

ONE DETAIL IS ENOUGH.

全部を真似しなくても、
ひとつ変えるだけでいい。

ランウェイのメイクを日常に持ち込むとき、大切なのは、完成形をそのまま再現することよりも、自分が惹かれたポイントをひとつ見つけること。

チークなら位置を変える。アイラインなら重心を変える。鮮やかな色なら、使う範囲や質感を調整する。今回の3つのルックから見えてきたのは、ほんの少しバランスを動かすだけで、いつものメイクに新しい表情が生まれるということだ。

ランウェイは、特別な日のためだけのアイデアではない。普段なら選ばない色や、思いつかなかった位置に目を向けるきっかけにもなる。気になった要素を自分に似合う形へ置き換えてみる。その小さな試みから、毎日のメイクを楽しむ選択肢は、もう少し自由に広がっていきそうだ。

ABOUT

SHISEIDO HAIR & MAKEUP ARTISTS

資生堂グループに所属するヘアメイクアップアーティスト集団。広告や国内外のファッションショーでヘアメイクを手がけるほか、メイクアップ商品の色開発やビューティートレンドの研究など、多彩な領域で新しい美の表現を発信している。

  • Hair&Make-Up : Jun Nakamura(Shiseido)
  • Photograph : Toshinori Suzuki(Point of Action)
  • Styling : Maiko Karima
  • Model : Milano Fujimoto(Number Eight)
  • Edit : Yukako Musha(QUI)

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