ベルリンとソーホーをつなぐ、都市の熱を刻んだ筆跡──「ラインハード・ポーズ:BILDER 1979-2024」が1/24(水)よりファーガス・マカフリー東京で開催
本展では、1979年から2025年までに制作された15点の絵画が、新たにオープンする地下ギャラリースペースを含む2フロアにわたって展観される。
1951年ベルリン生まれのポーズは、71年から77年にかけてベルリン美術大学で学んだ後、ニューヨークのロウアー・イーストサイドに移り住み、CBGBやマックスズ・カンザス・シティでラモーンズ、ブロンディ、トーキング・ヘッズらのライブを体験。そのエネルギーを胸に、1978年にベルリンへと戻ると、ノイエ・ドイチェ・ヴェレ(ニュー・ウェイヴ)やパンクが渦巻くクロイツベルクのSO36周辺に拠点を構え、アートと音楽が交差する都市の空気に身を投じた。

REINHARD PODS《Untitled》1982年 Oil and spray paint on canvas 180.7 × 150.5 cm © Reinhard Pods

REINHARD PODS《Untitled》1990年 Oil and spray paint on canvas 170.5 × 150 cm © Reinhard Pods

REINHARD PODS《Happy Hour II》2023年 Oil on canvas 170 × 160 cm © Reinhard Pods
本展に並ぶのは、まさにその都市の熱を吸い込んだような作品群。ミニマリズムやコンセプチュアリズムの洗練から一転し、荒々しさと即興性を抱える絵画表現を模索した80年代の空気感が、画面に濃密に立ち上がる。アルベルト・ウーレンやマーティン・キッペンベルガー、バスキアやジョイス・ペンサートらと共振しながら、ストリート・アート、抽象表現、ポップ・アートをつなぐ「アーバン・エクスプレッショニズム(都市表現主義)」の一端を形成した存在といえる。
90年代半ば以降、公的なアートシーンからは距離を置いていたポーズだが、2010年代に再び個展を開催。近年の作品には、柔らかな色彩や軽やかなタッチが加わり、静けさと解放感がにじむ。オイル、アクリル、水彩、スプレーペイントなど多様な技法を組み合わせながら、ダイナミックさと繊細さが同居する画面が立ち上がっている。
さらに会場では、2023年制作のドキュメンタリー映画《ENIGMA PODS》(マイケル・クラウス監督・プロデュース)も上映される。展覧会ポスターや書籍(2025年、Galerie Michael Haas刊)も販売予定で、アーティストのサイン入りアイテムは数量限定となっている。
【プロフィール】
ラインハード・ポーズ
1951年ベルリン生まれ。1970年代よりヨーロッパを中心に展覧会を開催。1990年代半ば以降、表舞台から姿を消すが、2010年代以降、再び注目を集める。ヴィラ・ロマーナ賞(1980年)、ヴィラ・マッシーモ賞(1988年)、ヴィル・グローマン賞(1994年)、フレート・ティーラー賞(1996年)など受賞歴多数。
【開催情報】
展覧会名:ラインハード・ポーズ:BILDER 1979-2024
会期:2026年1月24日(水)– 3月7日(土)
会場:ファーガス・マカフリー東京
住所:東京都港区北青山3-5-9
開館時間:11:00–19:00
休館日:日・月・祝
観覧料:無料
オープニング・パーティー:1月24日(土)18:00–21:00
URL:https://fergusmccaffrey.com/
Instagram:@fergusmccaffrey