QUI

NEWS

「フィンランド スピリット サウナ —建築、デザインからサウナハットまで」、広島市現代美術館で3/14(土)より開催

Mar 10, 2026
「フィンランド スピリット サウナ —建築、デザインからサウナハットまで」が、2026年3月14日(土)から6月28日(日)まで、広島市現代美術館 展示室B-2、B-3にて開催される。フィンランドの暮らしに深く根づくサウナ文化を、建築、デザイン、美術の視点から立体的にひも解く展覧会だ。(PHOTO:ヴィヒタによるウィスキング ©️Katja Lösönen / Kalevala Women’s Association, Finland)

「フィンランド スピリット サウナ —建築、デザインからサウナハットまで」、広島市現代美術館で3/14(土)より開催

Mar 10, 2026 - NEWS
「フィンランド スピリット サウナ —建築、デザインからサウナハットまで」が、2026年3月14日(土)から6月28日(日)まで、広島市現代美術館 展示室B-2、B-3にて開催される。フィンランドの暮らしに深く根づくサウナ文化を、建築、デザイン、美術の視点から立体的にひも解く展覧会だ。(PHOTO:ヴィヒタによるウィスキング ©️Katja Lösönen / Kalevala Women’s Association, Finland)

2000年以上前に生まれたとされるサウナ。フィンランドでは、サウナに宿る精霊をもてなすと家庭に繁栄がもたらされるという民話が今も語り継がれ、ほぼすべての家庭にサウナが備わる。週に1回以上サウナに入る人は国民の59%にのぼり、その文化は2020年にユネスコ無形文化遺産にも登録された。サウナは単なる入浴施設ではなく、人々の暮らしと切り離せない「文化」として静かに息づいている。

森の中で携帯型のテント風サウナでくつろぐ人々、2011、Photo: Alexander Lembke

 

展示は、サウナの本質に触れるところから始まる。なぜフィンランドの人々にとってサウナがこれほどまでに重要なのか。その背景にある歴史へと視線を移すと、蒸し風呂による発汗浴が紀元前から世界各地で行われていたこと、フィンランドでは斜面に掘った横穴が使われていたことなどが紹介される。やがて西暦600〜900年頃には、木造の小屋の中で火を焚く現在に近い形式がかたちづくられたともいわれる。生活のなかで磨かれてきた営みが、やがて芸術や建築とも結びついていく流れが見えてくる。

温度計、個人蔵、Photo: Shouma Kohsai

古い版画挿絵、Finnish Heritage Agency蔵

 

画家マルッタ・ヴェンデリン(1893–1986)の作品を通しては、サウナが芸術家たちの身近な風景であったことが感じられる。そして建築の章では、アルヴァ・アアルト(1898–1976)が設計したサウナ建築に光が当てられる。《ムーラッツァロの実験住宅》コエタロのサウナ小屋を実寸模型で再現する展示は、本展の大きな見どころのひとつ。図面や写真とともに、空間のスケールや素材の質感を身体で想像する時間が立ち上がる。

ムーラッツァロの実験住宅(コエタロ)でサウナを楽しむアルヴァ・アアルト、1960年代、Photo: Heikki Havas

サウナの平面・立面・断面図 作図=アルヴァ・アアルト、1938、アルヴァ・アアルト財団蔵

 

さらに視点はデザインへ。ロウリュの音、立ち上る蒸気、木の香り。その体験を支えるのは、丁寧に設計された道具たちだ。伝統的な木桶やひしゃく、白樺のヴィヒタ、温度計、そしてサウナハットまで、約130点のアイテムが並ぶ。小さなプロダクトの積み重ねから、フィンランドの美意識と生活哲学が輪郭を帯びてくる。

グンヴァル・オリン=グランクヴィスト(デザイン)によるビアマグとピッチャー、1960-81

展覧会オリジナルのサウナハット

会場では図面や実寸模型、サウナアイテムなど約200点を紹介。加えて、オープン・プログラム「フィンランドサウナのいまむかし」を同時開催する。1970年代のサウナと現代のサウナを部分再現し、空間スケールを体感できる展示や関連書籍の閲覧コーナーも設けられる。瀬戸内海に浮かぶ江田島のフィンランド式サウナ「NOT BUSY」セレクトによる書籍や、県内のサウナ情報も紹介される予定だ。

展覧会カタログ『サウナ スピリット フィンランド』の刊行や、展覧会オリジナルのサウナハットの販売も行われる。美術館併設カフェ「KAZE」では、スモークサーモンのオープンサンドなど関連メニューも期間限定で登場する。

 

【開催情報】
フィンランド スピリット サウナ —建築、デザインからサウナハットまで
会期:2026年3月14日(土)〜6月28日(日)
会場:広島市現代美術館 展示室B-2、B-3
開館時間:10:00–17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし5月4日は開館)、5月7日(木)
観覧料:一般1,100円(前売・30名以上の団体は850円)、大学生800円(同600円)、高校生・65歳以上550円(同400円)、中学生以下無料
主催:広島市現代美術館
特別協力:アルヴァ・アアルト財団、公益財団法人ギャラリーエークワッド
協力:トゥースラ美術館、株式会社メトス
協賛:大日本印刷 DNP
企画協力:S2
URL:https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/finlandspirit
Instagram:@hiroshima_moca
X:@hiroshimamoca

NEW ARRIVALS

Recommend