数学と芸術が交差する瞬間、「大西茂 写真と絵画」が東京ステーションギャラリーで1/31(土)より開催
1928年岡山に生まれ、北海道大学で数学、とくに位相数学(トポロジー)を研究しながら創作を続けた大西茂(1928–1994)。写真と絵画という異なるメディアを往還しつつ、数理的思考をもとに独自のビジュアル言語を築き上げた。本展では、抽象画と写真、そして数学研究の資料を通して、その越境する表現世界が浮かび上がる。
特に注目されるのは、ミシェル・タピエにも認められた1950年代の絵画作品群。縦横無尽にうねる墨の抽象は、アンフォルメルの熱狂に呼応しつつも、大西独自の静謐と激動が共存する構成をみせる。会場では、長辺2〜3メートルに及ぶ大作も複数展示される予定だ。
また、写真作品においても彼のアプローチは規格外だった。多重露光やソラリゼーション、沸騰した現像液の不均一な塗布など、独自に編み出した技法で、超越的で錯綜したヴィジョンを焼き付けた。日本の写真界に「主観主義写真」が導入される以前から、それに共鳴するような表現を試みていたという点でも、時代を先取りする視座が感じられる。
近年ではMoMA(ニューヨーク近代美術館)に作品が収蔵されるなど、国際的にも注目される存在となっている大西茂。本展は、現存する千点以上の作品から選りすぐりを紹介し、さらに数学研究の遺稿など豊富な資料も合わせて展示する、まさに世界初の包括的紹介となる。
【開催情報】
展覧会名:大西茂 写真と絵画
会期:2026年1月31日[土]~3月29日[日]
会場:東京ステーションギャラリー
開館時間:10:00~18:00(金曜日は~20:00)*入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(ただし2/23、3/23は開館)、2/24[火]
観覧料:一般1,300(1,100)円、高校・大学生1,100(900)円、中学生以下無料
*( )内は前売料金(12/15~1/30、オンラインチケットで販売)
*障がい者手帳等持参の方は200円引き(介添者1名は無料)
チケット購入:https://www.e-tix.jp/ejrcf_gallery/(前売券・当日券)または当館1階入口(当日券)
主催:東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)
企画協力:MEM
協賛:T&D保険グループ
URL:https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202601_onishi.html
Instagram:@tokyostationgallery