「Seeing from Moving Borders」、都市と記憶が交差するまなざしが描く風景のレイヤー──バイ・モンファンの日本初個展が1/17(土)よりAKIINOUEで開催
本展では、バイが世界各地を旅する中で記録した都市の断片をもとに制作した最新のペインティング作品を発表。風景に潜む微細な陰影から出発し、都市という人工空間と個人の心理との交錯を描き出す彼女の作品は、点・線・面による構成と静謐な色彩によって、抽象とリアリティのあいだを静かに揺らぎながら立ち上がる。
会場に並ぶ作品群には、都市と都市のあいだに潜む“見えない連関”や、時間の層が折り重なったような感覚が漂う。そこには、異なる都市に共通して浮かび上がる構造や色彩、そして、どこか懐かしさを帯びたまなざしが織り込まれている。まるで記憶と夢のあいだをたゆたうように、鑑賞者は「見ること」そのものの多層性と向き合うことになる。

《海湾》 2025年、H122 × W92 cm、油彩・キャンバス、©︎Mengfan Bai Courtesy of AKIINOUE

《柯尔特》 2025年、H76 × W102 cm、油彩・キャンバス、©︎Mengfan Bai Courtesy of AKIINOUE

《龙龛》 2025年、H80 × W60 cm、油彩・キャンバス、©︎Mengfan Bai Courtesy of AKIINOUE

《圣⻢可 Ⅰ》 2025年、H40 × W50 cm、油彩・キャンバス、©︎Mengfan Bai Courtesy of AKIINOUE
バイは本展に寄せたステートメントの中で、
「風景は決して純粋なものではなく、標識やベンチといった人工物が無意識のうちに画面へ入り込むことで、『見ること』が文化や記憶、言語によって常に媒介されている事実が浮かび上がります。……制作とは、つねに『位置を探す行為』です」
と記している。その眼差しは、霧に煙る廬山や雪に覆われた北大西洋岸、あるいはヴェネツィアの石畳に広がる東洋的な模様を、都市の断片と重ね合わせながら、静かに世界と共鳴していく。
【プロフィール】
バイ・モンファン(白梦帆)
1994年中国生まれ。四川音楽学院で油画専攻のBFAを取得後、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツにてMFAを修了。現在はニューヨークと上海を拠点に活動。中国、アメリカ、フランス、スイスなど、国際的に作品を発表している。
Instagram:@bai.mengfan
【開催情報】
展覧会名:Seeing from Moving Borders
会期:2026年1月17日(土)~2月14日(土)
会場:AKIINOUE(東京都渋谷区代官山町2−3 THE ROWS 2F)
開館時間:12:00~18:00
休廊日:日曜・月曜・祝日
観覧料:無料
オープニングレセプション:1月17日(土)17:00~19:00
URL:akiinoue.com
Instagram:@akiinoue_tokyo